TRIZ フォーラム

 

  『学生による学生のためのTRIZホームページ』の紹介
 ホームページ作成: 肥田真幸、下田翼、林尚也、大森瑞生 (大阪学院大学情報学部生)
公開: 2006年 3月17日

 紹介: 中 川   徹  (大阪学院大学)、2006年 3月17日

掲載: 2006. 3.17  

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編集ノート (中川 徹、 2006年 3月15日):

このたび、私のゼミで卒業研究をし、いままさに卒業しようとしている4人の学生たちが、『学生による学生のためのTRIZホームページ』を作ってくれました。ここに、本『TRIZホームページ』のサイト内ではありますが、独立した扱いのページとして、公開いたします。本サイト内に置く理由は、大学の正規の授業の中で作成したものであり、指導教員として中川の責任下で公開していることを明確にし、また本サイト『TRIZホームページ』と目的を共有するものであるからです。一方、独立した扱いのページにしているのは、その内容や記述に関して、中川が指導・助言はしていますが、一切の記述を学生たちが責任を持って行なっているからで、中川が編集者ではありません。

学生たちの卒業研究の成果をまとめてホームページの形にして公開したいというのは、本学の情報学部の一期生 (2004年 3月卒業) のゼミからの懸案でした。その目標は当初、「創造的問題解決のチュートリアルシステム」と言っており、TRIZ/USITを理解して、その問題解決のやり方を説明しつつ、自分たちの卒業研究で行なった問題解決事例を例題として参照できるようにしようとしておりました。「チュートリアルシステム」とはいっても、基本は「ホームページ」の形式でよい、そのような簡単な形式の方がよいのだと考えておりました。しかしいままでは、自分たちの卒業研究で一人一人が問題解決をして卒業論文にまとめるのに精一杯で、TRIZ/USITの方法を分かりやすく記述したり、みんなの卒業研究の事例をまとめて参照しやすくするまでにはいたりませんでした。

今年度は、目標をもっと現実的にして、「チュートリアルシステム」という言葉はやめて、『学生による学生のためのTRIZホームページ』ということにしました。ただ、それをどのように構成すればよいかは、主担当であった肥田真幸君にとって悩みの種でした。「チュートリアルシステム」には、TRIZやUSITの方法をある程度体系的にまとめて示すことが期待されていました。しかし、「もっと学生たちのありのままに、自分たちが理解したこと、卒業研究でやったことを、すなおに記述し、すなおにまとめて表現しよう」という方針が生れました。このような方針が明確になったのは、実は 2006年 2月 1日のことでした。

それは、卒業研究の (第1回) 発表会 (二つのゼミ合同) を済ませ、卒業の要件である卒業論文概要 (2頁) を提出した(1月25日) 後のことでした。卒業研究のやり直し発表会を2月15日に控えて、4人のゼミ生たちがゼミ室でそれぞれ作業をしていました。私がゼミ室に入っていくと、みんなが何か沈鬱な表情で話していました。肥田君がみんなに、「学生のためのホームページ」をどんな風に作ればよいだろうかと相談を持ちかけていたのでした。そこで、4人にどんどん話をさせて、私が (いつものゼミのように) ホワイトボードに (マインドマップの要領で) 記録していきました。議論したのは30〜40分でした。「自分たちはこのゼミで何を得たのか?」を素直に話しています。そして、「この記録をホームページに載せよう、それがTRIZ/USITを学ぶ人たち (特に学生の人たち) に最も役に立つだろう」と、肥田君は気がついたのです。それから彼は一気呵成に (それまでの蓄積を利用しつつ) 『学生による学生のためのTRIZホームページ』を仕上げていきました。

本ページの下部に、今回立ち上げました『学生による学生のためのTRIZホームページ』のトップページを、わざとリンクを外して、PDF形式で掲載いたします。リンクを外しているのは、本ページが「記録」と「参考」用であり、実際には (独立したページである) 学生たちのホームページに直接アクセスしていただきたいからです。

ゼミ生たちの考えや感想を最もよく表現しているのが、このホームページの第一部ともいうべき「TRIZへの第一歩」という部分です。前述のゼミ生たちの議論が「TRIZを学んで [卒業を前にした座談会]」というタイトルで記録されています。また、ゼミの様子の記述もあります。それに、各自の卒業研究を始める前にゼミで共同で演習したいくつかのテーマ (特に、落とし物/忘れものシステム、迷子探しシステム、テーマパーク支援システム、という一連のもの) も記述しています。

第二部の「TRIZ、USITの解説と資料」の部分は、文献や中川の記述したものを材料にして、できるだけ学生向けに分かりやすく説明しようとしているものです。当初の「チュートリアルシステム」の残影が色濃く残っています。ただ、「きちんと理解し、その上でやさしく説明する」というのは、要するに「分かりやすい入門書を書け」と要求しているようなもので、まだまだ生煮えのものしかできていないのは、やむを得ないことだと思っています。

第三部には、4人のゼミ生の卒業研究について、その論文概要のPDF版を掲載し、またホームページ用に記述しなおしたものを掲載しています。それぞれによい卒業研究ができています。これらの卒業研究をベースにして、中川自身も (すでに、そしてこれから) いくつかの記事や講演で発表していきたいと考えています。

ゼミ生たちは、3月20日が卒業式で、いよいよ社会人として巣立っていきます。今後の人生にはそれぞれに厳しい状況があることと思いますが、大阪学院大学の情報学部で学んだこと、「創造的問題解決」のゼミで身につけたことを活かして、しっかりと歩んでいってくれることを願っています。

この『学生による学生のためのTRIZホームページ』は、2005年度卒業生たちの作品として公開した後一旦固定し、その後改めて、2006年度卒業予定ゼミ生たちによる作品を公開していけるとよいと思っております。学生のページに関する質問・コメントなどは、そちらに書いていますように triz-st@utc.osaka-gu.ac.jpあて (あるいは中川あて) にemailをお送り下さい。


 

『学生による学生のためのTRIZホームページ』のトップページ

作成: 肥田真幸、下田翼、林尚也、大森瑞生 (大阪学院大学情報学部生 (2005年度卒業生))
公開: 2006年 3月17日

 

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最終更新日 : 2006. 3.17.    連絡先: 中川 徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp