創造的な問題解決の考え方 |
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和歌山県看護協会 認定看護管理者制度ファーストレベル研修、「レポートの作り方・書き方」研修、中川 徹、2016年 6月 3日、看護研修センター(和歌山県海南市) |
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掲載: 2016.11.28 |
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編集ノート (中川 徹、2016年11月27日)
本件は、和歌山県看護協会の「認定看護管理者教育課程ファーストレベル」というコースにおける、私の2日間の研修「レポートの作り方・書き方」の中の講義テキストの一部です。コースおよび研修(講義と演習)の全体については親ページ
を参照ください。
レポートは「エッセイ」(随筆・随想・作文)ではなく、実務のために、調査・検討・研究・計画・提案などの内容を、情報として正しく迅速に伝えるためのものです。ですから、「よいレポートを作る」ということは、「よい中身を作る」ことが本質です。それは問題をどう捉え、分析し、今後するべきことを考え、提案していくことです。これは結局、(その段階や目的は少しずつ違いますが)広い意味の問題解決をしていくことです。
そこで、この研修で私は第2日にスライドを使って「創造的な問題解決の方法」について話しています。2010年の研修開始以来、私の研究の発展に応じて内容は毎年少しずつ変わってきています。今年の場合は、方法についての前置きはせずに、具体的な例を3つ、3回に分けて一つずつ話しました。
第1の例は、「裁縫で針よりも短くなった糸を止めるには?」。身近な問題に対して、技術分野で作られてきたUSITの方法を適用して説明し、「6箱方式」で全体プロセスを概観しています。
第2の例は、「授業をよりよくするには?」。技術分野を離れた一般的なテーマです。USITの機能分析の方法を使うと、先生・教材・学生たちのうち、授業の目的とするもの(主役)は何か、その目的にはどんな働き(作用・活動)が必要かが明確になります。考察の全体プロセスを「6箱方式」で位置づけています。
第3の例は、もっと大きな輻輳した問題を考える取り掛かりとして、「日本社会の貧困を考える」を取り上げました。「下流老人」の問題を「見える化」した例を示しました。さらに、国民の中にある大きな考え方の対立、「貧困は自己責任」対「助け合い、福祉」の根底を考察しました。そして、人類文化は、「自由」を第一原理とし、「愛」を第二原理として発展してきたけれども、「自由 vs 愛」という根本矛盾を解決できていないのだ、と理解しました。 大きな大きな問題ですが、今後考察するべきプロセスを、やはり「6箱方式」で位置づけています。
この3例とも、本ホームページでは別ページに詳しく記述し、いろいろな機会にスライドでも話しています。それでも、このように一般の社会人の方(看護職の中堅〜管理者の方)に向けて、分かりやすく話していますものを、記録しておくことは有意義であろうと思います。
4スライド/頁で、PDF版にしています。
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最終更新日 : 2016.11.28 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp