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編集ノート (中川 徹、2010年 6月30日)
本稿は、昨年のTRIZシンポジウム2009 で、イタリアのグループから発表された一連の素晴らしい論文の内の一つです。私は、このTRIZシンポジウムの「Personal Report」において、基調講演の後、一般発表に関する紹介を書きました最初に、つぎのように書いています。(この部分、今日和訳)
技術予測という話題は、本シンポジウムでの二つの基調講演、すなわち、Boris Zlotin の講演
および Darrell Mann の講演
と密接に関連している。幸いなことに、本シンポジウムでは、このテーマに関して 2件の一般オーラル発表がイタリアのグループから発表された。それは、Gaetano Cascini、Davide Russo、らのグループであり、技術予測のための「再現性がある客観的な」方法を構築することを目指して活発に研究している。このイタリアのグループの基本的な方法は、「シナリオネットワーク」あるいは「進化トレンドのネットワーク (NET)」と呼んでいるものである。それはしっかりした優れた方法であり、著者らが (Cascini と Russo が連名で) ETRIA TRIZ国際会議2008 で詳しい論文を発表している。私はそのレビューを「ETRIA TFC2008 のPersonal Report」に記述し、本ホームページに掲載した
。
本ページは、イタリアから二つの発表のうちのDavide Russoら によるものです。Gaetano Cascini らの発表は別ページ
に示しました。
本発表の要点は著者の概要の和文 (中川が和訳)を参照ください。本ページには、英文の発表スライドPDF
、および和文発表スライドPDF
(和訳: 仲畑 光蔵 (日立製作所)) を掲載しました。また、中川が、TRIZシンポジウムの「Personal Report」 (英文
、2009.11.23 掲載) の一部として書きました、発表の紹介文を英文ページに掲載しています。
[1] 論文概要
相互連結性と空白の機会:
革新の好機を見つけるために予測とシナリオライティングを一緒に持ち込む
Davide Russo, Caterina Rizzi, Tiziano Montecchi
(Bergamo 大学、イタリア)
概要 [和訳: 中川 徹 2010年 6月30日]
近年、市場における競争がますます厳しくなり、諸企業はそのプロセスおよび製品開発を革新し続けることを強いられている。そのため、新しく興りつつある技術予測の方法が、私企業でも公的企業でも、その意思決定のための情報源として重要な役割を果たす可能性がある。すでにいままでに何十という予測方法が提案され、社会、経済、財政、環境、および技術などの側面を扱い、意思決定を支援しようとしてきた。しかしながら、中長期的な予測の正確さにおける限界、および再現性や適応性の不足などが、それらの方法の適用や普及を限定的なものにしてきた。
本論文で提示する方法論は、一つのシステムについて、その進化の諸段階、設計のさまざま、および将来のあり得る構成などのすべての面を、目に見える形で合成することを目指している。その方法は、特許の検索や知識の分類、組織化などのための判断基準を新しく統合する。「知識マッピング (Knowledge Mapping)」の枠組みは、競合者たちがいままでにすでに何を探索したのかを非常に簡潔なしかたで示し、まだなおどんなことができるかを鮮やかに見せる。その成果物は、迅速な予測活動、あるいはその後に続く深い予測活動のために、構造レベルにおいて何がキーバリアントであるかを同定することができるようにする。ソフトウェア として実現すべく開発中であり (「KOM (知識組織化モジュール)」と命名した)、情報を抽出するプロセスをもっと自動化しようとしている。
この方法はすでにさまざまな工学分野で広くテストしており、その一つの事例をここに提示する。
[2] 発表スライド全文:
英文発表スライド (32 スライド、PDF 3.2 MB)
(公開、変更禁止、コピー許可、印刷許可)
和文発表スライド (訳: 仲畑 光蔵 (日立)) (32 スライド、PDF 4.8 MB)
(公開、変更禁止、コピー許可、印刷許可)
[3] 発表の紹介 (中川):
「Personal Report of The Fifth TRIZ Symposium in Japan, 2009, Part B. Methodologies in TRIZ」
、
中川 徹 (2009年11月22日) (英文ページ) から抜粋。
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紹介(中川) 英文 |
TRIZシンポ2009 Personal Report (中川) |
第5回TRIZシンポジウム2009 |
英文ページ |
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最終更新日 : 2010. 7.11 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp