TRIZフォーラム: 読者の声
読者の声 (2014年12月〜2015年 1月)

小林 晃(ブラザー工業)、片平彰裕、林 利弘 (元 日立製作所)、大隅 昇(元 統計数理研究所)、吉岡 匠(北海道科学大学)、岩谷 龍(岩谷国際特許事務所)、中川 徹(大阪学院大学)

責任編集: 中川 徹(大阪学院大学)

「読者の声」ページの索引ページも参照下さい

掲載:  2014.11.27; 2015. 1.18

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  編集ノート (中川 徹、2015年 1月10日)

読者の皆様から、折に触れて感想・ご意見をいただいており、大変励みになり、感謝しております。それらの中からオープンな通信・議論にふさわしいものを選んで、本ページあるいは英文ページに掲載させていただきます。本ホームページを活発にして、初めての方にとっても常連の方にとっても、親しみやすく、有用なものにいたしたく、皆様のご寄稿とご愛読をお願いいたします。

本当は1〜2週間程度の頻繁さでこのページにご意見などを掲載していくとよいのですが、ついいろいろの用事でふさがり、今回も1ヶ月半前のものから掲載させていただいております。内容的にまとまっているものについては、適宜独立ページにして、読みやすく、後日にも参照しやすいものにしていきます。

海外の読者からの声の同時期のもの (と中川の応答)を、各1行ずつ(先頭は印) で表示しておきます。詳しくは、英文ページをご覧ください。

 

本ページの先頭 中川-小林(発明標準解について) 中川-片平 (「札寄せ」ソフト)

林利弘(パラダイム破壊型イノベーション)

吉岡匠(短期地震予知)   「読者の声」索引ページ  英文ページ

 


   『TRIZホームページ』更新(2014.11.27付け) 

読者の声(2014年8月〜11月)、第10回日本TRIZシンポジウム2014参加報告(Personal Reort) (中川 徹)


 Ellen Domb (PQR Group (USA))   Nov .29, 2014

 


 

 中川 徹  ==>  上條 仁 (IWEL) さん、 創造研究会 皆さん  2014.11.29  「物質―場分析」と「76の標準解」の学び方

創造研究会には、昨年に2度参加させていただきましたが、その後都合がつかなかったりして、欠席続きでおり、発明原理の事例出しなどもしませんで、失礼しました。

このメールで、2件のことを皆さんにお伝えしたいと思っております。

(1) 『TRIZホームページ』の更新案内について

『TRIZホームページ』については、恐らく皆さまご存知のことと思います。更新は不定期ですが、2〜4週の間隔でしており、更新の度に更新案内を出しています。創造研究会の皆さまの3〜4割の方にはすでに(随分前から)お送りしていると思います。

まだお送りしていない方につきましても、今後送らせていただくことができれば、少しでも皆さんのお役に立ち、TRIZの普及にも役立つのではないかと思いました。今日出しました、更新案内を下記に添付します。

もし、この更新案内がご不用でしたら、その旨(いつでも)返信いただけますようお願いします。特に問題がなければ、今後の更新案内を皆さまに(個別に)送らせていただきます。

(2) 「物質―場分析」と「76の標準解」の学び方

来年の活動予定を、11月1日の創造研究会の報告で知りました。TRIZの基本的な方法と、関連の諸方法を教育計画として作っておられて、良いことだと思います。

その中で、1月の予定に「物質―場分析」と「76の標準解」が入っているのに気がつきました。これらに関しては、従来から「分かりにくい」「一般的でなく、もっと普通の(機能分析の)方法を教えた方がよい」といった議論があり、TRIZをどう教えるかの議論の一つの懸案でした。

そして、昨年のヨーロッパの国際会議(TRIZ Future Conf. 2013)で、イタリアの大学の人たちが、非常にすぐれた論文を発表しました。『TRIZホームページ』に掲載してあります。

「アルトシュラーの 76の標準解から 新しい111の標準解へ」  (Davide Russoら、訳: 高原利生・中川 徹)  (2014. 4.30)

この論文で、アルトシュラーの意図が生かされ、機能分析と結合し、発明標準解が非常に明快で使いやすくなりました。いままでの論争での「矛盾」を明快に解決したものです。これが、TRIZ内のこの論争に決着をつけたと思います。そこで、1月に学ばれるのでしたら、ぜひこの論文を学習されるとよい、と思います。

TRIZの普及の困難の一つは、古典的TRIZが、現在の科学技術よりも古い(40年程度古い)体系であり、表現法と事例が現代に合っていないことです。私たちTRIZを教え、学ぶ者が、現在の科学技術に合った形でのTRIZをマスターするとよいのです。

以上、ご参考にしていただけますと、幸いです。

 小林 晃 (ブラザー工業) さん ==> 中川 2014.12. 5 

中川先生、 ご無沙汰しております。ブラザー小林です。

紹介頂いた「アルトシュラーの 76の標準解から 新しい111の標準解へ」を再読させて頂きました。(以前HP掲載時も拝見しましたが、今回改めて論文と、スライドの両者を通読してみました)

標準解については [以前は] 発想のヒントにはなりそうだが、使うには難しい...という感想を持っていましたが、上記論文を見てその理由が

・ 76の標準解は解の型から分類されていること (ユーザーは問題の分析からはいるのに・・・)
・ 標準解には制約条件等が一緒に述べられていて複雑であること

等にあることを理解しました。

また、新しい111の標準解がこれらの問題をうまく改善し、USITにおいても3箱目から4箱目(新システムのためのアイデア創出)時に役立つツールとなる可能性を感じました。

是非 [この論文で言っている] 「サジェスチョン」の全貌を見たく、先生のHPやGoogleを探してみましたが見つかりませんでした。
スライドを拝見すると著者は大学をスピンアウトしてベンチャー企業を起こされたようなのでここら辺は企業秘密になっているのでしょうか。ご存知でしたらご教授ください。

 中川 徹 (返答) ==> 小林 晃 さん  2015. 1. 8

いま、HPを更新したところで、更新案内のためにメールをチェックしていて、小林さんの12月5日のメールに返答していないことに気が付きました。すみません。

小林さんが この [イタリアの人たちの] 論文に対してその意義をよく理解くださっていると思います。

「サジェスチョン」については、[論文に]その構造をきちんと書いていますから、アルトシュラーのもともとのものをこの構造で組み替え直したものです。論文としては、そこまで詳細に書く意味がないということと思います。

[注(中川、2015. 1.16): ここの質問とその返答に関しては、(読者の皆さんは)上記の論文を読まないと理解できないかもしれません。論文では、例えば、「有害あるいは過剰な作用」の問題に対する標準解として (新しく整理した) 6種の「アクション」があり、その「アクション」をより詳細に述べるのには、「物質を変更する」「物質を加える」「場を変更する」「場を加える」の4種の「サジェスチョン」を必要とする場合がある。このそれぞれ、例えば「物質を変更する」というサジェスチョンについて、その詳細とはどの物質をどのような観点から変更するのかということです。このような記述は、アルトシュラーのもともとの標準解では、複数個所で繰り返し、順を追って説明されています。その説明を読んでみてください、ということです。]

イタリアのグループは、この理論をも含めた形でのソフトを開発中です。[何人かの主要メンバーは、大学とこのソフト開発会社とを兼務しています。] そのソフトはきっと分かりやすい、よいものになるでしょう。日本のどこかの会社がベンダーあるいはユーザとして、先方と協力するのが良いのでしょう。

創造研究会でよい議論ができるとよいですね。  とりいそぎ


 

 Yury Danilovsky (Korea <= Rusia)   Dec. 1, 2014    「短所」から直接に解決策を与える知識ベース

 

 中川 徹 ==> 片平 彰裕 さん   2014. 12. 8     「第一考舎」、「考作」、「札寄せ用具」について

一昨日は[日本創造学会の研究会(「クリエイティブサロン」)において]、「札寄せ用具」という便利なツールを紹介くださり、ありがとうございました。ご自分で作られたというので、驚きました。

昨日教えていただいた片平さんの [Webサイト] 「第一考舎」にアクセスし、それを読み始めて、感動いたしました。

考えを作る「考作」ということについて、独自に非常によく全体的にまとめて記述されているのを知りました。その書き方が、初心者にわかるように、押しつけ的ではなく、それでいてはっきりとした立場で書いておられることがすばらしいと思いました。

一昨日 [会場で] は、片平さんのこのようなホームページを知らずに、 「札寄せ用具」の紹介を私の『TRIZホームページ』にご寄稿していただくように、お願いしたのですが、そのようなツールだけでなく、そのバックにあるものも含めてご紹介いただけるとよいと思っております。
「第一考舎」と「考作」の紹介、「札寄せ用具」の紹介を、既存のページの抜粋で結構ですから、『TRIZホームページ』にご寄稿いただけると、幸いに存じます。

とりいそぎ、感想とお願いをお送りします。

 片平 彰裕 さん ==> 中川   2014.12.10    

ご連絡ありがとうございます。「第一考舎」を読んでいただき有難うございます。更に『TRIZホームページ』に寄稿させていただけるとのこと光栄です。

テーマは、「第一考舎」と「考作」の紹介、「札寄せ用具」の紹介ということで承りました。
有難いお誘いなので、一生懸命取り掛かりますので宜しくお願い申し上げます。

 片平 彰裕 さん ==> 中川   2014.12.14    

「札寄せ用具と第一考舎の紹介」を作ってみましたので、添付します。 PDFファイルにしてあります。それとは別に、テキスト部分だけをテキストファイルにしたものも添付します。

第一考舎の紹介では、「資料室」「連絡箱」を除きウェブのほとんどをコピーした感じです。そのためサイズが大き過ぎるようでしたら、削減をご指示ください。

 中川 徹 ==> 片平 彰裕 さん   2014. 12.28 

更新版を送っていただき、ありがとうございます。
この手書き様のフォントというのは面白いですね。 なんというフォントですか。
作っておられるサイトの情報を沢山寄せてくださっていて、感謝します。

12月中旬に旅行に出たりしておりましたので、いろいろな仕事がたまっていて、掲載が遅れていてすみません。1月半ばには掲載したいと思っております

 片平 彰裕 さん ==> 中川   2014.12.29    

使用しているフォントは、無料のYOzFontPです。ペン字版 Y.OzFont TTCパックにあります。
http://yozvox.web.fc2.com/82A882B782B782DF8374834883938367.html

放送大学の先生が、プリントに使用されていたのが気に入って、このフォントを教えて頂きました。以後ワードの文章では、このフォントをよく使っています。

 編集ノート(中川、2015. 1.12):  本件関連の独立ページを作りました。

==> 「ソフト「札寄せ用具」と ウェブサイト「第一考舎」の紹介」: 片平彰裕、2014年12月28日   (2015. 1.18)

 


   『TRIZホームページ』更新(2014.12.10付け) 

イノベーションの構造−パラダイム破壊型イノベーション− (青色LEDの開発事例分析)(山口栄一)

 

 林 利弘 (元 日立製作所) さん ==> 中川   2014.12.16     「イノベーションの構造」 について

今回先生のHPにアップされた山口先生の“イノベーションの構造 −パラダイム破壊型イノベーションとは何か−“を面白く読ませて頂きました。

クリステンセンのイノベーションのジレンマは綿密な業界の観察と洞察に基づいた素晴らしい研究成果で、世界に大きな影響を与えましたが、今回の山口先生の問題提起はクリステンセンの問題提起と直交する形でのもう一つのイノベーションの形があるという問題提起であり、クリステンセンの問題提起に匹敵する素晴らしい洞察と分析に基づく提案と思います。

山口先生の提起しておられるパラダイム破壊型イノベーションは、私自身がかつてソフトウェア生産技術の開発をやったときのものも、このタイプのイノベーションであったと思い至りました。

これは1970年代半ばに開発したSPL(Software Production Language)と呼ぶ制御用システム建設のためのトップダウン型の新しい言語システムで、大規模制御システムの大幅な品質向上と開発・調整期間の大幅短縮をもたらしました。

これは、根本原理としては“部分システムではなく全体システムを考えて(システムの声を聞いて)個々の要素の設計をするとうまくいく”という考え方で開発したものです。

これは当時普通に行われていた、“個々に開発したプログラムを積み上げていくことによるシステム作り”ではなく、“最初にシステムの全体構造を考え、常にその枠組みの傘の中で個々のソフトウェア開発を行ってシステムを作り上げる”という新しい考え方でのソフトウェア開発法でした。

これは従来とは全く違ったソフトウェア開発プロジェクトの推進方法(パラダイムシフト)を要求したため、当初はプロマネの理解を得るのに苦労しましたが、その効果は絶大でした。

(その成果は東海道新幹線の列車制御システムの建設にも適用され、1991年のビジネスウィークの世界の品質特集号にもその成果が紹介されています。記事添付。この同じ特集号では田口メソッドと田口先生、QFDと赤尾先生も紹介されていることに最近気づきました)。

この新技術はクリステンセンの破壊型イノベーションではうまく説明できませんが、山口先生ご提案のパラダイム破壊型ではうまく説明でき、そのときの経験に照らして考えてもこういったパラダイム破壊型イノベーションが非常に重要であるということを私は身をもって体験しています。

このようなパラダイム破壊型イノベーションは新しいビジネスモデルで成功しているケースにおいても多く見られると思います。そこでは、根本原理に降りるベクトルしては、科学的知見ではありませんが“顧客の立場に立って考える”“源流から最下流までのトータルプロセスを考える”という一種の普遍的原理におりるベクトルを含み、そこに顧客が共鳴する場が生成され、そこでの経験智をもとに事業を展開するので、後発企業はなかなかキャッチアップできないという多くの事例を観察することができます

(例:
クロネコヤマトの宅急便 (それまでは日通の幹線輸送網と国鉄のチッキの時代)、
アマゾンのビジネスモデル (ITによる建物容量に制限されない品揃えと物流倉庫/宅配を用いた本のダイレクト販売)、
QBハウス (待ち時間の長い散髪から隙間時間(10分)でできる1000円カット)、
Googleのビジョン (世界の情報を整理し尽くす)
等)。

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中川先生はソフトウェアがご専門なので、私の事例の技術的な点を少しお話ししたいと思います。

    [==> 編集ノート(中川、2015. 1.15) :  別ページに独立させる予定で、検討しています。(ソフトウエアの開発に関心がある人には)非常に面白く、分かりやすい例です。]
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山口先生の福島原発事故に対する対応の問題やJR西日本の福知山線事故への指摘、“物理限界を理解することが大事”も普遍的な対応原理ですね。

いつも有益かつ、啓発的な論文を発掘・紹介頂きありがとうございます。  林 利弘

 中川 徹 (返信) ==> 林 利弘 さん   2014.12.27 

林利弘様  12/16にいただいていたメールに、今日初めて気がつき、読ませていただいて大変嬉しく思いました。 12/11-18には家内とフランスにツアー旅行に行っていまして、 帰国後のメール処理で見逃したようで、すみません。

山口先生の「パラダイム破壊型イノベーション」というのは、実に大事な指摘と思います。クリステンセンの本をきちんと学んでいなかったので、彼の言った破壊型イノベーションが、随分と限定的であったということに、初めて気が付きました。

林さんのソフトのお仕事についても、初めて知りました。(日立のPADについては知っていたのですが。)

新幹線のソフトのについてのBusiness Week (1991)の記事も読みました。 1972年にソフトシステムがインストールされ、その後ずう〜と混乱なく(更新)運用されているというのは確かに素晴らしいことですね。つい目に見えるハード面に目が行きますが、ソフトがそれを支えており、その作り方にイノベーションがあったのだというのは、素晴らしいことと思います。

林さんの今回のメール、ぜひ「読者の声」のページに掲載させて いただきたいと思います(BWの記事も)。もし、関連した発表・記事(日本語でも)をお持ちでしたら、追加でお寄せ下さい。  ありがとうございました。

 林 利弘 さん ==> 中川   2014.12.27

返信ありがとうございます。

SPLについてはいろいろなところで発表しましたが、日立評論にその全体像が分かり易く紹介されています。参考にして下さい。
http://digital.hitachihyoron.com/pdf/1978/03/1978_03_11.pdf 

この言語は今から40年近く前に開発した言語であり、今も一部では使われていますが、多くがC言語に置き換えられていると聞いています。

(これはC言語は、一般の人(特に外注先の人)は知っており改めて勉強する必要がない、多くの計算機で動くというのが一番大きな理由と考えます)。

私自身はソフトウェア工学を知らない世界で起きている”悪貨が良貨を駆逐した現象”とおもっていますが、コンピュータの世界では特に数の力には適わないのが現実ですね。

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追記:  実時間システムのソフト信頼性向上のためのパラダイム破壊型の対応は前回ご紹介した言語機能の革新に加えて、下記のようなパラダイム破壊型の対応もやってきました。

 [==>編集ノート(中川、2015. 1.15) :  別ページに独立させる予定で、検討しています。]

上記したような様々な新しい技術を活用し、計算制御システムのアプリケーションソフトウェアのプロダクト品質確保とプロジェクト品質確保、生産性向上の同時実現を図ってきました。

(SPLは品質の作り込み、HITEST [テスト管理言語・システム] は品質の磨き上げという位置づけになり、パラダイム破壊型イノベーションが様々な形で実施されていたということを理解頂ければと思います)

この当たりの話は、ソフトウェアの専門家でないと理解しにくい話かとは思いますが、先生はソフトウェアをご専門にしておられましたので敢えて紹介させて頂きました。

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林 利弘

 

 Simon Dewulf (AULIVE (Australia) <== CREAX (Belgium))     Dec. 23, 2014  自動的に矛盾マトリックスを作るソフト

 Valeri Souchkov (xTRIZ / MATRIZ (Netherlands))  Dec. 25, 2014   TRIZ用語辞典 (Glossary)

 Altshuller Institute   (USA)     Dec. 30, 2014  AI News   新会長Dr. H. James Harrington  TRIZCON2015 2月開催計画

 TS Yeoh and Tan Eng Hoo (MyTRIZ (Malaysia))  Dec. 31, 2014  マレーシアTRIZ協会の 発展・活動


2015年

 大隅 昇 (元 統計数理研究所)  さん   2015. 1. 7   

 『恭 賀 新 年』     本年も何卒よろしくお願い申しあげます。また、ご丁寧な賀状を賜り、ありがとうございました。
[中略]

そういう中で、貴殿の「TRIZ」のようなアプローチ(というか考え方)をご紹介いだだき(毎年いただく賀状に進捗をご紹介されていましたが、あらためて)、HPなど拝見いたしました。かつても(また、いまも)さまざまな思考プロセス/(創造的)問題解決の方法論はあったかと思いますが、たいていはなかなか実行に移すことがむずかしいように感じてきました。また、大きな成果も、それの効用が大きいほど、あまり表だっては紹介・開示されることも少ないようで(他者に知らせたくない?)、なんとはなく歯痒い感もありました。

「TRIZ、CreSP」を大いに参考にさせていただきたいと考えております。ときおり、社会人向け(主にマーケティング・リサーチや調査分野)のセミナー講師などを務めておりますので、そういう機会に、ご紹介させていただこうとも考えております。あらためていろいろとご教示をお願いすることがあろうかと思いますが、その節はなにとぞよろしくお願い申し上げます。


 

 吉岡 匠 (北海道科学大学)  さん   2015. 1. 7     短期地震予知のための学会について

新年明けましておめでとうございます。吉岡です。

昨年末 [12月25-26日]、日本地震予知学会の第一回学術会議におきまして、これまでの研究成果について発表の機会を得ることができました。

おかげさまで、会員の皆様と建設的な議論ができ、今年予定されている検証作業につきましてもご協力いただけることになりました。ようやく認知いただけた段階でありこれから何が起こるか予想がつきません。しかし、皆様のご支援を賜り勇気をもって進む所存です。

今後とも宜しくご支援をお願い致します。まずは、ご報告まで

 中川 徹 ==> 吉岡 匠 さん   2015. 1. 7     地震電磁気現象による短期地震予測の可能性(吉岡)

新年おめでとうございます。メールをいただき、ありがとうございました。

「短期地震予知」を専門とする 学会 [日本地震予知学会 ] ができ、その第1回学術講演会というのが行われたことを初めて知りました。
日本地震学会が古くからあったのだと思いますが、短期の地震予知というのは、重要なだけに、きっと随分の困難点もあるのでしょうね。だから今まで独立の学会に成っていなかったというのは、分かるようにも、思います。

学会のHPを読んで、「地震電磁気現象」というのが大きな鍵を握っていると考えられ始めていることを知りました。
吉岡先生のなさっている仕事は、この現象をすでに確実に捉えていることなのだと理解した次第です。

現象そのもののメカニズムの解明はこれからのことでしょうが、ずいぶん沢山の研究者の人たちが学会を作って協力していこうとされているのですから、今後が楽しみですね。

吉岡先生が観測・蓄積されてきた膨大なデータと、そこから有意味な情報を引き出す手法とが、できるだけ早くに学術的に認められると良いですね。 今後を期待しています。

日本の全国の人たちが、「短期地震予知」の研究の進展に期待し、近い将来の大地震に対して、「減災」ができることを祈っております。

先生のお仕事の、解説や関連記事で、私の『TRIZホームページ』に掲載させていただくことが適当なものがありましたら、いつでもお教え下さい。 とりいそぎ

 吉岡 匠 さん ==> 中川   2015. 1. 7   

参考に学会のプログラム  と論文を お送りいたします。 今後とも宜しくお願い致します。

 

 


   『TRIZホームページ』更新(2015. 1. 8 付け) 

新年にあたって(中川 徹)、 40の発明原理のシンボル化とグループ化(高木芳徳)、『トリーズの発明原理40』(高木芳徳著)の出版にあたって(高木芳徳;中川 徹)、高校生への話: 創造的な問題解決の方法≪6箱方式)

 

 Atom Mirakyan (European Institute for Energy Research (Germany))   Jan. 8, 2015  OTSM-TRIZ 適用論文

 Ellen Domb (PQR Group (USA))   Jan. 8, 2015

 Sarimah Misman (Malaysia Productivity Corporation (MPC) (Malaysia))   Jan. 9, 2015  サービス分野での適用事例は?

 

 岩谷 龍 (岩谷国際特許事務所) さん   2015. 1. 9   

新年明けまして、おめでとうございます。賀状を頂戴しました。有難うございます。

我国が存続するために必要な富の源泉は、従来にも増して有用な新技術であり、新製品であると思います。中川様が説かれる発明の創造がどうしても必要なのです。

ご健康を維持しつつ、ご活躍されますよう御願いします。


 

 林 利弘  さん   2015. 1. 9   

今回の中川先生のHPに紹介されている高木さんの本、現物はまだみていませんが、先生の紹介内容からも、高木さんの情熱と深い思考力から迸るアイデアに基づき、活用者視点で分かり易く整理され、日本人著作ではこれまでにない優れた著作物のように思いました。(当初のTRIZシンポで発表されたものから大きくシンポし、ユーザフレンドリーになったと思います)

日本からもやっとこういったものがでてくるようになったことは嬉しく思います。 この本を契機に、欧米流の重装備ツールを前提とするTRIZが、本来の発想支援ツールとして広く浸透していくようになることを期待したいとおもいます。

中川さんにはいつも貴重な情報を提供いただき改めて敬意を表したいと思います。

高木さんの本の帯に関してのやり取りで私も初めて知った内容があります。歴史をきちんと残しておくことは大事なことと思います。このあたりはVCP-Netの知識DBの中にも反映頂ければと思います。


 Toru Nakagawa  (Reply)  ==> ある読者に     Jan. 13, 2015   中川の新年挨拶の趣旨 TRIZ歴史の間違った紹介の問題

 

本ページの先頭 中川-小林(発明標準解について) 中川-片平 (「札寄せ」ソフト)

林利弘(パラダイム破壊型イノベーション)

吉岡匠(短期地震予知)   「読者の声」索引ページ  英文ページ

 

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『TRIZ 実践と効用』シリーズ

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最終更新日 : 2015. 1.18    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp