まえがき (『TRIZホームページ』への掲載にあたって, 中川 徹, 2004年 1月 6日)
USIT (Unified Structured Inventive Thinking, 統合的構造化発明思考法) は, Ed Sickafus 博士が開発したものである。同博士は米国フォード社でUSITを開発・教育した後, 2000年春に同社を定年退職し, Ntelleck 社という名前でコンサルティング・出版・普及活動をしている。昨年11月に, Sickafus博士が "U-SIT And Think News Letter" という名前のニュースレターの配信を開始し, 基本的に毎週 1回のペースで配信されてきている。(なお, "To be creative, U-SIT and think." は, Sickafus博士が数年前から使っているメールの署名でもある。) その中に掲載されている「ミニ講義」という欄が非常に示唆に富むものであったので, それを定常的に日本語に訳して本ホームページに掲載する許可をお願いし, 快諾をいただいた。また, 富士写真フィルムの古謝さんが早速に和訳して送ってきて下さったので, 今後古謝・中川の協力により和訳・掲載していく予定である。
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USIT Website: http://www.u-sit.net/
Dr. Ed Sickafus: Email: NTELLECK@u-sit.net |
なお, USIT News Letter は, 各回 A4版 2〜3頁である。USIT Web サイトにアクセスして申し込むと英文版を毎回受信できる (内容そのものはいまのところWeb サイトに掲載されていない)。ニュースレター内では, 記事をつぎの8種にカテゴリ分けして必要なカテゴリだけを記載している。
まえがき
1. USIT - How to Invent [USIT教科書]
2. USIT - an Overview [USIT eBook]
3. Mini USIT Lecture [USIT ミニ講義]
4. Classroom Commentary [USITクラスでの説明]
5. Problem-Solving Tricks and Related Miscellany [問題解決技法とその他の関連事項]
6. Feedback [読者の声]
7. Q&A [質問と回答]
8. Other Interests/News [その他興味あることとニュースなど]これらのカテゴリのうち, 特に USIT ミニ講義を中心とした興味深い記事を和訳していくつもりである。[ミニ講義を主体とし, それ以外のカテゴリで付記するとよいものは緑字で示す。]
現在までのニュースレターの発信日時と主要内容は以下のよ うである。適当な単位で新しいWebページにするつもりであるが, 記事の分かりやすさのために当分は一つのページで後ろに追加していく。
(号) 発行年月日 特集 |
ミニ講義 の 内容 | 掲載日 (和訳) | (和訳のページ構成) | 英語版(原文)掲載 |
(1) 2003.11.15 創 刊号 |
ミ ニ講義(1) 適切に定義した問題 | 2004. 1. 8 |
以下第1集 | |
(2) 2003.11.23 | ミ ニ講義(2) 最小限のオブジェクトの組 | 2004. 1. 8 |
| | |
(3) 2003.11.30 | ミ ニ講義(3) 根本原因の推定(その1) | 2004. 1.28 |
| | |
(4) 2003.12. 8 | ミ ニ講義(4) 根本原因の推定(その2) | 2004. 1.28 |
| | |
(5) 2003.12.15 | ミ ニ講義(5) 適切に定義した問題の完成 | 2004. 3. 3 |
| | |
(6) 2003.12.22 ク リスマス |
ミ ニ講義(6) 直感的な解決策を列挙する | 2004. 3. 3 |
以上第1集 | |
(7) 2004. 1. 5 | ミニ講義(7) USITにおける問題の分析 − 閉世界ダイアグラム | 2004. 7.13 |
以下第2集 | |
(8) 2004. 1.12 | ミニ講義(8) 問題分析ツール -- 定性変化グラフ | 2004. 7.13 |
| | |
(9) 2004. 1.19 | ミニ講義(9) 定性変化グラフ (つづき) -- きたないインクの問題 | 2004. 7.13 |
| | |
(10) 2004.1.26 | ミニ講義(10) 定性変化グラフの完成 --きたないインクの問題 | 2004. 7.13 |
以上第2集 |
本件の掲載を許可いただいたEd Sickafus 博士に感謝する。
Dr. Ed Sickafus (Ntelleck, Grosse Isle, Michigan, USA) Email: Ntelleck@u-sit.net追記 (中川 徹: 2013. 1.21):
多忙のため約 9年間本件の翻訳紹介を中断してしまいました。このたび思い立って本件の翻訳・紹介を再開することにいたします。改めて Ed Sickafus 博士にお願いしました結果、博士の USIT News Letter の全編 (過去のものと、将来のもの) の和訳とその本ホームページの掲載、および英文原文 (PDF版) の本ホームページへの掲載を許可いただきました。Sickafus 博士の貴重な考察を、和文と英文で日本と世界に紹介し、常時閲覧可能にできるように、今後順次翻訳・掲載の作業を進めていく所存です。この親ページも新しくいたします。どうぞご活用下さい。
Ed Sickafus 博士の著述一覧 (中川 徹, 2004年 1月 8日) (一部追記: 2004.1.28)
Ed Sickafus 博士のUSIT関連の著述について, その原典および和訳をここにまとめると以下のようである。
(A) 教科書:[1] "Unified Structured Inventive Thinking: How to Invent", Ed N. Sickafus, Grosse Isle, MI, USA (1997).
[「USIT教科書」と普通呼んでいる。この全体の和訳書はない。
価格は当初の85ドルから, 近年半額の 44.50ドルに改訂された。USITサイトより注文可能。][2] 上記[1]の付録E9: "Picture Hanging Kit Problem", pp. 403-432.
「額 縁掛けの問題」, 中川 徹訳, TRIZホームページ, 2001.3.23掲載。[3] 上記[1]の一部: "Motivation for This Book", pp. 439-442.
「イ スラエルのSIT から フォードのUSITへ」, 中川 徹訳, TRIZホームページ, 2001.3.23 掲載。[4] 上記[1]の第11章: "Generification -- a USIT process", pp. 259-272.
「第11章 総称化 (一般化法) - USITの一つのプロセス」, 中川 徹訳, TRIZホームページ, 2002.10. 1掲載。(B) 学会発表論文:
[5] "Injecting Creative Thinking into Product Flow", Ed Sickafus, 4th Annual International TPD Symposium,
Held at Industial Hills, CA, on Nov. 17-19, 1998.
「製品フローに創造的思考を注入す る」, 中川 徹訳, TRIZホームページ, 1999. 1.22掲載。[6] "A Rationale for Adopting SIT into a Corporate Training Program", Ed Sickafus, TRIZCON99: First Symp.
on TRIZ Methodology and Application, Held at Novi, MI, March 7-9, 1999.
「SITを企業研修プログラムに採用した論拠」, 中川 徹訳, TRIZホームページ,1999. 5. 8 掲載。[7] "Structured Brainstorming for More Efficient Innovation", Ed Sickafus, TRIZCON2003:
Held at Philadelphia, on March 16-18, 2003. (和訳なし。紹介: TRIZCON2003報告(中川))(C) USIT Web サイト:
[8] Unified Structured Inventive Thinking (Ntelleck): URL: http://www.u-sit.net/
[9] "The Sicilian Dolly", Ed Sickafus, posted in USIT Web site, 2001. 5.12.
[和訳なし][10] Essay: "Metaphorical Observations - Viewpoints Conducive to Innovation", Ed Sickafus, USIT Web site, 2000. 4.
「比喩を用いた観察 - 革新へと導く視点」, 古謝秀明・中川 徹訳, TRIZホームページ, 2001. 7.30掲載。[11] Essay: "The Problem Statement", posted in USIT Web site, 2001. 5.13
[12] eBook: "USIT - an Overview"
[45ページでUSIT全体の簡略な説明。和訳の許可を得ているが, まだ訳出できていない。]
[無料。USIT Web サイトから申し込んで, ダウンロードする。]
[Ellen Dombによるレビューがある。TRIZ Journal ](D) 討論, Q&A,
[13] 「「額縁掛け問題」への解説」, 中川 徹 (2001. 7.25), コメン ト Ed Sickafus (2001. 8.13),
TRIZホームページ, 2001. 8.23 掲載。[14] 「やさしいUSIT法を使ってTRIZのエッセンスを教え・適用した経験」, 中川 徹 (2001.11.26)
(TRIZCON2002論文原稿), 討論 Ed Sickafus (2001.11.27, 12.30), TRIZホームページ, 2002. 1. 7 掲載。[15] 「USITの成立と進化」, 解説: 中川 徹 (2001. 3.11), 補足: Ed Sickafus (2001. 3.11),
TRIZホームページ, 2001. 3.23 掲載。[16] 「USITプログラムを社内で始めるには? - マネジメントへのアプローチのしかた」,
Q&A, 質問: Matt Smith, 返答: Ed Sickafus, USIT Webサイト (2001. 8.24);
訳: TRIZホームページ, 2001. 8.31掲載。[17] 「USITを学ぶには?」,
Q&A, 質問: 中川 徹, 返答: Ed Sickafus, USIT Webサイト, 2001. 9.7 掲載;
訳: TRIZホームページ, 2001. 9.26 掲載。
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最終更新日 : 2004. 7.13. [追記: 2013. 1.21] 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp