工夫はたのしい
(子どもたちと中高生のみなさんに)
編集: 中川 徹
最終更新日:
 2015年 6月26日

問題を創造的に解決するには
(学生と社会人の皆さんに)

編集: 中川 徹
最終更新日: 2016年  1月28日

創造的な問題解決の方法
(技術者・研究者の皆さんへの入門)

編集: 中川 徹
最終更新日 2015年 8月25日

創造的問題解決の実践と方法論
(適用・推進の実践者の皆さんに)

編集: 中川 徹
最終更新日: 2015年11月13日


このホームページは、創造的な問題解決の方法論の理解と普及のための、情報公開の場です。皆さんからの紹介記事、適用経験、論文、質問・意見などの投稿をを歓迎します。

English pages are accessible by clicking the buttons.
日本語と英語の双方向に翻訳して、グローバルな情報共有を目指しています。

編集: 中川 徹 (大阪学院大学 名誉教授)
最終更新日: 2016年 1月28日  
http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/
 創設: 1998年11月 1日          

     visits since Nov. 1, 2005

 

  

  Editor:  Toru Nakagawa 
  (
Professor Emeritus, Osaka Gakuin Univ.)
  Last Updated:  January  9, 2016
   http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/eTRIZ/
 Established: Nov. 15, 1998   


4つの「入口ページ」を作りました。読者の方それぞれに親しみやすく、また適切な記事・資料にアクセスしやすくすることを意図しています。

全体の新着情報(最近6か月分)は本ページの下部にあります。各記事の性格を5色で区別します。   (旧 or 詳細) (2014. 9. 5)

工夫は楽しい

(子どもたちと中高生のみなさんに)

(1) おもしろいことがいっぱい
(2) よく見て気づく 
(3) なぜだろうと考える
(4) しくみを学ぶ 
(5) はたらきを知る 
(6) じぶんで工夫する
(7) りそうを考える
(8) いろいろな例をあつめよう
(9) じぶんで新しいものを作ってみよう
(10) 先生方と保護者の皆さんへの情報

問題を創造的に解決するには

(学生と社会人の皆さんに)

(1) 問題に取り組む必要性と意義
(2) 創造性とひらめき
(3) 創造的な問題解決の諸方法
(4) 問題とニーズをとらえる
(5) 問題を分析し、理想を考える
(6) 問題解決のアイデアを得て、実現を図る
(7) いろいろな適用事例
(8) 身近な問題、社会の問題への取り組み  社会問題
(9) 学びの場と情報源
(10) その他

創造的な問題解決の方法

(技術者・研究者の皆さんへの入門)

(1) 「創造的な問題解決」の目的と意義
(2) TRIZとは
(3) TRIZの情報源
(4) TRIZの歴史と現状
(5) TRIZの基本な考え方
(6) TRIZの知識ベースと諸方法
(7) TRIZの方法とその発展
(8) 適用事例
(9) TRIZを習得・実践するために
(10) 質問と討論

創造的問題解決の実践と方法論

(本格的に適用・推進している皆さんに)

(1)新着情報と本サイトの活用法(総合索引・検索など)
(2) TRIZ参考文献・リンク集・ソフトツール
(3) TRIZ関連ニュース・活動情報・学会報告

(4) TRIZ関連論文・解説・報告

(5) TRIZ関連適用・推進事例
(6) TRIZ教材、講義ノート
(7) TRIZ/CrePS 方法論資料
(8) TRIZフォーラム(通信、意見、討論、など)

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート     (D) フォーラム Generla Index 
ホー ムページ 新着情報   子ども・中高生ページ 学生・社会人
ページ
技術者入門
ページ
実践者
ページ

出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

CrePS体系資料 USITマニュアル/適用事例集 サイト内検索 Home Page

  新着情報     [最近6ヶ月以内の記事の簡単な紹介。印は最近3ヶ月のもの。]

 社会問題: 「日本社会の貧困」を可視化しながら考える [A] 高齢者の貧困化 [1] 藤田孝典著『下流老人』の可視化とまとめ (中川 徹)  (2016. 1.28)
社会的な問題を第一の関心事にしておられる読者の皆さんに向けて、ここに新しいシリーズを始めます。
藤田孝典さんの『下流老人』の本を、「見える化」した資料が完成しましたので、冊子(23頁)のPDFとして、公開します。著者は、「生活保護相当以下で暮らしている高齢者を「下流老人」と呼ぶと、現在6−7百万人が存在する。さらに、近年の非正規雇用の増大と収入低下により、現役層・若年層の貧困化が急激に進んでいて、近い将来、日本人のほとんどの老後生活がみじめなものになる危険がある。」と指摘しています。著者がNPO活動を通じて見ている個々の現状を記述し、そして個人、社会、政治をどうしていく必要があるのかを論じています。非常に深く、きちんと書いた本です。中川は、この本を精読し、その文意に沿って、論理的な関係を図的に表現しました。図は、個人で理解するにも、数人で議論するにも、役に立ちます。多くの方が、藤田さんの本を読み、「見える化」の図で考え、新しい行動に進まれることを願います。

 フォーラム: 「札寄せ」しながら考える (13) 〜 日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (8) 『下流老人』全体のまとめ (中川 徹) (2016. 1.28)

藤田孝典さん著の『下流老人』の本を、「見える化」した資料が完成しましたので、冊子(23頁)のPDFとして、公開します。目次、この資料の趣旨原典「はじめに」を「見える化」した図原典最終章の提言のまとめ(中川による文章化)、をHTMLで読めるようにしました。「見える化」の図は、すべて縦置きにし、文字が大きくなるように再調整しました。 -- 上掲と同じページですが、こちらは、「TRIZホームページの従来からの積み上げの顔」、上掲は、社会的な問題で初めて入ってこられた読者のための顔です。

 ニュース: 米国TRIZCON2016 の開催計画:2016年3月3-5日、ルイジアナ州ニューオーリンズ。参加者募集中 (2016. 1. 9)

米国Altshuller Instituteの TRIZ Conference の詳細プログラムが発表された。基調講演(多数)、チュートリアル(多数)、および発表(多数)で構成された3日間のプログラムである。参加者募集中。なお、中川も発表予定。

 ご挨拶: 新年にあたって (中川 徹)  (2016. 1. 9)

新年あけましておめでとうございます。皆さまのご健康とご活躍を祈念し、今年もどうぞよろしくお願いいたします。 TRIZ関係以外の方にお出しした私の年賀状を添付いたします。[HTMLのページには、もう少し書いております。ご覧いただけますと幸いです。]

新年 おめでとうございます。
退職後も、「創造的な問題解決の方法」の研究と普及活動を続けています。「6箱方式」をパラダイムに導入して、一般化した方法論CrePS (クレプス)と、その簡潔なプロセスUSIT (ユーシット)を作り、適用事例をまとめてきました。 香港で招待講演をし、ベルリンで学会発表をしました。
これらの方法を、いままでの技術分野から、社会・人間の分野にも適用できるように努力中です。文章による論理を、より明確に「見える化」する方法を学び、実践しています。『下流老人』(藤田孝典著、朝日新書)の内容を「見える化」した図を、『TRIZホームページ』に連載しました。
75歳、運動不足ですが、お蔭さまでなんとか元気です。 皆さまのご健勝、ご活躍をお祈りいたします。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。    2016 年 元旦 中川 徹

 


2016 年賀状
中川 徹 
クリックで拡大

 フォーラム: 「札寄せ」しながら考える (12) 〜 日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (7) 政策の検討と提言 (完) (中川 徹) (2016. 1. 9)

原典: 『下流老人−一億総老後崩壊の衝撃』、藤田孝典著、朝日新書520、第7章 一億総老後崩壊を防ぐために 
最終章で、著者の個人としての提言をまとめています。札寄せの図では、「問題状況の認識・基本認識 → 検討・考察 → 提言」という著者の考察の過程を左から右への流れで表現し、また、提言自身の段階的・論理的な順番を上から下への流れとして、二次元的に表現しました。札寄せ図の詳細版(3頁)を作り、全体を一望できるように要約版(1頁)を作り、最後に、「まとめ」を文章化しました。親ページ、および本書全体の「見える化」図について、要約版PDF(全16頁)も参照ください。
著者の提言は、(1) 国が、日本に貧困が広がり、進行しつつあることを認め、格差是正や貧困対策を本格的に打ち出すことが、何よりも必要である。 (2) 基本的人権の理念のもとに、「貧困対策基本法」を法制化し、国民の貧困化を予防し、貧困から救済するための方策を、国家の重要戦略として建てる。 (3) 政府や自治体はまず、(下流老人に限らず)生活困窮者に対して、「生活保護で救済できる」ことをきちんと知らせ、保護申請に来るように誘導する。 (4) 生活保護制度を「扶助項目ごとに分解」して、社会手当の形で、もっと受給しやすくする。(旧来の)生活保護の一部分を扶助することにより、生活を成り立たせ、資産のすべてを失わなくてもよいようにする。 (5) 家賃の(一部)補助を進める。高齢者や低所得者が楽になり、若者が家庭を持ちやすい環境を作ることができ、少子化対策に有効である。(6) 国民年金保険料の減免措置があることを告知し、(無届の未納ではなく) 減免申請を薦める。(7) 国民年金制度に代わる新しい制度を構築し、すべての人に老後の生活を最低限(すなわち、憲法が定める「健康で文化的な最低限度の生活」)保証しなればならない。(8) それは結局、生活保護制度の生活扶助に相当する。それならいっそ、国民年金制度を廃止し、(上記(4)で述べたような新しい)生活保護制度の生活扶助に一元化するとよい。(9) 真に住みやすい社会を構築するために、何を選択し、何を訴えていくべきか?富の再配分(税制)についても、国民がともに考え、行動していくことが必要である。-- しっかりした提言であり、わたしも賛同します。

 フォーラム: 「札寄せ」しながら考える(11) 〜 日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (6) 自分でできる自己防衛策−対策と予防 (中川 徹) (2016. 1. 9)

原典: 『下流老人−一億総老後崩壊の衝撃』、藤田孝典著、朝日新書520、第6章 自分でできる自己防衛策 −どうすれば安らかな老後を迎えられるのか 
この第6章で著者はまず、下流老人の状況に陥ってしまった場合に、知っておくとよいこと、するとよいことを、整理して示しています。生活保護について正しく知ることがまず第一であり、生活保護の申請のしかた、受給の要件、支給される生活保護費の内容と額などを説明しています。無料あるいは低額で医療が受けられること、意識(気持ち)の持ち方についても述べています。 後半の、「予防編」(下流老人にならないための予防の方法)が大事です。まず「貯蓄しておきなさい」というのは当たり前ですが、お金よりも大事なのは、老後の人間関係だといいます。「人に救けてもらいやすい人」とそうでない人があるといい、前者の人は、早めに人に相談でき、プラス思考の人だといいます。また、日ごろから人間関係を豊かに持ち、助け合いの「場」を持っておくのがよいといいます。本章の結論は印象的です:「貧困高齢者にも、幸せな人は沢山いる。人とのつながり、人間関係を豊かに持っている人たちである。」
「見える化」した図の要約版をHTMLとPDFで、詳細版をPDFで掲載します。


2015年掲載

 フォーラム: 「札寄せ」しながら考える (10) 〜日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (5) 制度疲労と無策が生む下流老人 -- 制度と政策の問題点 (中川 徹) (2015.12.19)

原典: 『下流老人−一億総老後崩壊の衝撃』、藤田孝典著、朝日新書520、第5章 制度疲労と無策が生む下流老人 -- 個人に依存する政府 
この第5章で著者は、社会福祉に関連する現在の制度と政策の問題点を検討しています。その観点を8つ挙げています。(1) 収入: 年金額が少ないが、それはもともと老後に家族扶助を受けられるものと想定していたからだ。核家族化と家族の分散により家族機能が低下して、年金制度の前提が崩れ、下流老人の問題を加速させた。(2) 貯蓄:近年の雇用の不安定、下がる給与と上がる物価で、現役・若者世代が貯蓄を作れず、将来下流老人が増加する。(3) 医療:下流老人が「医療難民」化して、孤立死が絶えない。病気の初期に治療することが、社会としても医療コストを抑える道だ。(4)介護保険:特別養護老人ホームなどをもっと増やすべきだし、介護と生活保護などを連携するべきだ。(5) 住宅:高齢者が住まいを失わないで済む政策を考えるべきだ。家賃負担を下げることが、大きな鍵になる。(6) 関係性: 行政の「申請主義」を見直し、高齢者を見守る地域ネットワークを作ることが大事。(7) 生活保護:生活保護基準を下げるべきでない。生活保護制度の使いづらさを改良すべきだ。(8) 労働環境:老後も働き続けなければ生活費を得ることが難しいのが現状。就労支援とともに、本来は高齢者が働かなくても生活できるようにする。(x) 「無料低額宿泊所」の実態が、下流老人を搾取する「貧困ビジネス」担っている。

原著者が本章の最初と最後に書いているまとめは、非常に明確です。
・ 下流老人を生み出しているのは、現在の社会システムであり、個人の能力不足や怠惰のせいではない。
・ 現在の「過度に経済優先、弱者切り捨て」の社会システムと政策を正さなければ、下流老人も日本の貧困問題も解決しない。
・ さらに、人間疎外(人権無視)にならされた、わたしたちの意識と感情を正す必要がある。
「見える化」した図の要約版をHTMLとPDFで、詳細版をPDFで掲載します。全章の要約版も参照ください。

 TRIZフォーラム: 読者の声 (2015年 9月、10月、11月、12月)(竹内 睦、片平彰裕、倉澤隆平、中川 徹; 遠藤明宏、高原利生、片平彰裕、林 利弘、山内健、長谷川陽一、中川 徹; 高山直彦、中川 徹、高原利生)  (2015.10.18;11.27; 12.19) 「読者の声」一覧( 2015.10.18; 11.27; 12.19)

竹内さんは、稲の品種改良の仕事の忙しい合間を縫って、「オモダカ」という水田の雑草について自分がまとめた文章を札寄せした経験を書いてきてくださいました。片平さんの応答が参考になります。倉澤さんは、私の大学時代のYMCA寮での先輩で、地域医療に献身されてきた方です。「亜鉛欠乏症」が褥瘡 食欲不振 味覚障害など多様な症状の原因になっていることを見出し、その啓蒙に努めておられます。「見える化」に応答してメールをくださいました。

11月: 遠藤さんは、「現役世代の方がもっと深刻」というので、下流老人問題を見直しています。高原さんとは、論文集の掲載準備に際して、「両立」をどう英訳し説明するかについて、中川とやりとりしました。札寄せ用具3.00版を片平さんが公開されました。林さんは、Matrix 2010の新しさを再認識して、古典的なマトリックスに執着する(国際的な)動きをやめさせる必要を述べています。山内さんはバイオTRIZデータベースの研究開発プロジェクトを(新潟大学と大阪大学で)始めています。長谷川さんは、高原論文集の解題を読んで、すごいことだと感じ、差異解消、弁証法の理解について、高原さんのアプローチに共感しています。 -- 皆さんのメールはいろいろ示唆に富み、感謝しています。

12月: 下流老人の問題について、高山さんは「アリとキリギリス」の観点を述べています。中川は、「努力と自由競争」の社会規範だけでは、よい(幸せな)社会が作れない、基本的人権の保証と、「助け合い」が必要になる。「競争」と「助け合い」が矛盾しつつ共存することの理解が必要なのだろうと書きました。高原さんが、「競争と助け合い」というのは、「両立矛盾」(特に「一体型矛盾」)の例である、といいます。−こんな社会問題に、TRIZから発展した「矛盾」の理解が深く関係していることに、気づきました。

英文ページ  Prof. Riitahuhta Asko (Finnland), Boon Yean (Malaysia), Alexandre Augusto (TRIZ Brasil, Brasil)
それぞれ短信を掲載しています。

  編集者より: The TRIZ Journal (『TRIZ ジャーナル』) の英文ページを作り、記事の一覧表を掲載始めました  (2015.12.19)

 フォーラム: 「札寄せ」しながら考える (9) 〜 日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (4) 「努力論」「自己責任論」があなたを殺す日 --- 意識と理解の問題 (中川 徹) (2015.11.27)

原典: 『下流老人−一億総老後崩壊の衝撃』、藤田孝典著、朝日新書520、第4章 「努力論」「自己責任論」があなたを殺す日 
本章で著者は、「下流老人の問題が(今まで述べたように) 深刻になって来ているのに、どうして何の対策も講じられていないのだろう?」と問題提起をしています。そして、その背景に、私たち国民の無理解/無自覚があり、それが下流老人たちに我慢を強いており、福祉行政の「言って来なければ助けない」というスタンスが状況を悪化させていると、指摘しています。著者が行っているNPOの生活保護者支援活動に対して、(励ましの意見もあるが) 多くの否定的、反対意見が寄せられてくるといい、それらの声に一つ一つ対応して論じています。
-- しっかりした議論ですが、関係者が複数あり、議論が輻輳しています。今回「見える化」をしてみて、この議論が私自身にもずっと明確になりました。「見える化」した図の要約版をHTMLとPDFで、詳細版をPDFで掲載します。

 


黄葉の朝(ベルリン、ドイツ)
中川 徹 2015.10.26
クリックで拡大

わたしたちは、「自立した生活をし、自立した豊かな生涯を送る」という社会的規範(道徳)を持ち、そのために、健康・教育・家庭・職業などあらゆることに努力し、忍耐もしてきています。そして、いろいろな要因で、経済的に自立した生活ができなくなった人の対して、「努力しなかったからだ」「自己責任だ」「援けてもらおうとするのは甘えだ」と考えることが多くあります。その意識が、下流老人など生活困窮者を蔑視し、社会の隅に追いやって、孤立化させてしまいます。
ここで著者は、「当事者個人個人を見るだけでなく、社会全体から見直すべきだ」といいます。資本主義・自由主義の競争社会では、富める者ができ、(相対的に)貧する者ができるのは宿命です。そのような社会をよりよくするために、世界の歴史は、より根本の規範として、「基本的人権」を認識したのです。日本国憲法では国民に「健康で文化的な最低限度の生活」を保証しています。それを実現するために、富を再分配するための税制があり、社会福祉制度がつくられています。だから、生活困窮者が、「健康で文化的な最低限度の生活」を営めるだけの援助を受けるのは、「甘え」ではなく「権利」なのです。国民全体にこのような意識改革が求められています。
日本の社会福祉制度は、国民に十分に知られていず、利用されていません。生活困窮者が利用している率(捕捉率)は、厚生労働省の調査でも15〜30%しかないのです。福祉制度のほとんどすべてが、「申請主義」になっており、「本人が言ってこなければ、教えない、援けない」という行政のスタンスになっているからだ、と著者は指摘しています。
福祉の財源は限られています。そして、下流老人や介護の問題だけでなく、現役層の雇用の不安定、就職難と非正規雇用の増大、シングルマザーの困窮、子どもたちの貧困など多くの問題が同時に生じています。これらの各領域ごとに要求があり、予算の奪い合いが起きています。これらの、「個別領域の視野での要求と(奪い合いの)議論は間違っている」と著者はいいます。多様な問題が相互に関連しているのだから、その全体を考えた解決策(政策)が必要で、そのための全体的な考察とシミュレーションをしていくべきだ、と著者は主張しています。著者の考察は次章に続きます。
--- 著者がいうとおりだと、わたしは思います。このように「輻輳した問題」を「見える化」して、多くの異なる立場の人たちが共に議論し、解決策を探せるような素材(全体像の図的表現)を作ることが、(TRIZ/CrePSの大事な応用として)いまわたしがしようとしていることです。

 基礎理論論文: 「弁証法論理と生き方」(ノート)(第三部) 「弁証法論理の応用展開 」(高原利生) (2015.11.13)

この第三部が、応用への展開を述べていて、高原さんの「差異解消の理論」の意義が明確になります。「差異解消」の原動力は、個人にあると考え、個人の中の世界観(価値観)、態度、認識のしかた、などを論じており、それらを人の「生き方」として考察しているのです。技術と制度の考え方、「差異解消」の方法の詳細な論理、そして人間の生き方、などのすべてが一つの枠組みの中で論じられているのです。驚くばかりの構想を持った新しく大きな「思想」になっています。

 基礎理論論文: 「弁証法論理と生き方」(ノート)(第二部) 「中川徹の6箱方式へのコメント 」(高原利生) (2015.11.13)

この第二部が、高原さんの「差異解消」の思考法(論理)の中核部の説明です。高原さんのいう「矛盾の状況確認」は問題を捉えることであり、「事実の矛盾」を明確にすることは、問題のある現在の状況を分析することです。そして「解の矛盾へ変換する」というのは、理想を考え、「解決した結果」を定式化することです。「解の矛盾の解を求める」とは、「解決した結果」を実現するための方法を求めることに相当します。高原さんはこのように独自に論理を積み上げてきたのですが、「気がついたら中川徹の6箱方式と同じことを言っていた」というのです。私の「TRIZのエッセンス(英語による50語の表現)」(2001年)と「6箱方式」(2005年)について、評価し採り入れてもらっているのは、嬉しいことです。(私は、きっと近い将来に、「USITオペレータ体系」も高原理論の中の重要な要素になることと期待しています。)そしてこのような「差異解消の思考法」の全体が、(拡張した)「弁証法論理」であると、著者は言います。

 基礎理論論文: 「弁証法論理と生き方」(ノート)(第一部) 「粒度、矛盾、網羅による弁証法論理」(高原利生) (2015.11.13)

高原利生さんの最新の三部作の第一のものです。「研究ノート」という名称ですが、今年初めから何回も推敲して、8月に最終的に提出された論文です。著者の最新の理解の全体を丁寧に記述したもので、合計55頁の力作を、読みやすさに配慮して三部に分割しました。
この第一部では、(ありたいことと現実の間の)「差異を解消する」(すなわち、非常に広義の問題解決)のための基礎理論を目指して、いままで構築してきた基本概念を体系的に記述しています。「もの」だけでなく、「認識できるすべてのもの」を「オブジェクト」と呼びます。一つの「オブジェクト]を定義するには、その範囲(何まで、どこまで、いつまで、どんな面、どんな内部構造/関係まで)を明確にする必要があることを強調して、その「範囲」のことを「粒度」と呼んでいます。オブジェクト間の(時間変化や機能/作用なども含めた)「関係」の記述を(広義に)「矛盾」と呼んでいます。「オブジェクト」と(その間の関係記述としての)「矛盾」は、複雑な入れ子構造を持ちますので、論理的な議論/考察のためには、(根源的な)「網羅思考」が必要だといいます。これらの基本概念を準備したうえで、(第二部で)「差異解消のための思考方法」を作り上げ、それを(拡張した)「弁証法論理」と呼んでいるのです。--随分と拡張した概念と新しい用語が出てきますが、少し慣れてくると、明快な論理になっていることが分かります。

 基礎理論論文: 高原利生論文集(第3集): 『差異解消の理論 (3) 弁証法論理と生き方』 (2013-2015) (高原利生) (2015.11.13) (2015.11.16)

高原利生、論文9編。「論文解題」 2015年10月18日受理、2015年11月13日掲載。編集:中川 徹。 
高原利生さんが 2013年〜2015年の3年間に発表されたTRIZ関連の論文9編をすべてまとめて、著者自身による解題を掲載して、各論文 (HTMLページ/PDF版) へのリンクを張りました。第1集(2003-2007年、論文14編)、第2集(2008-2012年、論文13編)に続くものです。
「差異解消」というのは高原さんの造語で、「ありたいこと、したいこと」と「現実」との違いを「差異 (Difference)」と呼び (「矛盾」よりも広い概念)、この違いを認識して解消を目指すことが人間の活動の根幹にあり、それが目標設定、問題認識、設計、問題解決などさまざまな段階と活動形式を取ると考えています。テーマは、(広義の)「差異解消」のための基礎概念から、その方法の体系的な考察、そしてその応用という広範囲にわたっています。考察の中心は、高原の「根源的網羅思考」をベースにした、「差異解消」の方法であり、その思考法を突き詰めていく中で、従来よりも拡張した「弁証法論理」を提唱しています。また、「差異解消」の原動力は、個人にあると考え、個人の中の世界観(価値観)、態度、認識のしかた、などを論じており、それらを人の「生き方」として考察しているのです。技術と制度の考え方、差異解消の方法の詳細な論理、そして人間の生き方、などのすべてが一つの枠組みの中で論じられている、驚くばかりの構想を持った新しく大きな「思想」です。独立ページにしました「弁証法論理と生き方」(ノート)の三部作が、体系的に丁寧に記述した最新版です。
英文ページには、論文リストと紹介(編集ノート、中川 徹)を掲載しました。

  TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満17年にあたって (中川 徹) (2015.11.11)

本ホームページを創設して(11月1日で) 満17年になりました。TRIZの理解と普及のために、非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが、個人のホームページではなく、読者の皆さんの寄稿を掲載する「公共サイト(Public Web site)」を目指しています。また、和文と英文の並行したページ作りに努力して、日本と海外との協力関係を作ることを目指してきました。世界の各国・地域に公共Webサイトを作り、グローバルで自律的なネットワークを作ろうと提唱しています。また、私自身は2012年来、TRIZ/USITをベースとしつつも他の諸方法を統合して、もっと普遍的に使える「創造的な問題解決・課題達成の一般的方法論 (CrePS)」を確立・普及させたいと考えています。適用対象範囲も広げていきたいと考え、社会的問題(特に日本社会の貧困の問題の「見える化」)に取り組み始めました。なお、2005年11月以降のvisit数は、(11.11現在) 和文トップページが 225,296 (この一年で約 13,000増)、英文トップページが 39,243 (この一年で約 2,500増) でした。昨年9月に4つの「入口ページ」を作り、いろいろな読者の方に親しみやすくしました。読者の皆さんのTRIZの理解と導入に本ホームページを活用いただけますと幸いです。ご寄稿をお待 ちしております。

  出版案内: 『TRIZ 実践と効用』シリーズの製本版は Amazonサイト(マーケットプレイス)でだけ販売します(クレプス研究所 中川 徹) (2015.11.11; 11.18)

DLmarket社の体制変更に伴い、DLmarketサイトでは製本版の販売を停止し、ダウンロード版のみ引き続き販売します。
販売情報の一覧表を作りました(2015.11.18)

 フォーラム:  「札寄せ」しながら考える (8) 〜 日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (3) 誰もがなり得る下流老人−下流化のパターン(中川 徹)  (2015.10.18)

原典(『下流老人−一億総老後崩壊の衝撃』、藤田孝典著)の第3章では、まず現在の高齢者が下流化する典型的なパターンを5つ挙げている。(1) 病気や事故による高額な医療費の支払い、(2)高齢者介護施設に入居できない。これは介護保険で利用できる特別養護老人施設の数がまったく不足しているから。その不足の原因は、より収益性の高い高額な有料老人ホームに事業者が流れるからであるという。 (3) 子どもがワーキングプア(年収200万円以下)や引きこもりで親に寄り掛かる (若年世代の(貧困)問題が高齢者に影響を与えている例である)。(4) 増加する熟年離婚。(5) 認知症で周りに頼れる家族がいない。
さらに後半では、現役世代に焦点を当てて、その老後がもっと下流化リスクが高いという。平均年収が下がっており、老後に貰える年金がまったく足りず、さらに減る恐れがある。また、「昔の年収400万円と、いまの年収400万円では、意味合いが大きく違う」という。企業の福利厚生の多くがカットされており、特に非正規雇用の賃金が低く、労働条件が悪く、雇用が不安定であることが問題。勤労者の立場で、政府や企業にもっと要求するべきであるという。また、核家族化のため、高齢者が子供世代に頼ることができなくなっており、若者世代の未婚率の増加も将来の老後の下流化の危険を高めていると指摘している。
-- 著者のこれらの指摘は、そのとおりであると思う。国民にまだ「一億総中流意識」が残っているのは危険なことであろう。真剣に解決策を考えていかなければならないと、改めて思う。
第3章を「見える化」したもの、HTML版とPDF版。また、本書の全体について、「見える化」した図を一つのPDFファイルにまとめて掲載し始めた

 

 論文:  Practice-Oriented Approach towards Ideative Problem Solving (Part 1) Analogy-Based Ideation in Applied Innovations (S. Saleem Arshad、豪)(2015. 9.30)

Arshad氏の今回の論文は、「発想的(創造的)問題解決のための実践指向アプローチ」がテーマで、その第1部として、類比ベースの発想について述べている。新しい真の発想を得るには、「Ideative energy (発想エネルギー)」を自分の(心・頭脳の)内部に蓄積する必要がある、というのは比喩として面白い。

 出版案内:  『新版矛盾マトリックス Matrix 2010 A2サイズシート 普及用販促セット』 の出版案内 『TRIZ 実践と効用』シリーズ (1A+)、(2A+) (中川 徹 (クレプス研究所))(2015. 9.30)

発明原理と矛盾マトリックスはTRIZで最もよく使われているツールです。しかし、多くの人が(多くの教科書で)使っているのは40年前に作られたものです。一方、最近20年間の特許を解析し、パソコンをフルに使って完全に作り直したのが、Darrell Mann の新版Matrix 2010です。ずっと使いやすく、ずっと適切な発明原理を推奨してきます。このたび著者に提案して、表記の廉価・販促セットを販売します。著者メッセージ掲載。Mannの著書『(1A) 体系的技術革新』または『(2A) 新版矛盾マトリックス Matrix 2010』とセットにして、Matrix 2010 の便利なデータシート(A2サイズ、2枚3面)を、追加料金2500円/5組 (単価 500円相当) で購入いただけます(Amazonマーケットプレース)。TRIZ適用のプロジェクトで、またご自分の部署で、研究室のゼミで、ぜひご活用ください。

 

   

 フォーラム:  「札寄せ」しながら考える (7) 〜 日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (2) 下流老人の現実: 事例と背景 (中川 徹)  (2015. 9.30)

原典藤田孝典著『下流老人』の第2章では、「想定外」で下流老人になった人たちの事例4件を具体的に紹介しています。事例(A) (76歳男性) 飲食店で働いていたが、40才前に実家に戻り両親の介護を10年余、後に首都圏で介護の仕事をし、65歳退職。年金が9万円だけ、腰痛・糖尿などあり、貯金500万円を使い尽くして、野草で飢えをしのいでいた。(B)[中略]、 (C) )[中略]。 (D)銀行員としてずっと働いていたが、50代半ばで変調 (業務がうまくできなくなり、家庭でストレス爆発)。早期勧奨退職。退職金を飲食代に湯水のごとく使った。協議離婚。若年性認知症を発症していたことに本人も周りも気づかず、そのままで生活を続けてしまった。年金半額で12万円。老後資産等すべて散財してしまい、公園で路上生活。 -- これらの事例を、中川は「生活の質(安定性)の個人履歴」グラフで表現した。(右に図)
第2章後半の著者のまとめは簡潔。「高齢者になると、現役の頃よりも所得が激減する、「年金で足りない分は働いて何とかする」が成り立たない。しかし、支出は思ったほど減らない。「想定外」で多額の支出が発生するリスクが増える。貯蓄が足りない高齢者世帯が多い。高齢者の貧困は進行し続けており、すでに多くの人が下流老人になり始めている。個別の対処でなく、社会問題として根本から対策を立てる必要がある。」-- すべて知らなかったことではない。だが、「根本から対策を立てる」ための動きは、社会のごくわずかにしか起こっていない。これからである。

 


生活の質の個人履歴グラフ
事例(A)
中川 徹 2015. 9.30
クリックで拡大

 TRIZソフトウエア:  ソフト「札寄せ用具」を更新し、英語版を(評価用に)公開しました (片平 彰裕、中川 徹) (2015. 9.30; 10. 1)

論理を「見える化」して考えるための簡便な汎用ツール「札寄せ用具」の利用例は、海外からも好評でした。そこでこのたび、英語版を作り、無償で(評価用に)公開しました。また、日本語版も改良しました(2.08版)。「第一考舎」サイト(片平彰裕)からダウンロードできます。

 ニュース: 米国TRIZCON2016 の開催計画:2016年3月3-5日、ルイジアナ州ニューオーリンズ。論文募集中 (2015. 9.30)  

米国Altshuller Institute は、新会長の下で活動の活性化のためにいろいろな改革を始めている。数年ぶりにしっかりしたTRIZCONが開催されるものと期待される。発表申込(概要提出): 2015年10月15日、論文提出: 2016年1月15日。

 フォーラム:  「札寄せ」しながら考える (6) 〜 日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (1) 下流老人とは何か (中川 徹)  (2015. 9.17)

『下流老人−一億総老後崩壊の衝撃』 (藤田孝典著)の 第1章 下流老人とは何か、を「見える化」した二つの図を作りました。その第一は、「下流老人」の特徴3点を述べたものです。特徴1: 収入が著しく低い。生活保護基準(生活補助費+住居補助費)でいうと、首都圏に住む一人暮らしの高齢者の場合月約13万円(年約150万円)。国際的には、「相対的貧困」の概念があり、「統計上の所得の中央値の半分以下の所得しか得られない人」で、一人暮らしの場合年122万円で、生活保護基準とほぼ同等。住居、食事、医療などで、普通の家庭にあるべきものがないケースが増える。特徴2: 十分な貯金がない。収入が少ないと、貯金を取り崩した生活になるが、トラブルに見舞われるとたちまち破たんする。特徴3: 頼れる人間がいない(社会的孤立)。核家族化のために、周りに家族がいないことが普通になって来ている。これらの特徴は、すべてのセーフティネットを失い、憲法が保証する「健康で文化的な生活」ができなくなっている状態といえる。「下流老人」は現在、600〜700万人と推定されている。第二の図は、「下流老人の増加」の4つの悪影響を述べる。(1) 親(老人)世代と子ども世代が共倒れする。(2)長生きは幸せ、敬老などの価値観が崩壊する。(3) 若者・現役世代の消費が低迷し、経済が低迷する。(4)少子化を加速させる。

 


『下流老人』(1)下流老人とは
「札寄せ」図
中川 徹 2015. 9.10
クリックで拡大

 フォーラム:  「札寄せ」しながら考える (5) 〜 日本社会の貧困を考える [A] 高齢者の貧困化 (0) はじめに (中川 徹)  (2015. 9.17; 10.18)

中川 徹(大阪学院大学)、2015年 9月10日;  
本ページは、原典として 『下流老人−一億総老後崩壊の衝撃』藤田孝典著(朝日新書520、2015年 6月30日刊)を選びました。その本文を抜書き・要約しつつ書き出し、私自身が理解するところに従って、「札寄せ」ツール(片平彰裕作成)を用いて、図示(「見える化」)しました。この本の詳細な読書ノートであると、ご理解下さい。これが初回ですので、途中段階をも記録・掲載して、作成法を例示しています。原著者は「日本に「下流老人」が大量に生まれており、「一億総老後崩壊」といった状況を生み出す危険性が今の日本にある。本書では、「生活保護基準相当で暮らす高齢者及びその恐れがある高齢者」を「下流老人」という。その実態や背景が驚くほど知られていない。本書でその全体像を伝え、多くの読者とともにその解決策を考えていきたい」と述べています。テーマと基本姿勢を述べた部分です。

本書の全体について、「見える化」した図の一覧のHTML、および「見える化」した図の全章分を一つのPDFファイルにまとめて掲載し始めた。(2015.10.18)

 


『下流老人』(0)はじめに
「札寄せ」図
中川 徹 2015. 9.10
クリックで拡大

 フォーラム:  「札寄せ」しながら考える (4) 〜 日本社会の貧困を考える: 高齢者、現役、若者、子ども(索引ページ)(中川 徹) (2015. 9.17)

本ページは表題のように、非常に大きな、輻輳した、そして重要なテーマについて、しっかり腰を下ろして、考えつつ社会に寄与していきたいと思って始めるものです。そのバックにある思いを書いておきます。 (1) TRIZ/USITが技術分野を対象にし、焦点を絞って分析するアプローチであったが、社会から求められるCrePSは、もっと広い分野での、大きく輻輳した問題を扱える必要がある。そのための拡張を試みる。(2) 輻輳した問題を扱うには、問題を「見える化」することが有用であり、片平彰裕さんの「札寄せ」ツールの活用を試みる。(3)「現実の世界の問題」にもいろいろあるが、非技術で重要なこのテーマを選んだ。(4) 高齢者の貧困化は、若年層の低所得、現役層の逼迫、子どもの貧困などと連動して、日本の将来に重大な影響を及ぼすだろう。(5) 現在の日本の政治は貧しい。特に、安倍晋三政権の政治は、虚言に満ち、、国民の意思に反している。しっかりした論理を積み上げつつ、日本の将来を良くしていくための言論と行動が求められている。---これらの思いを持って、しっかりした文献を選び、その「見える化」をしながら、輻輳した大きな問題の解決のための方法を作り上げたいlと、考えております。

 TRIZフォーラム: 読者の声 (2015年 5月〜8月)  (2015. 9.17) 「読者の声」一覧( 2015. 9.17)

[和文ページ] 長谷川陽一(神奈川県在住)、中川 徹(大阪学院大学
6月26日付の更新案内のメルガマに書きました、USITの紹介(中川 徹)を収録しました。長谷川陽一さんからたびたびメールをいただき、TOC・リーンとTRIZ、CrePSの理解、TOCと「思考の世界」など、それぞれに深い論点があります。ありがとうございます。

[英文ページ]  中川 徹, Valeri Souchkov(オランダ)
SouchkovのWebサイトの、ビジネス分野のTRIZの紹介、TRIZ Glossaryは貴重です。TRIZのWebサイトをもっと活発に、魅力的に、分かりやすく、時代に対応していくにはどうする必要があるのか。Souchkovのコメントは貴重です。

 


「華麗に変身」
岩淵弘之(柏写友クラブ)
クリックで拡大

 USIT/CrePS フォーラム:  「札寄せ」しながら考える(3) - Sickafusの「潜在意識問題解決」の論文を理解する(片平 彰裕、中川 徹)  (2015. 8.25; 9.17); (2015. 9.17)

片平さんの「札寄せ用具」および「札寄せ」法を活用して、「札寄せ」しながら考え、考えを図示する(見える化する)ことを、実際にやってみよう、その効果を見えるようにしよう、という試みのシリーズの第3のページです。
(A)まず片平さんが、最近のSickafus博士の論文「夢想ヒューリスティックスを用いた潜在意識問題解決」(和訳版)の全体を、各節ごとに(原文の文をすべてラベル化して)図示しました。自分の読書メモだということですが、大変な力作です。概要を画像で、本体の各節を小画像で掲載し、全体をPDF版で掲載します。
(B)中川は片平さんの概要の図解を見て、論理を明確にするには、ラベルを文単位からもう少し分けるとよいと考えました。そこで、論文概要の「札寄せ」図解を試み、途中経過を残して4段階で図示しました。この4段階を画像、PDF、EXCELファイルで掲載しました。Sickafus博士の論文の概要が、図によってずっと明確になったと思っています。
(C) 中川の図解(B)を英文にしました。また、最後の図解をより簡潔にして論理を明確化しました。(2015. 9.17)

 


「札寄せ」で表現した論文概要
推敲簡略版
(中川、2015. 9.17)
クリックで拡大

  USIT論文Q&A:  質疑応答: USIT と OAF図式について (Sickafus の「夢想ヒューリスティックスを用いた潜在意識問題解決」に関連して)(Q: 中川 徹; A: Ed Sickafus) (2015. 8.25; 9.17)

7月に行った質疑応答のメール15件の全文を英文ページに掲載し、和文ページではその概要一覧を掲載しました。特に、USIT におけるOAF図式について分かりやすい紹介記事を書いてほしいと私が要請し、つぎのような4頁の紹介記事を得ました。
   「USITを単一グラフ(OAF)のヒューリスティクスに統合する」(Ed Sickafus、2015年7月2日)   
OAF図式の定義と使い方が簡潔に説明され、「問題解決思考の基本原理を考える」というSickafus博士の研究モチーフが述べられています。 なお、フォードにおけるSIT (構造化発明思考、後にUSITと改称)の開始年代について、1995年ではなく1985年であることが明らかになりました。同博士のUSIT教科書(1997年)や学会発表論文(1999年)で、1995年と記載したのはミスプリであったとのこと。USITの出発は、従来の理解よりも10年遡ることになりました。

Q&Aと討論(続): Ed Sickafus, 中川 徹、Shahid Saleem Arshad(豪); 2015年8月14日〜9月15日。
Sickafus博士の応答が再開され、いくつかの点がより明確になりました。Sickafus博士の新しいブログ edsickafus.wordpress.com 。Arshadのいくつもの質問とコメントが参考になります。追加15編、合計30編のメールを掲載。(2015. 9.17)

 TRIZフォーラム: 読者の声:  「札寄せ」しながら考える (2) 〜 (短い)文章全体を「札寄せ」で図示(見える化)する (中川 徹、片平彰裕) (2015. 7. 29)

片平さんの「札寄せ用具」および「札寄せ」法を活用して、「札寄せ」しながら考え、考えを図示する(見える化する)ことを、実際にやってみよう、その効果を見えるようにしよう、という試みのシリーズの第2のページです。今回、「比較的短い文について、自動的に札寄せの札にし、それを札寄せ法で分かりやすく表現する」方法を作り、その事例を作ってみせることを始めました。7月20日に中川が片平さんに提案&依頼をし、片平さんがその依頼に応じて(中川の提案メールそのものを題材にして)、文章から札への変換および札寄せによる図示をしてくださいました。本ページにはそれらの記録をHTMLで説明するとともに、逐次トレースできる形でExcelファイルで掲載しています。最初の手紙文と 後の図式を比較すると、作成者の返答・応答を書き加え整理するにつれて、論点が明確になっていくことがよくわかります。今後の実践例の蓄積の土台になるものです。

 
「札寄せ」で表現した図
(中川・片平)2015. 7.29
クリックで拡大

  USIT/CrePS 関連論文:  夢想ヒューリスティックスを用いた潜在意識問題解決 (Ed Sickafus(米国)、訳:高原利生・古謝秀明・中川 徹)  (2015.7.29); 英文掲載 (2015. 8.25)

本ページは、USIT(統合的構造化発明思考)法の開発者Ed Sickafus 博士が昨年 ICSI2014で発表した論文を和訳したものです。この10年ほど、Sickafus博士は、創造的なアイデアを得るための私たちの頭脳の働きを理解し活用することに焦点を置いてきています。2006年の日本での基調講演では、左脳的・論理的なやり方と右脳的・イメージ的なやり方との関係/協調について論じていました。本論文では、さらに、意識的な考察と、潜在意識による脳内処理との関係を考察しています。「あ、そうだ!」というアイデアは、すべて潜在意識からもたらされる。発明をするのは意識ではなく、潜在意識の方だ、といいます。そこで、意識から、潜在意識に適切に情報を渡すことが大事であるとし、わざと曖昧にした(概念を広くした)意識的考察により、潜在意識による発想を豊かにしようと提案します。著者はそれを「Hazy Heuristics」と呼びました。Hazyとは、曖昧な、ぼんやりしたという意味です。和訳では、「曖昧」には否定的なニュアンスがあるので避け、「直感」ではあまりにも短時間での処理のイメージがあるので避けて、「夢想」という語を選びました。
われわれは問題解決の方法を学び・使えるようにするために、意識的に「構造化、論理化」することをしてきたが、それは人間同士のコミュニケーションのためであり、文化の形成と教育のためだ。各個人がそのような方法を一旦十分に習得すれば、自分の中では、もっと潜在意識を活用したこのようなショートカットを使ってよい(使うのがよい)、と薦めています。(古来から言われている、「型に入って、型から離れよ」という達人の境地です。)
-- なお、同博士との質疑応答で、同博士がイスラエルのSIT法に接し、それを改良してUSITの研修をFordで始めたのは1985年である(USIT教科書などで1995年と書いたのはミスプリ)ことが判明しました。USITの歴史は、私たちの今までの理解よりも10年遡るとのこと。
==> 質疑応答を掲載:  (2015. 8.25)

 TRIZフォーラム: 読者の声:  「札寄せ」しながら考える〜新幹線焼身自殺 [放火] 事件を例に (片平彰裕、中川 徹; 長谷川陽一、日野克重、高山直彦)  (2015. 7. 7; 7. 8; 7.19)

今年の1月に、片平彰裕さんの、Webサイト「第一考舎」と図で考えるツール「札寄せ用具」の紹介を掲載しました。私はその便利さに感銘を受け、いろいろな図を作って、例示してほしいと片平さんにお願いしました。6月初めに片平さんから、利用例として「認知心理学の授業ノートの図」、そして、「札寄せ用具」の改良版(2.0.6版)の公表の案内を得ました。さらに、6月30日に起こった「新幹線焼身自殺 [放火] 事件」について、私の簡単なメモを図にしていただき、片平さんが各種の報道を取り入れて作られた図を受け取りました。興味深く、よくわかる図的表現です。ショッキングな事件であり、現在の日本社会の問題が根底にあり、多面的に考えるべきことと思っております。皆さんもこの「札寄せ用具」を使ってご覧になりませんか? 具体的には、添付のExcel原図ファイルを使って、この事件を巡ってお考えになっていること(あるいは、各種の報道)をこの「札寄せ」という方法で表現してみていただけませんか?ご寄稿いただけましたら、順次本サイトで紹介させていただきます。
長谷川陽一さんから貴重なコメントをいただきました。中川の記述の一部を修正いたします([ ]内) (中川、2015. 7. 8)
日野克重さんからコメント、高山直彦さんからこの事件の考察図式例を寄せていただき、片平さん、中川と有益な意見交換ができました。(2015. 7.19)

 
「札寄せ」で表現した図
(中川・片平)2015. 7. 7
クリックで拡大

 TRIZニュース:  The TRIZ Journal (『TRIZ ジャーナル』) が復活し、新しい論文・記事の掲載を開始しました (中川 徹) (2015. 6.19)

TRIZ Journal (1996年創設)の資産を継承し、新たに電子ジャーナル/公共Webサイトとして、The TRIZ Journal が復活しました。米国のコンサル企業BMGIグループの運営です (編集長:Dr. Phil Samuel (BMGI), 運営: Derek Bennington (BMGI))。サイトのURLは(旧来と同じ) http://www.triz-journal.com/  。従来のアーカイブも従来どおり。
その編集方針は非常にオープンで、記事は常時寄稿を受け付け、著作権は著者が持つことにしています。多くの寄稿が期待され、TRIZの普及に重要な役割をするものと期待されます。日本の皆様も、ご寄稿ください、またご購読(無料)・ご活用下さい。
なお、中川の「CrePSのビジョン」の論文(ETRIA TFC 2013) が、巻頭に再掲載されました。鯉のぼりの写真も (2015. 6.19)。

 

麗澤大学(柏)
2015. 4.30  中川 徹
クリックして拡大

 CrePS/USIT体系資料: USIT プロセスの全体資料 (索引) (「6箱方式」による創造的な問題解決の一貫プロセス) (中川 徹) (2015. 5.25) (2015. 6.26)

本ページは、USITプロセスの全体的な資料をまとめた索引ページです。USIT マニュアル、USITオペレータ体系、USIT適用事例集、USIT主要参考文献から構成しています。この資料は、(上位にある)「創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論 (略称:CrePS)」の体系資料の一部をなすものです。 CrePSの特長は、「6箱方式」をその基本パラダイムとすることです。それは、(TRIZやUSITだけでなく)さまざまな方法を統合し、再整理したものとして位置づけられています。 その「6箱方式」のプロセスを、一般的、代表的な形で、簡潔に一貫して実施しようとしているのが、(現在の)USITです。

 CrePS/USIT体系資料: USIT適用事例集 (「6箱方式」による創造的な問題解決の一貫プロセス)(中川 徹) (2015. 5.25) (2015. 6.26)

今まで発表してきましたいろいろな適用事例を集めて、「USIT適用事例集」を作りました。一つ一つの事例を「USITマニュアル」に対応したプロセスで改めて記述し、全体として多様な応用を持った一貫プロセスとしてUSITを理解できるようにしました。なお、さまざまな問題解決技法も、「6箱方式」による枠組み(の一部)で捉えることができますので、USIT以外の方法で作られた事例をも、ここでは「USIT適用事例」として記述しなおしております。ご了承ください。このページは適用事例集の索引ページとし、各適用事例は簡単な一覧表示にしています。各事例の詳細は、事例ごとに独立のHTMLページとし、先頭のスライド3枚(タイトルと出典、概要と意義、目次)と「6箱方式」によるまとめのスライド1枚を示し、スライド全体はPDFファイルで掲載しています。現在10編の適用事例を記述しましたが、今後も逐次追加していくつもりでおります。どうぞご活用ください。[英訳 5編掲載 (2015. 6.26)]

 USIT適用事例集: USIT適用事例 1. 裁縫で短くなった糸を止める方法(中川 徹)  (2015. 5.25)、 (2015. 6.26)

大阪学院大学の下田翼君の卒業研究をベースにした適用事例です。身近な簡単な問題で、USITによる問題解決の考えるプロセスをきちんと示しています。標準的な玉止めという方法での針の機能の理解がエッセンスです。意外性もあり、深みもある事例で、子どもたちにも分かるよい事例です。私の愛用のもので、USIT適用事例集の第1にしました。

 

 USIT適用事例集: USIT適用事例 2. ホッチキスの針を潰れなくする問題(中川 徹)  (2015. 5.25) (2015. 6.26)

大阪学院大学の神谷和明君の卒業研究をベースにした適用事例です。紙が30枚を超えるとホッチキスの針が潰れるのは、ホッチキスの軸の部分のガタが原因でないかと思っていましたが、試しているうちに真の原因が別にあることに気がつきました。それを解決するのに、アルトシュラーの賢い小人たちの方法(SLP)を使いました。子どもたちにも分かる事例です。

 

 USIT適用事例集: USIT適用事例 3. 水洗トイレを節水化する問題(中川 徹)  (2015. 5.25)、 (2015. 6.26)

韓国のHong Suk Lee & Keong-Won Lee が2003年に発表したものをベースに記述しています。水洗トイレで、便を流すのに多量の水を必要とし、もっと節水できるとよい、と世界中の人が知っています。その原因が便器の後ろのS字型の管にあり、それは「邪魔」だけど、必要なものだからしかたがない、と思われてきました。「邪魔」という言葉を、TRIZでいう「物理的矛盾」という考えで明確にし、TRIZの時間的分離の方法で解決しました。要するに「管の途中は、通常は高くしていて、便を流すときには下がればよい。それには管を柔らかいもの(プラスチックなど)で作ればよい」という事です。「物理的矛盾」などというと難しそうですが、考える筋道を示せば、それこそ小学校5-6年の生徒でも解決策を言い出すことでしょう。「物理的矛盾とその解決法」を学ぶのに最良の事例です。

 

 USIT適用事例集: USIT適用事例 4. 額縁掛けの問題(中川 徹)  (2015. 5.25)、 (2015. 6.26)

この事例は、最初に USITの開発者 Dr. Ed Sickafus が、高校生向けに話したものを拡張して、USIT教科書に一つの事例として記述しました。その後中川 が整理しなおしたUSIT教材にし、USITを教えながらその事例説明を改良してきました。現在の「6箱方式」でのUSITの教材としても、最も詳しく検討し、たびたび使っているものです。掛けた額縁が傾いてしまうのを防ぐためにはどうすればよいのか、さまざまな工夫ができ、こどもたちにも分かる事例です。(適用事例としては、技術者・上級者にも役立つものにしています。子どもたちに話すときには、話し方を工夫する必要があるでしょう。)

 

 USIT適用事例集: USIT適用事例 5. 発泡樹脂シートの発泡倍率を増大させる(中川 徹)  (2015. 5.25)、 (2015. 6.26)

1999年に、Dr. SickafusのUSIT 3日間トレーニングセミナーにおいて、中川が作成したものです。化学工学の技術的問題で、(アルトシュラーのSLP法を改良した)Particles法を使って問題解決をした点に特徴があります。今回、「6箱方式」でのUSITの教材にするにあたり、(もともとは使っていなかった)属性や機能の分析の項を追加しました。

 

 CrePS/USIT体系資料: USITマニュアル (「6箱方式」による創造的な問題解決の一貫プロセス)(中川 徹) (2015. 5.25)、  (2015. 6.26)

このたび、「USIT マニュアル」(USIT Manual)をスライド形式(31枚)で作成しました。やり方・考え方をプロセスを追って説明しています[英訳掲載(2015. 6.26)]。 USITはもともと、「Unified Structured Inventive Thinking」として、Dr. Ed Sickafus が開発し(1995年)、中川らが日本で発展させてきたものです。USITとTRIZを統合し、さらに、「6箱方式」という新しいパラダイムを認識したことで、ここでいうUSITはさらに新しく一般的なものになっています。 「創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論 (略称:CrePS)」の特長は、「6箱方式」をその基本パラダイムとすることです。それは、(TRIZやUSITだけでなく)さまざまな方法を統合し、再整理したものとして位置づけられています。 その「6箱方式」のプロセスを、一般的、代表的な形で、簡潔に一貫して実施しようとしているのが、(現在の)USITです。別ページで掲載しています多数の「USIT適用事例」は、この「USITマニュアル」に対応させて記述しています。ご活用下さい。

 

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート     (D) フォーラム Generla Index 
ホー ムページ 新着情報   子ども・中高生ページ 学生・社会人
ページ
技術者入門
ページ
実践者
ページ

出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

CrePS体系資料 USITマニュアル/適用事例集 サイト内検索 Home Page

問い合わせ・ご意見・投稿などはE-mailにて下記にお寄せ下さい:
    中川 徹 (Toru Nakagawa)  (大阪学院大学 名誉教授)。
    E-mail: nakagawa@ogu.ac.jp  ■■ 退職前と同じです。変更の予定はありません。これが主たる連絡先です。
    (自宅&オフィス) 千葉県柏市永楽台3-1-13 (郵便番号 277-0086)。   Tel & FAX:  04-7167-7403   (特別な場合にだけお使い下さい。)