工夫はたのしい
(子どもたちと中高生のみなさんに)
編集: 中川 徹
最終更新日:
 2015年 4月12日

問題を創造的に解決するには
(学生と社会人の皆さんに)

編集: 中川 徹
最終更新日: 2015年  4月12日

創造的な問題解決の方法
(技術者・研究者の皆さんへの入門)

編集: 中川 徹
最終更新日: 2015年 4月25日

創造的問題解決の実践と方法論
(適用・推進の実践者の皆さんに)

編集: 中川 徹
最終更新日: 2015年 4月25日


このホームページは、創造的な問題解決の方法論の理解と普及のための、情報公開の場です。皆さんからの紹介記事、適用経験、論文、質問・意見などの投稿をを歓迎します。

English pages are accessible by clicking the buttons.
日本語と英語の双方向に翻訳して、グローバルな情報共有を目指しています。

編集: 中川 徹 (大阪学院大学 名誉教授)
最終更新日: 2015年 4月25日  
http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/
 創設: 1998年11月 1日          

     visits since Nov. 1, 2005

 

  

  Editor:  Toru Nakagawa 
  (
Professor Emeritus, Osaka Gakuin Univ.)
  Last Updated:  April 25, 2015
   http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/eTRIZ/
 Established: Nov. 15, 1998   


4つの「入口ページ」を作りました。読者の方それぞれに親しみやすく、また適切な記事・資料にアクセスしやすくすることを意図しています。

全体の新着情報(最近6か月分)は本ページの下部にあります。各記事の性格を5色で区別します。   (旧 or 詳細) (2014. 9. 5)

工夫は楽しい

(子どもたちと中高生のみなさんに)

(1) おもしろいことがいっぱい
(2) よく見て気づく 
(3) なぜだろうと考える
(4) しくみを学ぶ 
(5) はたらきを知る 
(6) じぶんで工夫する
(7) りそうを考える
(8) いろいろな例をあつめよう
(9) じぶんで新しいものを作ってみよう
(10) 先生方と保護者の皆さんへの情報

問題を創造的に解決するには

(学生と社会人の皆さんに)

(1) 問題に取り組む必要性と意義
(2) 創造性とひらめき
(3) 創造的な問題解決の諸方法
(4) 問題とニーズをとらえる
(5) 問題を分析し、理想を考える
(6) 問題解決のアイデアを得て、実現を図る
(7) いろいろな適用事例
(8) 身近な問題、社会の問題への取り組み
(9) 学びの場と情報源
(10) その他

創造的な問題解決の方法

(技術者・研究者の皆さんへの入門)

(1) 「創造的な問題解決」の目的と意義
(2) TRIZとは
(3) TRIZの情報源
(4) TRIZの歴史と現状
(5) TRIZの基本な考え方
(6) TRIZの知識ベースと諸方法
(7) TRIZの方法とその発展
(8) 適用事例
(9) TRIZを習得・実践するために
(10) 質問と討論

創造的問題解決の実践と方法論

(本格的に適用・推進している皆さんに)

(1)新着情報と本サイトの活用法(総合索引・検索など)
(2) TRIZ参考文献・リンク集・ソフトツール
(3) TRIZ関連ニュース・活動情報・学会報告

(4) TRIZ関連論文・解説・報告

(5) TRIZ関連適用・推進事例
(6) TRIZ教材、講義ノート
(7) TRIZ/CrePS 方法論資料
(8) TRIZフォーラム(通信、意見、討論、など)

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート (D) フォーラム Generla Index 
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出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

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  新着情報     [最近6ヶ月以内の記事の簡単な紹介。印は最近3ヶ月のもの。]

 TRIZフォーラム: 読者の声 (2015年 1月〜4月)  (2015. 4.25) 「読者の声」一覧( 2015. 4.25)

[和文] (齋藤 修((株)ケーヒン)、前川恒久(日本品質管理学会)、山口和也(MOST合同会社)、平山裕子(日本VE協会)、Bui Van Tao (ベトナム)、中川 徹(大阪学院大学))
USITを学び始めた齋藤さんから、額縁掛けの問題での図の細部が適切でないとの指摘あり。確かに少し不適切で、よく観察・考察して描く必要がある。ただし、Sickafusの教科書の解決策は、アイデア段階のものであり、さらに副次的な問題解決と改良が必要な段階である。山口和也さんは、地震予知研究において、一つの面からの情報で異常を判断して地震予知するのでなく、非常に多様な情報(例えば1万種類の情報)をマハロノビス-タグチの方法を使って処理・判断することを考えるとよい、それが可能だ、という。

[英文] (Ellen Domb (米), Iuri Belski (豪), Ramu Iyer (米), Jim Harrington (米), Ron Fullbright (米), Alla Zsman (米), 中川 徹、Stephen Dourson (米), James Kowalick (米), George Draghici (ルーマニア), Ravi Phani (印), Nicoletta Locatelli ( ), Helena Navas (ポルトガル), Shahid Saleem Arshad (豪), Soo Ben Khoh (韓), Bui Van Tao (ベトナム), Zawiah Abdul Majid (マレーシア), 中川 徹)
E. Dombは、世界各国のTRIZ組織を簡単にリストアップしている。I. Belskiは、世界各国の大学でのTRIZ教育の経験を(20数名に)照会してきた。中川も応答。J. Harringtonは、TRIZの効用を示す実証的なデータについて意見・情報を(AI関係者20余名に)求めた。A. Zusmanが応答。中川は、K.J. Uhrnerの論文を紹介した。J. Kowalickは、地震予知研究に関して、山口和也さんと同様のポイントを示唆した。桜の写真4葉(中川撮影)に、いくつもの短信あり。

編集者より:  「新着情報」のページから、2012年掲載分をアーカイブのページに移動しました (2015. 4.25)

出版案内:  『TRIZ 実践と効用』シリーズ:Amazonマーケットプレースにも、製本版(のみ)を出店 (中川 徹) (2015. 4.25)

クレプス研究所(中川 徹)は、『TRIZ 実践と効用』シリーズの製本版(のみ)を、Amazonマーケットプレースでも購入いただけるようにしました。4巻(1A)(2A)(3)(4)のそれぞれの製本版のみを、定価+(Amazon既定の)送料259円で購入いただけます。クレプス研究所に在庫した新品を、ゆうメールなどでお届けします。DL版はAmazonには出品していません。詳しくは、出版案内のページの下部の説明をお読みください。DLmarketでの販売はいままでどおりです。

論文: 基礎理論:  世界構造の中の方法と粒度についてのノート (高原利生)   (2015. 4.12)

高原利生さんの力作を2年ぶりに掲載させていただきます。FIT2013 (第12回情報科学技術フォーラム、2013年9月)での発表論文です。高原さんがずうっと追求してきておられるテーマ、「世界を統一的に捉え、人間の生き方の土台を理解する。そのための論理的な方法を作り上げる」ことについて、8頁の論文にきちんとまとめたものです。その論理の土台として、直接・間接に知覚できる「存在」(=「もの」と「観念])とその関係(=「相互関係」=「相互作用」=「運動」)を考え、技術・制度・個人を含む「世界」を記述するやり方を構築していっています。これらを考察・記述するに際して、根源的網羅的思考の方法(通常の「体系的思考」をさらに明確にしたもの)と矛盾の表現(通常の「問題」をさらに明確にしたもの)が必要であるとし、これらを含めて「弁証法」の論理を従来よりももっと拡張して捉えています。 これらの論理から、各人の「認識と行動」の土台になる、「判断のしかた」(考える範囲と解を出す方法)を考え、さらにその土台にある各人の「態度」についても、考察・記述しています。その考察の広さと深さは本当に驚くばかりです。 高原さんが論文に「TRIZという生き方?」というタイトルをつけられたのが、2009年のTRIZシンポジウムのときでした。私たちには何のことかまったく分かりませんでしたが、この論文でようやくその意図が分かるようになってきました。ほんとうにすごい構想です。論文のオリジナル版をPDFで、また(節見出しなどを微調整したものを)HTMLで掲載し、発表スライドをPDFと画像HTMLで掲載します。英文ページは、短い概要と中川による紹介です。全文の英訳を著者に薦めています。

 

千鳥ヶ淵(東京)
2015. 3.31  中川 徹
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TRIZ/USIT/CrePS 講演:  創造的な問題解決の方法論:TRIZ とその発展 〜技術革新のための科学的方法〜 (中川 徹)   (2015. 4.12)

1月20日に鳥取大学大学院医学専攻 革新的未来医療創造コースに呼ばれて、90分の特別講義をしたときの資料です (鳥取県米子市)。「発明の方法」、「研究の進め方」、あるいは「問題を創造的に解決するための考える方法」について、きちんと書いています。特別な予備知識は要りません。医学に限らず、理科系一般が対象です。(1)まず、現在の科学技術が前提にしている考え方(「抽象化の4箱方式」)に限界があること、従来の「創造性の諸技法」が部分部分だけを見て全体を見失っていることを論じています。そして、(2)新しいアプローチとして、旧ソ連で開発されたTRIZ(トリーズ)、(3)それに影響を受けて米国で開発され日本で発展させたUSIT(ユーシット)を説明しています。(4)それらを土台にして、「6箱方式」という考え方が生まれ、それが「創造的な問題解決の一般的な方法論」(略称CrePS(クレプス))を構成したことを述べています。-- 私自身の18年間の理解の進展を、これらの4段階できちんと表現したものです。スライド57枚。HTML版 とPDF版。同時に、スライドを英訳して、HTML とPDF で掲載しました。

 

千鳥ヶ淵(東京)
2015. 3.31  中川 徹
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TRIZ フォーラム:  TRIZシンポジウム2014参加報告(中川)に全論文へのリンクをつけました(中川 徹)   (2015. 3.27)

昨年9月の第10回日本TRIZシンポジウムでは、多数の講演・発表がありました。主催者の日本TRIZ協会は、そのホームページ上に、招待講演・受賞発表を11月19日に、また全一般発表を1月14日に、公開で掲載しました。この『TRIZホームページ』では、中川が参加報告(Personal Report)を掲載し(11.27)、これまでに合計9編の発表を独立ページとして掲載しました。このたび、上記の参加報告中の全発表の紹介に、協会サイトのPDFファイルへのリンクと、本ホームページの掲載ページへのリンクを追記しました。ご活用ください。

 

小石川後楽園(東京)
2015. 3.29  中川 徹
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TRIZ 論文: 社会分野への適用:  Darrell L. Mann 提唱のビジネス・マネジメント系進化トレンドの適用方法と適用例 〜進化トレンドを TRIZ の世界から翻案してビジネスやマネジメントの日常に持ち込む〜(池田 理、伊沢久隆、何 暁磊、菊池史子、森谷康雄、吉澤郁雄(日本TRIZ協会 ビジネス・経営TRIZ研究分科会)) (2015. 3.27)

昨年の日本TRIZシンポジウムでの発表です。この分科会では、昨年報告した「ヒット商品・サービス」システムの創出に、「進化トレンド」が有効であったことから、今回、「進化トレンド」をさらに便利にすることを目指したと言っています。活動は次の3つです。
(1)Darrell Mannの本の進化トレンドの、日本語での分かりやすい解説集を作った。
(2) ビジネス・マネジメントでよく用いられている他の技法(野中のSECIモデル、バランススコアカードの4つの視点(財務、顧客、業務プロセス、学習と成長)、SWOT(強み/弱み/機会/脅威)分析)との関連を明らかにした。
(3) 進化トレンドの適用実例を作った(「事業再編により使われなくなった技術を使って、新しい技術サービスのビジネスモデルを提案する」問題)。32の進化トレンドで、3C (顧客、自社、競合他社)を検討するのが、大いに有効であった、という。
概要説明(A4 1枚)のHTML版発表スライドの画像HTML版を掲載します。英文ページは編集ノートと概要だけです。スライドのPDF版はTRIZ協会ホームページを参照ください 

TRIZ 論文: 社会分野への適用:  簡単なTRIZ的価値評価方法の提案 −高齢者の新しいライフスタイルの提案を例として(その1)―(長谷川公彦、竹内 望、片岡敏光、永瀬徳美、鈴木 茂、正木敏明、石原弘嗣、西井貞男 (日本TRIZ協会・知財創造研究分科会)) (2015. 3.27)

昨年の日本TRIZシンポジウムでの発表です。数年にわたり継続的に活動してきた知財創造研究分科会が一段落して、今後の活動について「いつも気になっていること」というテーマで自由討論した結果生まれた、新しい活動テーマということです。テーマの上位目的(ビジョン)として、「高齢者とその関係者が幸せな生活を送る」と設定し、目標(ゴール)として、「高齢者が自分の問題と他人の問題を解決する」としました。さらに具体的には、「定年を迎えた研究者・技術者が生きがいを持った生活を送りたい」という問題意識に対して、「自分のビジョンを実現する目的のために、自分の問題と他人の問題を解決する」という解決策を作り出していこうとしています。そのような「高齢者の新しいライフスタイル」を提案し、そのためのいろいろな考え方を整理し、実現のための環境を整える活動を提案していこうと考えています。-- 日本社会にとって、また高齢になりつつある多くの技術者にとって、大事なテーマであり、アプローチであると思います。今後の活動に期待します。
概要説明(A4 2枚)のHTML版PDF版発表スライドの画像HTML版を掲載します。英文ページは編集ノートと概要だけの簡単なものにしました。スライドのPDF版はTRIZ協会ホームページにリンクしました。

TRIZ 論文: TRIZ適用拡大のための一法 〜TRIZが使いにくい商品への適用のために〜(井坂義治(アイデア)) (2015. 3.27)

昨年の日本TRIZシンポジウムでの発表です。農林業用などの多くの作業機械の動力源として用いられている「汎用エンジン」などでは、基本的な要求が変わらないので、同じ商品がずっと何十年も提供されている。そこにはTRIZを適用する余地がないのか? この例では、ターゲットユーザである作業機メーカのエンジン選定責任者を納得させられる「売り文句」を見出す必要がある。そのために、いろいろな発想法を使って、「売り文句」になる機能・特徴を考える。そしてその後で、それを実現する方法をTRIZを使って創り出す。これをTRIZの問題解決の「テーマ決定」段階と位置付けている。 -- 地味ですが重要な問題提起であり、具体例での考察を関係者間の問答形式で書いていて分かりやすい。優れた発表であると思います。
和文ページに、概要説明(A4 1枚)と発表スライドの画像HTML版を掲載します。英文ページは紹介と概要だけの簡単なものにしました。PDF版はTRIZ協会サイトにリンクしました 

  TRIZ 論文: 実践の場でどのように初心者をTRIZへ導くか(久永 滋(デンソー)) (2015. 3.27)

本稿は、昨年の日本TRIZシンポジウムで発表され、参加者投票で受賞したものです。「デンソーでは、10年前からTRIZを導入し、「実践主義」で、幅広いテーマで、短時間(20時間以内)での適用を推進してきた(昨年発表)。希望者のみで初心者が多い活動チームを、TRIZ推進者がリードする。この際、初心者のニーズと指向にマッチしたアプローチとツールを採用しないと、うまくいかないことが多い。そこで、従来事例250件を整理して、初心者の3つのニーズ(多くのアイデアがほしい、決定打を出したい、根本から見直したい) と、2つの指向(制約の外へ、制約の中で)を分類した。各カテゴリで、しばしば使う TRIZの方法でうまくいったものと、うまくいかなかったものを、初心者の指向から考察した。まとめとして、これらの3×2の場合での推奨する方法をまとめている。」-- 深い考察を持った発表です。この発表の結びで著者は、「TRIZ実践の成功は、技術的成果だけでなく技術者の満足度も深く関係する。それには、コンサルティングよりコーチングが効果的」と言っています。
和文ページでは、拡張概要と発表スライドをHTML版で掲載し、協会サイトのPDFにリンクしました。英文ページでは、シンポジウム後に著者の英訳を中川が推敲支援して、スライドをHTMLとPDFで掲載しました。

編集者より:  本サイト内の記事・ページの検索について (中川 徹) (2015. 3.27)

本『TRIZホームページ』内の記事・ページのキーワード検索のページ を2013年2月に作成・公開しています。これをさらにアクセスしやすくするために、各ページの最下部の「(サイト内)リンク表」中に、(薄茶色のセル)「サイト内検索」というリンクを設けました。ご活用下さい。なお、本ホームページで記事を探すには、次のような方法を使い分けてください。
   (a) トップページ (最近6か月以内の新着情報)、
   (b) 4つの入口ページ (子どものための、学生・社会人のための、技術者のための、実践者のための、精選記事集(テーマ分類、紹介文つき))、
   (c) 総合索引のページ(カテゴリ別にした全ページの一覧)、
   (d) 新着情報の総覧(すべてのページを掲載順に網羅。書誌情報と紹介文つき)、
   (e) なんらかの関連ページからのリンク、
   (f)サイト内検索のページ(任意のキーワード(複数可)で検索、日本語ページの検索と、英語ページの検索がある)。

 

小石川後楽園(東京)
2015. 3.29  中川 徹
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  フォーラム: 地震予知研究論文:  発電設備における異常予兆の早期発見についての最新状況報告 (地震直前(30分)の異常現象を検知)(吉岡 匠 (マド・プランニング)、河合洋明 (北海道工業大学)、2010年) (2015. 3. 7; 3. 9)

この論文は、 2010年6月に日本機械学会のシンポジウムで発表されたものです。吉岡教授のもともとの研究の意図と成果を述べたものです。火力や原子力などの発電所で、発電機を中心とした発電設備の運転状況をモニターし、設備や運転状況の異常をできるだけ速やかに検知して、保守や運転に役立てるためのソフトウエアを開発しています。電力技術者たちのノウハウを取り入れてデータを可視化し、それから推測する状況が実際の設備や運転の不具合/異常と対応していたかを検証してきています。そのデータに、地震の影響が明瞭に観測されたというのです。毎分のデータで、地震の横揺れによって発電機が瞬間的に飛び跳ね、地震後は(地震動ではなく)発電機の軸の納まりのずれのために無効電流が見られる。それ以外に、横揺れの約30分前から、データに異常が顕われ「発電機が唸っている」。その原因は、地震動ではなく、何らかの電磁気学的な要因と考えられる、といいます。この論文は、3.11の東日本大震災の約1年前に発表されており、発電機の運転をモニターすることで、地震を直前(この例では30分前)に予知できる可能性を明確に述べています。モニターシステムとその開発意図を理解し、地震予知研究に至る過程を理解できる論文です。HTMLとPDFで掲載しています。

  フォーラム: 地震予知研究の紹介:  電磁気学的な現象を手掛かりとする地震の短期(直前)予知の研究についての紹介: 吉岡匠教授(北海道科学大学)の研究を中心にして (責任編集: 中川 徹) (2015. 3. 7; 3.27)

本『TRIZホームページ』としては例外的ですが、「地震予知研究」について、特に表題のように観点を絞って、これから長期にわたり論文や記事を紹介していこうと考えております。本ページはその親ページとして、私の編集意図を記しています。
(a) 地震の短期(あるいは直前)予知は、甚大な被害(特に人命被害)を軽減するために、渇望されていることです。(しかし、日本地震学会と政府は、地震の短期予知は(ほぼ)不可能であるとして、(東日本大震災の後に)短期予知研究を放棄縮小・回避しています。(推敲:2015. 3.27)
(b) 従来の地震学が短期予知不可能というのは、力学的な側面(変位、力、振動など)を主要な鍵と考えているからです。それなら、別の種類の信号を鍵にすればよい、電磁気学的な信号が一般的に優れている、とTRIZは教えます。
(c) 地震の電磁気学的な面は、研究されてきていますがまだまだ未知であり、「眉唾もの」と批判されることがあります。しかし、新しい現象の発見、新しい現象を検出・観測する方法の発明、新しい現象のメカニズムの解明、新しい現象から有意味な情報を抽出し活用する方法の発明、などはすべて、相互に刺激しあって開発でき進歩するものです。各側面の研究開発を行うべきだと考えます。
(d) 昨年、「日本地震予知学会」が設立され、短期予知研究、特に電磁気学的な面からの研究を推進しようとしています。
(e) 特に私は、吉岡匠教授の「発電機のオンライン監視システムが地震の前兆現象をキャッチしている」という研究を知り、まだあまり知られていませんが、有望・重要と判断しました。これを広く紹介して、その検証と開発の推進に寄与したいと考えました。
(f) フォーラムのこの親ページには、参照するとよい文献の紹介、本ホームページ掲載記事の索引、質問と討論の索引などを掲載していきます。
追記: 参照するとよい図書やホームページの情報を追加しました(2015. 3.27)

TRIZ 論文: 開発事例:  TRIZ&TM&シミュレーションによるコマの開発 〜全日本製造業コマ大戦への挑戦〜 (片桐朝彦(アイデア)、SWCN) (2015. 3. 7)

本稿は、昨年9月の第10回日本TRIZシンポジウムで発表され、参加者投票で受賞したものです。 SWCNは、2007年に発足した非営利・個人参加の異業種交流の長野県のクラブです。「全日本製造業コマ大戦」は、2012年2月に第1回、2013年2月に第2回が開催されています。20mmφ以下の手回しコマというだけで、重さ、長さ、形、材質など一切制限なし。1対1の勝負で、より長く土俵上で回っている方が勝ち、2連勝で試合終了。著者らSWCNは、回すとパカッと3つに開いて回転する「ネコパンチ」と名付けたコマを開発し、第2回全国大会で準優勝したといいます。このようなまったく新しい課題に取り組むために、まずTRIZを使って、問題の明確化(要求の分析、機能と属性の分析、原因結果の分析)をし、問題の矛盾を列挙して、(矛盾マトリックスと発明原理、および進化のトレンドを使って) 解決策のアイデアを出しています。その後にタグチメソッドで最適なパラメータを求め、さらにシミュレーションで検証しました。--楽しく、また素晴らしい開発事例です。
拡張アブストラクトと発表スライドとを、HTMLのページにしています。スライドのPDFは日本TRIZ協会のサイトに公表されましたので、リンクを張りました。

  TRIZ ニュース: 国内TRIZニュース :

   - 日本TRIZ協会 「シンポジウム・レビュー 討論会(企業編)」開催案内 (5月28日、東京) (2015. 4.25)   

   - 日本TRIZ協会  第11回日本TRIZシンポジウム 2015 計画 (9月 3-4日、東京の予定)  (2015. 3. 7)

   - 日本創造学会 第37回研究大会 開催計画 (10月 3- 4日、大阪) (2015. 3. 7)

  TRIZ ニュース: 海外TRIZニュース :

   - 米国: TRIZCON2016 の開催計画を発表。2016年3月3-5日、ルイジアナ州ニューオーリンズ。 (2015. 4.25)

   - 米国: Altshuller Institute 新会長に Dr. H. James Harrington。改革を模索中。TRIZCON2015を小規模に開催済み(2月)。 (2015. 3. 7)

   - 韓国: Korea Global TRIZ Conference 2015 開催計画。 2015年7月7-9日、ソウル(2015. 3. 7)

   - ICSI 2015 開催計画。2015年7月15-17日、香港 (2015. 3. 7; 4.25)
                プログラム(初版)発表: 基調講演とチュートリアルに、Sergei Ikovenko, 中川 徹、Oleg Feygenson の3名。

   - MATRIZ(国際TRIZ協会):TRIZfest2015 開催計画: 2015年 9月10-12日、ソウル(韓国) (2015. 3. 7)

   - 欧州: ETRIA 国際会議 TFC 2015計画:  2015年10月26-29日、ベルリン(ドイツ) (2015. 3. 7)

  論文: 社会変革:  社会変革の一般的構造 (安平哲太郎(産業技術総合研究所)) (2015. 2.10)

本稿は、日本創造学会の会員である著者の「自主研究」の成果として、情報知識学会誌に2010年に発表された論文です。著者から見せていただき、大事なものと判断して、情報知識学会の許可を得てここに再掲載いたします。TRIZの本質は「矛盾を解決することによって理想性に向かうように変革する」指向です。TRIZは技術分野からスタートし、ソフト分野、人間関係やビジネス・社会の分野にも展開してきています。本稿は、歴史的な「社会変革」を (当然のことですが)「社会の矛盾を解決する/した過程」として捉え、その過程を非常に一般的・概念的に明確にしようとしています。文章はやや難解ですが、論文末尾の図1に、全体過程の一般化した表現と、明治維新の過程を例示しており、その図は明快で多くの示唆に富みます。すでに定年退職された著者が、今後もライフワークとして発展させていく所信とのことです。

TRIZ 論文:  ユビキタスのためのTRIZ マーケティング - いつでも、どこでも、誰でも、TRIZ を利用できるように -(粕谷茂 (ぷろえんじにあ)) (2015. 2.10)

本稿は、昨年の第10回TRIZシンポジウムで発表されたもので、私は、Personal Reportでつぎのように紹介し、推奨しました。
「研修やコンサルティングにおけるユーザの顕在的/潜在的なニーズに応えるための、さまざまな試行・技法・ツールなど10事例を発表している。40の発明原理のスマホ版(1画面/原理)、IT/ソフト分野のための40の発明原理(スマホ版)、他の諸技法をTRIZの技法と関連づけ/意味づけて捉える(オズボーンのチェックリスト、NM法、ホンダのワイガヤ、目的展開、QCストーリなど)。TRIZは高価なものではない、いつでも、どこでも、だれでも使えるようにと、発表者が努力している。-- 詳しくは、「ぷろえんじにあ」のWebサイトを参照するとよい。」
今回、著者が発表のトークを書き起こしてくれましたので、スライド(画像)とその説明が並行した分かりやすい記事になっています。TRIZユーザのニーズに応えるための、いろいろな配慮と独自に作ってきたツールが大いに参考になります。スライドPDFは日本TRIZ協会のサイトに公表されましたので、そこにリンクを張りました。英文ページもスライドのHTMLページを作りました。

  Innovation 論文/解説、ソフトツール:  ソフト「札寄せ用具」と ウェブサイト「第一考舎」の紹介 (片平 彰裕) (2015. 1. 18)

ここに紹介するのは、片平さん自作のソフトで、無償でダウンロードできます。Excelシート上で、いろいろな情報やアイデアを1行ずつに記述し、それらをワンクリックで、四角の「札」に変換できる。これらの「札」を自由自在に動かし、連結の線を描き、囲んでグループ化できる。得られた図を、PowerPointやWordで扱うこともできる。また、図をワンクリックで通常のExcel文書に戻して、保存できる。これを使って、模造紙とポストイットカードでやるのと同じようなことを、PC上でずっと便利にできる。個人でアイデアを書き出したり、思考を練ったりするのに使え、会議でも使える。--非常に簡便で有能な、ソフトです。
さらに、このソフトのバックにあるのは、考えを作り出す(「考作」)過程全体を考察し、そこで使われる/使うとよい諸方法を分かりやすく丁寧に説明した、片平さん自作のウェブサイト「第一考舎」です。特徴的なのが、上記ソフトを使った「札寄せ法」です。「札」をいろいろに動かして、視覚化して、脳を刺激するのだといいます。
ソフトの紹介、サイトの内容紹介、紹介全文のPDFを掲載しました。詳しくは、著者のウェブサイトを参照ください。英文ページに、ソフトの紹介(英訳:中川)を掲載しました。

 

 

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 TRIZフォーラム: 読者の声 (2014年12月〜2015年 1月)  (2015. 1.18) 「読者の声」一覧( 2015. 1.18)

[和文] (小林 晃(ブラザー工業)、片平彰裕、林 利弘 (元 日立製作所)、大隅 昇(元 統計数理研究所)、吉岡 匠(北海道科学大学)、岩谷 龍(岩谷国際特許事務所)、中川 徹(大阪学院大学))
TRIZの「物質-場分析と76の発明標準解」を学ぶに際して、イタリアのD. Russoらの最近の優れた論文を中川が推奨しています。片平さんとのやり取りは、別ページの記事として結実しました。林さんは、山口教授の「パラダイム破壊型イノベーション」の考えに共感し、日立製作所でのソフト開発でも同様の事例がいろいろあったと書いています。吉岡さんから、短期(1ヶ月以内程度)地震予知をめざした、「日本地震予知学会」が昨年発足したと知らせていただきました。「地震電磁気現象」が注目されており、吉岡さんの研究ではそれが随分と明確に検出されてきているようです。

[英文]  (Ellen Domb (米), Yury Danilovsky (韓国), Simon Dewulf (豪), Valeri Souchkov (蘭), TS Yeoh & Tan Eng Hoo (マレーシア), Atom Mirakyan (独), Richard Langevin (米), Sarimah Misman (マレーシア), 中川 徹)
Y. Danilovskyらが「システムの「短所」の認識から直接に解決策のヒントを提案する知識ベース」について学会発表したそうです。S. Dewulfは、3年ほど前にベルギーのCREAX社を他者に売って、オーストラリアに移住してAULIVE社を興しました。新しい会社で始めたユニークなソフト(世界の特許データベースを多様な角度から分析して、表示するソフト)を紹介しています。非常に低額で、かつ有用な情報を出してきます。マレーシアTRIZ協会から、年末の報告・挨拶があり、その活動の活発さと進展は目を瞠るものがあります。V. Souchkovから、MATRIZで作った「TRIZ用語集(Glossary)」の案内がありました。きちんとした和訳を作成できるとよいと思います。米国のAltshuller Instituteが、新会長にDr. H. James Harringtonを選出し、品質保証やイノベーションのいくつかの学会と連携しつつ活動する方針で、早速Innova-Conと合同で2月にTRIZCON2015を開催する計画とのことです。

TRIZ 論文:  SNマトリックスとTRIZの連携による 顧客ニーズの取り込み 〜7つのソリューションを繋げる機能ベースの展開〜(緒方隆司、藤川一広、土屋浩幸(オリンパス)) (2015. 1. 18)

昨年のTRIZシンポジウム2014で発表され、「あなたにとって最も良かった発表」の参加者投票で受賞し、4年連続の受賞が大いに注目されたものです。 本発表が追及しているのは、自社の技術シーズ(S)をベースに、顧客のニーズ(N)に繋げること、特に顧客にとっての新しい魅力的品質を(技術開発により)提示し、潜在ニーズを引き出すような方法を作り上げることです。 その方法として、自社技術からの目的展開(どんな目的に使いたいのか(という願望))と、それを実現するための手段の展開を、「機能」の表現で一貫して記述します。その(階層的に表した)機能ごとに、機能達成レベル(目標と現状)、他社技術(レベルと内容)、顧客要求、優先度などを一覧表示し、それをSNマトリックスと呼んでいます。これらの表現法を使うと、やりたいことを膨らませて(戦略に沿った)シーズを発想し、そのシーズからニーズを引き出し、さらにそのニーズに合った機能の実現手段を発想することが容易になります。またこの機能による表現とSNマトリックスは、7つのカテゴリの問題解決プロセス(「ソリューション」)に共通して利用できる、といいます。-- 足が地に着いた、そして同時に理論的な骨組を持った、素晴らしい発表だと思います。
概要説明のHTML版とPDF版発表スライドの画像HTML版を掲載し、PDF版はTRIZ協会ホームページにリンクしました。英文ページ(著者による英訳版)も同様の構成です。

編集者より: ご挨拶: 新年にあたって (中川 徹)   (掲載: 2015. 1. 8) 

新年を迎え、皆さまのご健康とご活躍を祈念し、今年もどうぞよろしくお願いいたします。TRIZ関係以外の方にお出しした私の年賀状を添付いたします。旅行での写真を拡大収録しました。安倍政権の少数の富裕層を優遇し国民の多くを貧しくさせている経済政策、憲法の平和主義を壊して行っている政治全般の危険さを思い、日本の民主主義の弱さを痛感しています。もっと国民生活に深くかかわる大きな諸問題を解決する活動が必要と思っています。そのために、私自身がするべきこととして、「創造的な問題解決の一般的な方法」を確立、普及させていくことが、大事なことと思います。私の今年のいくつかの目標を書きました。皆さまのご愛読とご支援をお願いいたします。

 


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 TRIZ/USIT/CrePS 解説:  創造的な問題解決の一般的方法: 「6箱方式」(中川 徹) (2015. 1. 8; 4.12)

本稿は、昨年12月1日に横浜サイエンスフロンティア高校(略称YSFH)で、約12人の高校生有志(主に1年生)に話したものです。同校の常任スーパーアドバイザの和田昭允先生(東京大学名誉教授)に招かれて、「和田サロン」という授業外の教育・コミュニケーションの場で話しました。60分の枠内で、20枚(だけ)のスライドを使い、沢山の小演習(質問と討論)を交えて、創造的な問題解決の方法を説明しています。「裁縫で針より短くなった糸を止める問題」の事例を使って、方法の全体像をできるだけ高校生に分かりやすく話しました。高校生、大学生、社会人、技術者へのやさしい入門資料として、お薦めします。
スライドを英訳して、英文ページにHTMLとPDFで掲載しました。(2015. 4.12)

TRIZフォーラム: 読者の声:  『トリーズの発明原理40』(高木芳徳著)の出版にあたって(高木芳徳; 中川 徹) (2015. 1. 8)

高木さんが、TRIZシンポジウムでの2回の発表をベースに、下記の本を出版されました。『トリーズ(TRIZ)の発明原理 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考』 高木芳徳著、(株)ディスカヴァリー・トゥエンティワン、2014年8月30日刊。本体部分の構成、発明原理のまとめ方、一つ一つの原理の説明、例の取り上げ方、など 全体としても、細部についても 非常によく配慮されていて、素晴らしい本だと思います (その後、Amazon.co.jpで工学/発明・特許分野のベストセラーになっています)。本ホームページには、(著者・出版社の承認を得て)この本の紹介(表紙とサンプルページ)を掲載しました。
ただ、その一方で、この本の先頭部分(本の帯、「はじめに」など)には、1990年代後半の、TRIZがまだなぞに満ちていた時代の日本でしばしば書かれた「ジャーナリスティックでセンセーショナルな」書き方を踏襲しており、その結果TRIZの歴史に関わるいくつもの間違い、誤解を生じていると思います。 その主要点を、中川が高木さんにメールで指摘し、幸い、ご理解をいただけました。本サイト掲載の記事、「ロシア・ベラルーシ訪問記」(中川、1999年9月)、「アルトシュラー先生の思い出」(Phan Dung、2001年5月))をご参照ください。この本を読む多くの人たちに誤解が広がらないよう、また、本『TRIZホームページ』の読者の皆さんに正しくご理解いただけるように、お願いします。

TRIZ 論文:  発明原理すごろく 〜TRIZ発明シンボル40 on 9画面〜(高木芳徳 (2015. 1. 8; 1.9)

本稿は昨年9月の日本TRIZシンポジウム2014で発表されたものです。私は「Personal Report」でつぎのように紹介しました。「著者は一昨年に発明原理40を、手描き絵文字風にシンボル化して発表し、好評を得た。今回それらをより教えやすくするために、グループ化することを考え、基本的に初めから4個ずつ、最後を調整して9グループにした。グループ名をつけ、9画面に配置し、すごろくのようにたどる経路を作った。「無害化」グループ(原理21〜24)を例にして、その研修のしかた、活用のしかたを示している。-- 非常に分かりやすく有用である。活用のしかたも生き生きしている」。 本サイトでは、和文で、著者の概要(と内容説明)、スライドの画像HTML版 とPDF版を掲載しました。英文では、著者のスライド原文(機械翻訳のままで、シンポProceedingsに掲載したもの)を、中川が全面的に推敲し、主要スライドの画像HTML版 と全スライドのPDF版を掲載しました。    [訂正(2015. 1. 9、中川 徹): 和文HTML版のスライドがTRIZシンポ2012のものになっていました。訂正しました。]

 

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TRIZ 論文:  発明原理40のシンボル化(高木芳徳 (ソニー)) (2015. 1. 8)

本稿は2012年の第8回日本TRIZシンポジウムで発表されたものです。著者概要は:「TRIZにおいて40の発明原理は強力な基本要素であるが、数が多く番号だけで想起することは難しい。そこでメモの際の利便性も考えてこれを手描きシンボル化した。このことにより、40の発明原理を手軽に援用することが可能になった。その結果、矛盾マトリクスを連続的に利用したり、日常的にリバースTRIZを行いやすくなり、社内での特許創出支援(アイデアクリエータ)活動の生産性向上にも寄与した」。分かりやすく有効な方法と評価され、参加者による「あなたにとって最も良かった発表」の投票で受賞しています。本ホームページでは、著者による概要およびスライド全文を画像化してHTMLで掲載しました。英文では、概要だけを掲載し、スライド全文は日本TRIZ協会のサイトのPDFにリンクを張っています。


Innovation 論文:  イノベーションの構造−パラダイム破壊型イノベーションとは何か− (青色発光ダイオードの事例を分析する)(山口栄一 (同志社大学; 現:京都大学) (2014.12.10)

山口栄一教授は、2013年9月に掲載しました「Fukushima Report : 東電原発事故の本質」の著者です。今年10月のICSTI2014のときに、私は初めて山口先生にお会いし、イノベーションに関する発表に感銘を受けました。そこで先生の著書『イノベーション 破壊と共鳴』 (NTT出版刊、2006年)を読みました。トランジスターと青色発光ダイオード(LED)のイノベーションのプロセスを調査し、イノベーションの構造について議論しています。LED(およびそのほかの)事例について、クリステンセンの言う破壊型イノベーション(すなわち、他のニーズ/目的に合わせて性能を意図的に落とす)ではなく、パラダイム破壊型イノベーション(すなわち、基本的な/物理的なパラダイムを破壊/変革する)だと論じています。そのようなパラダイムのシフトをどのようにして実現できるのか、またそのような変革を前にして優れた大企業がしばしば失敗するのはどうしてかを議論しています。私からの依頼に応じて、山口先生からこの本の内容の要点をまとめた2編の既発表論文(和文2004年、英文2006年)を送ってきてくださり、本ホームページへの再掲載を許可下さいました。
今夜(2014年12月10日)は、3人の日本人研究者(赤崎勇教授、天野浩教授、中村修二教授)に2014年度ノーベル物理学賞が授与されます。授賞理由は「明るく省エネルギーな白色光を可能にした効率的な青色発光ダイオードの発明」です。おめでとうございます。-- ちょうどこのときにこの山口先生の論文を本ホームページに掲載できるのは嬉しいことです。受賞したLED イノベーションがどのようにして実現したのか、どうすれば私たちが今後のイノベーションに寄与できるだろうか、を学ぶことができるでしょう。

 TRIZフォーラム: 学会参加報告 (30) 第10回 日本TRIZシンポジウム 2014 (早稲田大学 (東京都新宿区)、2014年 9月11-12日) 参加報告(中川 徹(大阪学院大学)))  (2014.11.27) 

日本TRIZ協会主催の第10回日本TRIZシンポジウム2014が9月に開催されました。遅くなりましたが、参加報告を書き、全発表について簡単に紹介いたします。特に、本「Personal Report」を英文でも掲載し、世界のTRIZコミュニティに日本でのTRIZの内容的な進展と活動の様子を発信することが、重要なことと思っております。
2日間で、参加者135人(大部分がユーザ企業、大学は少数。初回参加が36%。海外は招待者2名+3名(?)程度)。発表は、基調講演1+特別講演1+チュートリアル1、一般発表がオーラル22+ポスター5(内海外1)。運営はしっかりしており、発表の質も高く、国内参加者が昨年より少し増え、基本的に盛会であったが、海外からの参加・発表が極めて少なかった点が問題として残っている。全発表で和文スライドと英文スライドが同時投影された(大部分の発表はプログラム委員会が機械翻訳で英訳をサポートした。さらに推敲の必要がある)。TRIZ協会は、招待発表と受賞発表5件のスライドを公式サイトに公開し、他の一般発表を会員専用ページに掲載した。
企業でのTRIZの適用で、問題の目的・性格・分野に応じ、またユーザのレベル・指向・使用可能時間などの要求に応じて、TRIZのツールやプロセスを調整して使うことが、広く行われるようになってきた。他の技法(QFD、田口メソッド、ケプナートリゴー法など)との統合的利用においても、本質部分をスムーズに繋げていくことができてきている。ソフトウエア分野、非技術的な分野、社会的問題などに対する取り組みも増えてきている。TRIZの諸ツールを分かりやすく、使いやすくすることも進んでいる。これらの点で、企業内のTRIZ適用が進み、適用実績もできてきている。高専での生き生きとした活動が報告されたが、大学教育での報告がほとんどなかった。「イノベーション」というキーワードが日本でも世界でももてはやされているが、TRIZが国の政策・プロジェクトや、企業の経営陣や、大学・学界にまだほとんど浸透できていないことが大きな問題である。一層の普及活動が望まれる。

 TRIZフォーラム: 読者の声 (2014年8月〜12月)  (2014.11.27) 「読者の声」一覧(2014. 7.28; 11.27) 
林利弘 (林技術士事務所)、石濱正男 (神奈川工科大学)、一読者、徐方啓 (近畿大学)、長谷川陽一、宮西克也、小柳 義夫 (神戸大学)、渡辺潤一 (技術商社ジェイテック)、前川恒久 (日本品質管理学会)、宮本剛史 (地域科学研究所、在タイ)、貞廣哲 (フジクラ)、須賀田正泰 (スガタ技術士事務所)、一読者,中川徹 (応答)
Jack Hipple (米), Zulhasni Abdul Rahim (マレーシア), Umakant Mishra (インド), Alexander Shmonov (露), Sarimah Misman (マレーシア), John Cook (英), Zawiah Abdul Majid (マレーシア), Richard Lagevin (米), Ellen Domb (米), Ravi Chandra Phani Thalupuru (インド), Shahid Saleem Arshard (豪), Igor Kholkin, Joost Duflou (ベルギー), David Verduyn (米), Wolfgang Sallaberger (オーストリア), Nikolay & Olga Bogatyrev (英), 中川 徹(応答) 

(国内):『TRIZ 実践と効用』シリーズの出版に関し、労いと質問をもらっています。4つの「入口ページ」は分かりやすいと大変好評でした。前川さんが日本品質管理学会のQCサークル京浜地区の人たち300人に「TRIZって何?」という紹介をしてくださいました。何人かの方が、『TRIZホームページ』で新しくTRIZを学んで下さっています。
(海外): TRIZの本の日本語版出版の状況・可能性について問い合わせを受けました。Shmonovは「コンピュータが自分で発明する」といいますが、まだよく評価できません。4つの「入口ページ」は大変好評です。本ホームページの満16年に際し、何人もの方から、祝福と励ましをいただきました。嬉しいことです。

--  CrePS/TRIZ/USIT 論文:  創造的な問題解決・課題達成のための 一般的な方法論(CrePS): いろいろな適用事例と技法を「6箱方式」で整理する (中川 徹(大阪学院大学)) (2014.11. 7)

本年秋の3つの学会で、同じ表題で少しづつ調整して発表しました。(A) 第10回 日本TRIZシンポジウム (9月11- 12日、早稲田大学); (B) 第36回 日本創造学会研究大会 (10月25- 26日、産業能率大学); (C) 第14回 ETRIA TRIZ Future Conference (10月29- 31日、EPFL(ローザンヌ、スイス))。 2012年5月以来提唱してきていますCrePS方法論について、この一年の成果をまとめたものです。 「TRIZ/USITをベースにして、6箱方式の枠組みを使うと、多様な諸技法を再編して、この一般的な方法論CrePSを実現できる」というのが、主たるメッセージです。CrePS開発のための実践中の活動は、つぎの5つです。(1) CrePS の適用事例集を作る。(既発表の諸事例を利用できる) -- 身近な事例(裁縫の問題、節水トイレの問題)での記述例を示した。 (2) TRIZ その他のさまざまな技法を理解して、CrePS の枠組みで記述する。-- ドキュメントの蓄積と、各方法を概括して示す方法を示した。(3) 「現実の世界」の種々の活動に CrePS を位置付ける。 (4) CrePS の種々の適用目的を分類し、 各目的に沿った簡潔な CrePS プロセスを提案する。 (5) CrePS のビジョンの普及を図る。-- 本サイトのリニューアルを示し、公共的サイトによるグローバルなネットワークの構築の提案(2008年)を再提起した。--- このビジョンを共有いただけますと幸いです。
和文ページには、論文(日本創造学会発表)とスライド(ETRIA TFC 発表の和訳)をHTMLで掲載し、英文ページには、論文(ETRIA TFC発表、未掲載)とスライド(ETRIA TFC発表)をHTMLで掲載しました。なお、この他にPDFで、論文(日本創造学会)と、スライド(TRIZシンポ  、日本創造学会 、ETRIA TFC  )を掲載しています。

  -- 編集者より: TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満16年にあたって (中川 徹) (2014.11. 7)

本ホームページを創設して(11月1日で) 満16年になりました。TRIZの理解と普及のために、非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが、個人のホームページではなく、読者の皆さんの寄稿を掲載する「公共サイト(Public Web site)」を目指しています。また、和文と英文の並行したページ作りに努力して、日本と海外との協力関係を作ることを目指してきました。世界の各国・地域に公共Webサイトを作り、グローバルで自律的なネットワークを作ろうと提唱しています。また、私自身は一昨年来、TRIZ/USITをベースとしつつも他の諸方法を統合して、もっと普遍的に使える「創造的な問題解決・課題達成の一般的方法論 (CrePS)」を確立・普及させたいと考えています。このホームページも今後少しずつテーマ範囲を広げて行くつもりです。なお、2005年11月以降のvisit数は、(11.4現在) 和文トップページが 212,212 (この一年で約 14,000増)、英文トップページが 36,711 (この一年で約 3,300増) でした。9月に4つの「入口ページ」を作り、いろいろな読者の方に親しみやすくしました。読者の皆さんのTRIZの理解と導入に本ホームページを活用いただけますと幸いです。ご寄稿をお待 ちしております。

 
総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート (D) フォーラム Generla Index 
ホー ムページ 新着情報   子ども・中高生ページ 学生・社会人
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技術者入門
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出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

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