TRIZ教科書: 子供のためのCIDコース  (連載完) 
TRIZに基づく創造的想像力の開発コース(CID):
(小学校1−3年生向け) 指導の手引きとワークブック
  原著:ナタリア・V・ルービナ(ロシア,ペトロザボーツク) 1998, 1999年 [ロシア語で出版]
 英訳: イリーナ・ドーリナ (東京) 2000, 2001年
 編集: 中川  徹 (大阪学院大学) 2000, 2001, 2002年
 掲載日:   初回: 2001年1月30日, 最終回: 2002年2月19日
  (C) N.V. ルービナ, I. ドーリナ, 中川  徹 2001, 2002
著者の許諾を得て, 英訳版を本ホームページに公開する (2001年 1月30日)。指導の手引き 6編とワークブック 6編からなる全教程の英訳である。掲載完了: 2002. 2.19。
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最近の掲載記録 (掲載完了: 2002. 2.19)
 
2002.  2.19 3年生 2学期  「未解決の謎の惑星」 序文, 導入, トピック1-2, 付録  (完) 指導の手引き ワークブック
2001. 12.17 3年生 1学期  「未解決の謎の惑星」 序文, 導入, トピック1-4, 付録  (完) 指導の手引き ワークブック
2001.  9.11 2年生 2学期  「不思議な都市」 序文, 導入, トピック1-6  (完) 指導の手引き ワークブック
2001. 7 17 2年生 1学期  「不思議な都市」 序文, 導入, トピック1-6  (完) 指導の手引き ワークブック
2001. 5. 8 1年生 2学期  「おとぎ話の学校」 導入, トピックス1-5, 付録 (完) 指導の手引き ワークブック
2001. 2.28 1年生 1学期  「おとぎ話の学校」 トピックス  3-7 (完) 指導の手引き ワークブック
2001. 1.30 1年生 1学期  「おとぎ話の学校」 序文, 導入, トピック1-2 指導の手引き ワークブック

 
本ページの先頭 編集者のまえがき 著者ナタリア・V・ルービナの序文 CIDコースの目次 著者のメッセージ 編集ノート (連載完了) (2002. 2.19)  English Page



英訳掲載にあたっての編集者の序文  (中川 徹, 2001. 1.22)

  子供たちをより創造的に導くためのこのコースの教材一式を, ここに掲載開始できるのは, 非常にうれしいことです。 このページは, 私が1999年8月にロシアと白ロシアを訪問したときの成果のひとつです。このホームページの私の訪問記に書きましたように, そこで私があった多くのTRIZ専門家の中に, いろいろな年齢の子供たちとその先生たちの教育のために働いているTRIZ専門家たちが多くいました。私には最初,  TRIZの概念を小学生やさらには幼稚園の子供たちに教えているということが, 信じられませんでした。 TRIZのうちの何を子供たちに教えているのだろう?  一体どのようにしたら教えられるのだろう? 子供たちがTRIZのエッセンスを理解するのだろうか? 高度な教育を受けた技術者たちにとってさえ難しかったり, 混乱したりするのに。このような私の質問に答えて, ペトロザボーツクのナタリア・V・ルービナ夫人が, 彼女が教えているコースの教材のフルセットを私にくれました。

   コースは「創造的想像力の開発 (CID) 」という名前です。このコースは旧ソ連でほぼ40年かけて開発されてきたもので, 最初にゲンリック・アルトシューラーが, その後 多数の彼の弟子・協力者・信奉者たちが協力して開発してきたものです。コースの名前は, ロシア語の略称を英語つづりにして「RTV」と書かれることもあり, また, サラマトフのTRIZ教科書では「創造的想像力の開発 (ICI)」と書かれています。創造的な空想 (想像)をする能力, すなわち新しいサイエンスフィクション(SF)を書くような能力, が必要だということを, 技術者にTRIZを教え始めた初期からアルトシューラーは認識していました。アルトシューラーはまた, ずっと若い人たちに創造的な思考法を教えることも試みていました。例えば, 1961年頃に, 子供向けの新聞の毎週日曜日のコラムに, 発明的パズルの記事を連載しました。このようなわけで, CIDコースにはいつも二つの顔があります。一つは子供たち向けの顔, もう一つが大人向けの顔です。

  ルービナ夫人はこのコースを約7年間, ペトロザボーツク第17学校の1年生から3年生の子供たちに教えてきました。(注: ロシアでは, 1年生から11年生までの生徒が同じ学校に通います。) ここに翻訳したコース教材は, 彼女の1998-1999年のクラス (および教師となる学生たちを教えるためのクラス) のために作ったものです。それは, 子供たちのためのワークブックと, 先生たちのための方法論的指導の手引き (以後「指導の手引き」) とからなり, 1年生から3年生の各学年前期/後期の6冊ずつで一式になっています。このようなフルセットは, このコースで実際に何をどのように教えているのか, を私たちが理解するのに大変貴重なものです。

   ロシア語から英語へ, イリーナ・ドーリナ夫人 (博士)がすばらしい翻訳をして下さり, 感謝しております。ドーリナ夫人は, モスクワ外国語大学を卒業し, ソ連科学アカデミーの東洋研究所で研究をしました。1993年から夫君と一緒に日本に在住しています。この2年半, 彼女が東京都心に転居するまで, 私のロシア語の先生でした。この教材の英訳はずいぶん難しい点があります。ロシア語でのなぞなぞや言葉遊びがあり, また, 空想の物語があるからです。

   このWebページへの技術的な編集は中川が行いました。教材の挿絵やレイアウトをできるだけ保つように配慮しています。ハイパーリンクにより, 教材の中の関連する箇所を自由自在に参照できることと思います。

   この教材を(ロシア語や日本語でなく) 英語に翻訳して掲載するのは, この作品をできるだけ早くそして広く公表したいと考えるからです。いまから 2年ないし 3年かけて, できたところから一部分ずつこのシリーズを掲載していく計画です。このホームページの読者の皆さんと一緒に, 私もCIDコースの全容を学びたいと願っています。CIDコースは英語ではいままでまだ発表されておりません。

   読者の皆さんがこのコースから, 子供の教育に対する新しい見方や, TRIZそのものの理解に対する新しい洞察を学ばれるなら, 著者にとっても, また翻訳・編集者にとっても, 大変うれしいことです。TRIZのエッセンスをより深く学ぶにつれて, いろいろな年齢の子供たちに対する教育も, 一層創造的で実りの多いものになることでしょう。非営利のWebサイトである本『TRIZホームページ』に, 商業的な対価なしで公表・掲載することを許可して下さった, 著者のナタリア・ルービナ夫人に, 心から感謝いたします。[英文の] 本ページの最後に掲載しています著者からのメッセージは, クリスマスの日に電子メールで私に届けられたもので, 本教材一式がこれを読まれる世界中の読者の皆さん, 先生たち, 子供たちへの著者からのグリスマスプレゼントです。

   読者の皆さんからのご意見・ご感想を著者および編者にお寄せ下さい。できれば将来, このシリーズを本にして, 英語と日本語とで出版したいと願っております。つきましては, この英語版の著作権を遵守くださるようにお願いします。もし, この教材に興味を持ち, クラスで使ったり, 広く出版・配布したいとお考えのときには, 著者および編者までご連絡をお願いします。, 電子メールアドレスはつぎのようです。

      著者:   ナタリア・V・ルービナ  "Natalia Rubina"<rubin@onego.ru>
      編者:   中川  徹            "Toru Nakagawa"<nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp>

   [注:  本件の指導の手引きおよびワークブックの本文を日本語に翻訳することはしばらく考えておりません。ご了承下さい。]



著者のコースへの序文 (ナタリア・V・ルービナ, 1998)

   私たちは変化する世界に住んでいる。過去をそのまま凍結したような単なる知識は, 起こってくるいろいろな問題を解決するのに十分な役に立たない。創造的な問題を解決する能力や高度な想像力は, 明日のみならず今日の人格の資質の大部分を規定する。

   発明問題解決の理論 (TRIZ) を基礎にして, 本書の著者は, 「小学校のための創造的想像力の開発コースの (教育)プログラム」を作成し, 実験した。制御された空想は, 状況の変化により早くより簡単にひとが適応することを可能にする。そのため, CIDコースは, 小学校の生徒たちの心理学的診断と心理学的矯正のために, 心理学者たちが積極的に使っている。

   このプログラムの枠組みでの仕事を簡単にするために, (教師になる)学生たちのための本と(子供たちのための) ワークブックとを作成したので, ここに提示する。

   プログラム全体は 3学年を対象としている。「おとぎ話の学校」  1年生; 「不思議な都市」 2年生; 「未解決の謎の惑星」 3年生。このプログラムはペトロザボーツク第17学校の1年生から3年生の児童を教えるのに, 4年間使われてきた。授業は毎週 1回行い, 各クラスを二つのグループに分けて授業した。

    著者はTRIZの創始者G.S. アルトシューラーに深く感謝し, また, I.N. ムラシュコフスカ, A.N. ネステレンコ, M.C. ガフィチュリン, セルゲイおよびスベトラーナ・シチョフス, N.N. ホーメンコ, V.I. チモホフ, アナトリおよびスベトラーナ・ギン, M.S. ルービンに感謝します。これらの人々の仕事がこのCIDコースとワークブック集を創るのに多大の助けになった。そしてもちろん, ペトロザボーツクの第17学校の 1年〜3年生の子供たちの助けは非常に貴重であった。私の小さなマジシャンたち, どうもありがとう!

   読者の意見や提案を下記の住所に送ってください。
      N.V. Rubina      185014, Petrozavodsk, mail box 8, OO "TRIZ-Karelia"
 



 全体目次:  創造的想像力の開発コース(CID)  (小学校1−3年生向け)
 
題名;  学年, 学期    目   次  指導の手引き ワークブック 掲載日
「おとぎ話の学校」 

    1年生, 1学期

    . 
指導の手引き            ワークブック
                   .

序文, コース入門 2001. 1.30
クラスでの導入 2001. 1.30
1. あれやこれは何からできているか? 
          (システムが全体で, 部分たちからなる)
2001. 1.30
2. あれやこれはどこにあるのか?
          (システムは上位システムの部分である)
2001. 1.30
3. あれやこれはどんな感じがするか? あれやこれはどのように見えるか? 
          (システムの諸性質)
2001. 2.28
4. どのようにして見つけるか? 
          (認識の器官)
2001. 2.28
5. 人は何ができるか?そしてどうして? 
     (システムの諸機能)
2001. 2.28
6. 過去に何があったか?そして未来には何があるだろうか?
          (時間とともに変化するシステムたち)
2001. 2.28
7. ガラスの都市 2001. 2.28

 
題名;  学年, 学期    目   次  指導の手引き ワークブック 掲載日
「おとぎ話の学校」 

    1年生, 2学期

    . 
指導の手引き            ワークブック
                   .

導入, トピック各週計画 2001. 5. 8
導入: おとぎ話の学校への招待 2001. 5. 8
1. システムについてのおとぎ話
          (復習)
2001. 5. 8
2. 「なぜ?」という言葉からのおとぎ話 2001. 5. 8
3. 「おとぎ話でなくなった」おとぎ話 2001. 5. 8
4. おとぎ話の構成要素
          (Proppのカード)
2001. 5. 8
5. 「おとぎ話は真実でないが, おとぎ話にはヒントがある」
     (諺)
2001. 5. 8
付録1.  おとぎ話からの「Yes-Noゲーム」
付録2.  Proppのカードについての注釈
付録3.  クラスで使える諺
  -- 2001. 5. 8

 
題名;  学年, 学期    目   次  指導の手引き ワークブック 掲載日
「不思議な都市」 

    2年生, 1学期

    . 
指導の手引き            ワークブック
                   .

導入, トピック各週計画 2001. 7.17
導入: 不思議な都市を尋ねて  (教室での導入) 2001. 7.17
1.カード索引 - 創造性に向けての第一歩 2001. 7.17
不思議な都市での冒険
2.  モルフォロジーの箱 (不思議な引き算法)
2001. 7.17
3. 不思議な都市の普通でない住人たち  (擬人化の方法) 2001. 7.17
4. 魔法の店
          (焦点オブジェクトの方法)
2001. 7.17
5. 空想のイメージを作る方法
     (1. 拡大 - 縮小)
     (2. 組み立てと分解)
      (3. 逆さま)
      (4. 速める - 遅める)
      (5. 時間の移り変わり)
      (6. ファンタジーの二つの名前)
2001. 7.17
6.  不思議な都市からの報告   (ファントグラム) 
参考文献, カード索引のためのカード
2001. 7.17

 
題名;  学年, 学期    目   次  指導の手引き ワークブック 掲載日
「不思議な都市」 

    2年生, 2学期

    . 
指導の手引き            ワークブック
                   .

導入, トピック各週計画 2001. 9.11
導入の授業 2001. 9.11
問題解決の方法
1. 「不幸が私たちを助けてくれなかったら, 私たちは幸せになれなかっただろう。」 (矛盾)
2001. 9.11
2. 冷たくかつ熱い
(物理的矛盾)
2001. 9.11
3. 「そりよ, 自分で家にお帰り!」  (理想性) 2001. 9.11
4. 「手持ちのものを使え。 それ以外のものを探そうとするな」 
          (リソース)
2001. 9.11
5. 問題解決
6. 「理想の都市」のプロジェクト
2001. 9.11
参考文献;  補遺 2001. 9.11

 
題名;  学年, 学期    目   次  指導の手引き ワークブック 掲載日
「未解決の謎の惑星」 

    3年生, 1学期

    . 
指導の手引き            ワークブック
                   .

導入, トピック各週計画 2001.12.17
導入の授業 2001.12.17
1.   問題解決の方法
  (矛盾, 理想性, リソース)
2001.12.171
2. 矛盾を解決する方法 2001.12.17
3. 問題解決のスキーム 2001.12.17
4. カードインデックス
          (問題の合成)
2001.12.17
  補遺   -- 2001.12.17

 
題名;  学年, 学期    目   次  指導の手引き ワークブック 掲載日
「未解決の謎の惑星」 

    3年生, 2学期

    . 
指導の手引き            ワークブック
                   .

導入, トピック各週計画 2001.12.17
1.   小さな賢人たちによるモデリング 2001.12.171
2.  問題解決の練習  2001.12.17
  補遺   -- 2001.12.17



編集ノート (連載完了にあたって) (中川  徹, 2002年 2月19日)

  今回の掲載で, この「TRIZに基づく創造的想像力の開発コース(CID)」の全教材の英訳公表を完了しました。このコースは, 小学校1年生〜3年生の子供たちのためもので, 6冊の指導の手引きと 6冊のワークブックとからなっています。著者のナターリア・ルービナ夫人が このすばらしい教材を『TRIZホームページ』に掲載許可してくださったことに厚く感謝しますとともに, 英訳者のイリーナ・ドーリナ夫人が, 分かりやすく, そして予定よりもずっと早く英訳いただいたことに, 感謝します。

     ルービナ夫人のCID教科書は, TRIZに基づく児童教育がどういったものかを, 端的にそして深く, 私たちに指し示してくれました。TRIZのエッセンスを子供たちに, こんなにすっきりと, 興味深く, そして楽しく教えることができるのを知って, おどろくばかりです。おとぎ話という設定で「創造的想像力」を刺激することにより, 子供たちの (そして私たち自身の) 考え方を広く拡張することに役立っています。先生たち, あるいは子供の教育に関心を持ついろんな人たちが, TRIZおよびTRIZに基づくCIDコースを学んで, 近い将来にそれらを実際に児童教育に導入して下さることを, 私は願っています。また, 現時点で, TRIZを学習し実践しようとしている, その多くは技術畑にいる人たちが, このように単純化されたTRIZのエッセンスを学び, TRIZでの考え方をマスターするのに役立てていただければ幸いです。

    いままでに, 読者の皆さんからいくつものレスポンスをいただきました。米国, 韓国, 南アフリカ, ペルーなどからの便りがありました。近い将来に, このCIDコースの教材を, 英語, 日本語, 韓国語などで, 小冊子の形で出版できればよいと思っております。読者の皆さんの感想を下記にお寄せ下さい。
      著者:   ナタリア・V・ルービナ  "Natalia Rubina"<rubin@onego.ru>     (ロシア, ペトロザボーツク)
      編者:   中川  徹            "Toru Nakagawa"<nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp>


 
本ページの先頭 編集者のまえがき 著者ナタリア・V・ルービナの序文 CIDコースの目次 著者のメッセージ 編集ノート (連載完了) (2002. 2.19)  English Page

 
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最終更新日 : 2002. 2.19   連絡先: 中川 徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp