高原論文: 研究ノート2018  全 概要

未完成の哲学ノート(2018 年):
「 矛盾モデルと根源的網羅思考による人類の生き方の基本原理についてのノート」

   (四部作の全体部: 概要、おわりに、文献)

高原利生、
『TRIZホームページ』寄稿、2018年 4月12日、
改訂稿 2018年 6月13日

『TRIZホームページ』掲載、2018年 8月30日

掲載:2018. 8.30; 更新: 2018. 9. 1

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編集ノート (中川 徹、2016年 8月 28日; 更新 9月 1日)

本ページは、高原利生論文集第4集 の中心をなす「研究ノート」四部作の全体の概要を示すものです。(この研究ノートの紹介は、論文集第4集の紹介をお読みください。) この研究ノート全体は約80頁の大部のものです。読みやすさのために、四部に分割した構成にし、下位の4つのHTMLページ、PDFページにしています。

全体の目次と、本サイトでのページ構成は以下のようです。

未完成の哲学ノート(2018 年):
「 矛盾モデルと根源的網羅思考による人類の生き方の基本原理についてのノート 」 
  高原利生 2018.4.12 寄稿、2018.8.30掲載

概要  

掲載 HTMLページ、PDF

 

  

 

第一部  根源的網羅思考(2018年3月) 

1.前書き: 価値を実現するために生きる

2.根源的網羅思考

2.1 思考が生まれる歴史と論理
2.2 粒度と網羅
2.3 根源的網羅思考とは?その1:全体を指向する思考
2.4 生きることの全体
2.5 価値の全体
2.6 根源的網羅思考とは?その2:仮説設定=正しい命題変更を行う思考
2.7 根源的網羅思考のまとめと使い方

 

       
 

第二部  矛盾(2018年3月) 

3.前書き

4.矛盾

4.1 矛盾とは?
4.2 差異解消矛盾と両立矛盾
4.3 両立矛盾から一体型矛盾への発展
4.4 原動力
4.5 矛盾の種類(まとめ)

    
 

第三部  対象化(自由)と一体化(謙虚さ、愛)を生んだ歴史 

 5.前書き: 価値を実現するために生きる 

6.望ましい状態を一度作る簡単な価値実現.

6.1 検討態度
6.2 簡単な問題の解法

7.対象化(自由)と一体化(謙虚さ、愛)の矛盾による価値実現

7.1 弁証法論理と歴史の結果
7.2 物々交換の開始までの歴史
7.3 物々交換の開始とその後の歴史: 四段階
7.4 物々交換の開始とその後の歴史: 対象化と一体化の矛盾
7.5 文化; 科学、技術、制度、芸術

 
 

第四部   人工知能、宇宙論理学、人類の統一理論、ポスト資本主義の準備 

8.前書き

9.人工知能

9.1 人工知能の現状と欠点
9.2 今後の人工知能の可能性

10.宇宙論理学

10.1 地球の具体的前提:地球人の論理を成り立たせる外界と主体の前提
10.2 宇宙人の論理の前提
10.3 地球人の弁証法論理
10.4 将来のあり得る宇宙人の論理の具体的前提、将来のあり得る宇宙人の論理の具体的例

11.人類の統一理論 

11.1 エネルギー
11.2 客観世界の統一理論
11.3 人類の統一理論

12.ポスト資本主義 

おわりに

参考文献 

 

 

上記のような構成であり、本ページ(全体ページ)には、以下のものを掲載しています。

全体 編集ノート (中川、紹介と構成など)

概要

おわりに

参考文献

 

 

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 論文概要  (和文(改訂稿): 2018. 6.13)        論文概要他PDF  

 

矛盾モデルと根源的網羅思考による人類の生き方の基本原理についてのノート

未完成の哲学ノート(2018 年)

高原 利生

『TRIZホームページ』寄稿 2018年 4月12日、改訂 2018年 6月13日、 掲載 2018年 8月30日

 

概要

 

1.目指すこと

人類の歴史を貫いている「基本法則」「基本原理」を求めること、世界のためになる全ての人の幸せな生き方を作ること、この二つを目指す。

・  この生き方とは、技術と制度を変え利用しながら世界の客観的価値を実現することと、全ての人の主観的幸せが統一された生き方である。
       この新しい生き方のために何をすればいいか?これを理想的に実現する制度はポスト資本主義であり、技術の中心はエネルギーである。

・ 人類の歴史を貫いている基本法則、基本原理があるのではないか?あるとしたらそれを求めたい。

・ この二つを求める方法は何か?

この三つは同時にしか求められない。

一般に、全てはお互いに関係しあっているから、
      第一に、全部を求めない限りその一部も求められない。図で表すと分かることが多いのは、このことの表れである。全ての人が幸せにならないと誰も幸せにならない。
   第二に、全部を完全に求めることはいつまで経ってもできないので、関連する全部の努力をいつまでも続けるしかない。
これは空間的関連から述べた理想への近づき方である。

また、一般に、
   理想を、高い水準を超える状態ととらえると、つらい努力を持続してもいつまで経っても理想は得られない。
   理想を、努力の過程だと考えると、理想は常に得られしかも理想の状態に常に近づいている。努力が不可欠である。
これは時間から述べた理想への近づき方である。

空間と時間の二面から同じ結論が出る。関連する全部の課題の努力を続ける必要がある。「大きな問題」の場合、同じ方向の多くの人の人の努力が要ることになる。

 

2. 生き方

人が生きることは、後天的に作られた世界観に規定される感情,態度と論理によって外界とのやり取りをすることという単純な考え方によっている。人は先験的に人は理性や悟性を持っていて、その上で判断しているととらえない。人は本来、闘う本能を持っているなどという前提を置かない。

人の論理と感情は、主に教育、マスコミによって作られる世界観、価値観に左右されている。

人が、今、生きることを抜き出してとらえると、
   1. 歴史と現実を総括して得た世界観、価値(観)、
   2. 人の潜在意識、態度、感情と、これらが規定する粒度設定、論理,方法、
       3. 認識像と行動像の生成と、技術・制度・科学・芸術からなる文化・文明の支援、
       4. これによる認識と行動、の系列、
となる。粒度とは、あとで述べるように、扱う問題を決定するものである。

実際には相互作用のある要素を一方向と近似すると次のようになる。、

      生きること  =  (世界観、価値観、潜在意識 → 態度、感情)
                              → (粒度決定、論理,方法)
                                  → (文化・文明の支援による認識と行動)
                          の繰り返し。

生きることから実際の認識、行動を取り去ったものが生き方である。

      生き方  =    「(世界観、価値観、潜在意識、態度、感情)   ⇔    (粒度決定、論理(方法))」

となる。

この中の価値や態度を決める世界観と論理(方法)が、従来、哲学と言われてきたものである。
世界観と論理(方法)は、全ての人に必要だが、どちらも今、必ずしも十分な内容のない状況である。より良い内容に作り変える努力を続けないといけない。

 

3. 哲学1: 論理、方法は矛盾モデルと根源的網羅思考

世界観、論理(方法)が哲学であった。
論理,方法
として、矛盾モデルと根源的網羅思考を提案している。これは、物事の全て、始まりと運動、変化を扱う論理である。

世界も人も、運動の集合体と考え、「項1−関係−項2」という矛盾モデルの集合体で近似する。
大きく二種の矛盾がある。
        一つは二項の差をなくす変化、変更で、
        もう一つは二項の両立を目指す運動である。
前者は、差異解消矛盾といい通常の変化、変更、後者は、弁証法の意味の通常の矛盾で両立矛盾という。
通常の矛盾は、二つの項が両立しないことを表す意味で用いられることが多いが、ヘーゲルなどの弁証法論理の使い方により、二つの項が相互作用しつつ両立する (両立している、あるいは両立を目指す) 意味で用いる。

この両立矛盾の特別の形に一体型矛盾がある。永続運動をする矛盾である。

永続する一体型矛盾ができる条件は、
      1. 客観矛盾で機能と構造の矛盾の場合は、外部の永続する強制力
            (例:進化の機能と構造の矛盾では、生き残るという基準が矛盾を永続させる。生産力と生産構造の矛盾の場合も、うまくいかないと生産構造を実現する会社などはつぶれてしまう)
      2. その他の場合は、矛盾が内蔵する入れ子構造である。

2は、お互いに、1) 各項が、他項を、自らの発展の条件とするか、例:システムと運用
または 2) 自項と他項が他項の情報を自項の情報のサブ要素として取り込むことである。
それで、一体型矛盾の各項がお互いに「発展」させ続けることができるようになった。[FIT2016]

 

認識も (原理や法則の認識も)、変更も (事実の「問題」解決も)全ての思考は矛盾モデルによる。

生き方のような永続する矛盾で構成される運動は、何か二項がお互いを高め合う一体型矛盾であるはずである。一体型矛盾は、二項とその粒度が分かると決まる。
矛盾モデルの内容を具体的に決めるのは粒度である。思考の殆どは、思考が成り立つ粒度を決めることである

問題にしている「価値」の粒度は、どの空間範囲の誰・何のための、いつの時間範囲の、どのような属性内容の価値であるかということである。粒度とは、認識、変更像、行動の影響の及ぶ範囲で、オブジェクトの空間、時間、属性の範囲である。

 

思考は、認識又は事実変更の目的を達成するために行う。
その中で、根源的網羅思考は、内容的には、事実と価値のより大きな全体と本質、価値を求め続ける思考である
目的は、意志のある誰もが(可能なら全てのものが)、いつでもどこでも全てのものの「価値」をお互いに高めて行く客観と、その主観的な実感である「幸福」の二つの両立であるような全体、本質、方法を求めることである。

この主観と客観の統一の実現方法が、矛盾モデルと根源的網羅思考からなる弁証法である。

この客観と主観だけでは、世界の単なる一般的抽象的静的関係である。
態度、行動である生き方の指針を作るためには、客観と主観の関係を具体化し活性化する矛盾が必要である。
それは、人の態度、行動を最も根本的に変える矛盾で、かつ永続する一体型矛盾でなければならない。

根源的網羅思考は、方法的には、仮説を立てそれを検証する過程を続ける、演繹や帰納を包含する思考である。

仮説がある。最も根本的な矛盾は、今の人の態度、行動の根本を現に決めている概念とその反対概念の矛盾であり、その解はこの二者の弁証法的止揚であるという仮説である。
この矛盾の粒度が求まればよい。論理だけでも歴史を総括しただけでも、きちんとした粒度は見つからない。粒度は、論理的に正しくかつ歴史的に確認されたものでなければならない。
そして弁証法によると歴史と論理は大きな粒度で一致する。

「反対」概念がよく分からないので、考えた仮説を述べる。

全体が、Aと、単なる非AではないBで網羅されているとき、その全体に関して、Aの(真の)反対はBであるということにする。このAとBが、態度と行動において、お互いに入れ子になるとAとBがお互いを変化し続ける一体型矛盾ができる。この解がこの全体の価値を良くし続ける。

以上が、「論理的」検討の全てである。後で歴史の中でこの論理が成り立つ粒度を探そう。

 

4. 哲学2:人類の基本原理の作る世界観が、価値観,態度を決める

 世界観、論理(方法)が哲学であった。世界観を検討する。
世界観とは、人とその外界の、過去、現在、未来の像で、価値観、態度を規定する。

自然を運用・利用する技術が価値を実現する。農業革命後の人類の歴史は、価値を実現する技術とそれを補足し適切に運用する制度、科学、芸術の歴史である。

客観世界と人類の生きる世界に共通なことがある。
      1. 何事も、始まりとその後の運動の歴史がある。
      2. 二項のモデルでの外部または内部の力が作る差異とエネルギーが、全ての運動を作る。

 

人類の歴史を以下に概観する。その目的は、歴史の中から論理を探すためである。
今、人類に必要なのは、今の人の態度、行動の根本を決めている概念とその反対概念の矛盾であり、その解はこの二者の弁証法的止揚である。具体的には、歴史の中から、この矛盾を規定する基本法則、原理が成立する時間と属性の粒度を見つけることである。
生き方を規定する基本法則、原理である重要な矛盾の対;認識についての客観と主観、態度と行動を具体化する矛盾の二項が必要である。
その候補は、今の人の行動の基本である対象化とその反対概念である。一体型矛盾はお互いが矛盾の二項を充実させながら進化していくから、対象化の反対概念は、歴史の初期段階では初歩的なものでもよい。
しかし、我々はまだこの反対概念は何かを知らない。それが歴史にないかを探したかった。

そしてそれが見つかった。それを次に記す。

1) 生命が登場する以前

始まりは客観的な自然の場合も人の意識的努力による場合も同じようにある。

地球が生まれ、マントル運動が大陸、山を作る。マントル運動が起きる原動力は、惑星が生まれた時にあったエネルギーと地球の自転による。

マントル運動により山が誕生し地震が起きる。差異を起こすのは、通常、外部からの力である。風が吹くのは、惑星の自転、太陽エネルギーによる水の蒸発などによる。地球は多様な環境の星になった。

2)  生命登場以降の農業革命まで

地球で生命が登場すると、多様な環境下で進化が起こる。生命の進化は、無意識的な機能と構造の継続する変化運動である。やがて両性生殖を行う生命が生まれる。その進化には、通常の遺伝子組み合わせと遺伝子コピーミスによる突然変異の二種あると考えられる。いずれも、生き残るとは生きるエネルギーを確保することである。進化の場合は、種の存続−生の個体の数という永続する基準がこの継続する変化運動に働き続けた。生命の存続のためには、日常的な個体維持に加え、親子の系列が、突発的変化と通常の変化に対応しなければならなかった。この突発的変化と通常変化への対応の運動は、無意識的な機能と構造の継続する変化運動であった。

動物が生まれ、知覚と反応という特性が加わって、意図的な運動が始まる。狩猟、採取において、意図的な機能と構造の矛盾による道具改良などが始まったと考えられる。この状態は、人類の農耕が始まるまで続く。言語、初歩的な道具の使用という対象化は、一般的には重要であるが、ここではまだ意味がない。これらは一体化をまだ生まないからである。

3)  物々交換の開始

約一万年前、太陽エネルギー利用による農業革命が起こる。農耕の対象化がその後の人類の進歩を決定的に変える。農耕地開拓により生産物が増え保管が進む。保管している食料を奪いに来る相手との闘いで死者が出るようになる。正確には、当初は相手のものを奪うという意識はまだない。この闘いの中で、次第に「所有」や「奪う」という概念が、三、四千年かかって生まれていく。

おそらく出生時の死亡を別にすれば、当時の最大の死因は、この闘いでの死だった。この問題をどう解決すべきかが集団のリーダーの悩みの種だった。約六千年前のある時、物々交換という偶然の解決策が得られ広まっていく。物々交換は「所有」という、あるものを自分(達)に引き付ける一方向一体化概念の成立後に生まれた。「所有」が最初に生まれた一体化だった。

それから約二千年経ち、今から約四千年前に、多くの個をまとめるために集団や神や自然への「帰属」が始まる。これはあるものに自分(達)を引き付けるもう一つの一方向一体化である。こうして、対象化と「対」になる「所有」や「帰属」という一方向の一体化の初期形態が生まれる。

これが対象化と一体化の矛盾の始まりである。

併せて、物々交換によって生まれた等価原理が科学、制度を進歩させていく。「所有」も普及して法的概念になり制度化される。

こうして、進化だけの他の生命と異なり、道具を媒介にして外界に働きかける技術、共同観念を媒介にして外界に働きかける制度、体系的認識の科学、一体的認識の芸術の四つからなる文化・文明が誕生する。こうして人の生きる構造は次の図のようになった。技術とは、技術手段とそれを生成する過程、それを利用,運用する過程の総体である。制度とは、共同観念の共有とそれを生成する過程、それを利用,運用する過程の総体である。共有は関係の一種である。

表1  四つの文化と対象化、一体化

 
操作
認識
   対象化手段
技術
科学
   一体化手段
制度
芸術

 

      

 図 人類の生きる構造(FIT2016を改良、FIT2017スライド)

4) 対象化と一体化の一体型矛盾の完成が必要な今

中川徹は2016年に「自由と愛の矛盾は人類文化の主要矛盾である」というサブタイトルを持つ発表を行った。

化石燃料利用による産業革命、資本主義は、対象化を急速に発展させ人の価値を高めたが、対象の価値を高めなかった。それどころか、人が地球を破壊しつつある。こうして、一体化によって対象の価値を高め、同時に対象化の問題も解決する必要があることが、今、明確になっている。

農業革命後の人類の歴史を主導してきた矛盾、生き方を規定する基本法則、原理は、対象化と一体化の矛盾、批判と謙虚さの矛盾、自由と愛の矛盾だった。
この三つはほぼ同じで、どれも態度、行動が同時に実現すべき矛盾である。これらは一体型矛盾という型の矛盾で、お互いに相手を変化させる永続的運動を作る。

対象化は、対象を自分と切り離した対象として操作する態度、意志、行動である。批判は、否定でなく双方の意見の弁証法的止揚である。
対象化の価値を、対象を変更する能力である自由としている。操作できる力が大きいほど、人はより自由になる。

一体化、愛は、自分と対象を一体として扱い、双方の価値を高める態度と行動である。謙虚さ、誠実さは、その前の前提である。
一体化の価値は、自分と対象を一体として扱う愛の広さ、強さである。

対象化と一体化の一体型矛盾が本質的である理由は、対象化と一体化が、論理的にお互いに反対概念であり、同時に対象に対する根本的な態度、行動を網羅しているからである。そしてそれが歴史の中からも見つけられたからである。
一体型矛盾は、普通の意味の矛盾である両立矛盾が一回解が出れば終わりなのに対して、永続して相手を変化させ続けるという解を出す矛盾である。

 

対象化と一体化の一体型矛盾は、二項の入れ子になった矛盾を十分に働かせ多くの人が努力することと、意識的に、不十分な項を完成させることが望ましい。

当初の一方向一体化を十分に理想的な双方向にするには、多様化が必要なことが分かってきた。
多様化が進み、悪しき所有や他を排除する悪しき帰属という一方向一体化を克服すると、双方向一体化ができる条件が整う。

多様化は、もともと対象化がすすみ発展が進むと自動的に生まれる。多様化に、生産物の多様化と個の多様化(個の確立)の二つがある。そして多様化は単一化を目指す管理とともに進む。また、一体化を進める多様化でなければならない。

対象化(批判、自由)と一体化(謙虚さ、愛)の矛盾と同様、多様化とその反対概念である単一化の矛盾も一体型矛盾である。対象化と(双方向)一体化の矛盾と、その下位の矛盾、多様性と一体化の矛盾が必要である。

この二つの一体型矛盾は、農業革命後の物々交換以来の約六千年の歴史を持つ。あと千年くらいは、人類の主要矛盾ではなかろうか。

 

5.おわりに

人類は今までに多くの知識を得た。知識を得たら、その知識を利用すること、しないこと、実現すること、しないことには責任が生じる。これも自由と愛の矛盾の一つの表現である。知識を得て対象化が進展することは、自由の増加である。それによって責任が生じることは、自分と対象とを一体にする愛の自然な帰結である。

地球誕生後、生命が生まれた。生命の系統樹の末端に、人、他の動物種、植物種が対等の立場で存在する。人が、もし、ペスト菌や他の動物種、植物種に比べて優れているとすれば、それは、得ている知識を、人のためだけでなく、ペスト菌や他の動物種、植物種の「価値」のために使える存在であるからである。人が一瞬でも謙虚でなく傲慢になればこの優位は消えてしまう。

根源的網羅思考により一時的な両立矛盾から永続する一体型矛盾が得られている。価値の要素である種の存続、個の生、対象化と一体化、批判と謙虚さ、自由と愛という価値が歴史から抽出された。これらが世界観の中心になるのが良い。

今、歴史上初めての画期的チャンスを迎えている。人の対象化(批判、自由)と一体化(謙虚さ、愛)を両立する努力が、世界と歴史に繋がる新しい価値と理想的生き方を生み、同時にポスト資本主義を実現するチャンスである。

しかし、得られたのは「幸せな」生き方ではないかもしれない。
今の一瞬だけが大事であるとする生き方である。
今の一瞬を、自分たちの自由と、他の生命、他のものへの愛のために、永久の努力をし続ける生き方である。
今の一瞬が、祈りであり思考であり変革であるような生き方である。

 

それに、これらには、多くの人の「常識」を転換し、対象化と一体化、自由と愛の一体型矛盾を世界観にする必要がある。そのための矛盾モデル、根源的網羅思考の普及も必要である。この「哲学」(世界観と方法)に全ての人の賛成が必要であり、それは不可能に近い。また、この価値を超えるより大きな価値も全員で求め続ける必要がある。今後数百年の課題である。

この変革は、所有や帰属、「罪と罰」のような一方向一体化から生まれた今までの常識を考え直す変革なので,ゼロベースで考え直してみる必要があった。

 

本稿では、物々交換後の文化誕生後の文化の歴史が、人類を特徴づけるとした。
人の歴史が対象化を生み、さらに一体化を生んだ対象化が、人を画期的な存在にする。
論理的かつ歴史的という二つの粒度の統合でしか、人類の今後の生き方のような大きな問題を解決しない。
この立場、粒度だけが人類の今後の展望も示すことができる。

 

キーワード: (矛盾、粒度、網羅)、(対象化、一体化)、(自由、愛)、物々交換、世界観、(論理、感情)、潜在意識

 


 

  

おわりに

(生き方と根源的網羅思考)

根源的網羅思考は、論理の一部であり、同時に生き方の全てを規定している。

・ 人に何が必要か、どう生きればいいのか?新しい生き方は、客観的価値実現と、主観的幸せの統一である。
・ この人類の歴史を貫いている「基本法則」「基本原理」があるのではないか?
・ それらの方法は何か?

個々の結果もさることながら、この三つを同時に求めることが不可欠でかつ可能であることが大きな発見であった。

 対象化と一体化の統一、自由と愛の統一が、人類の歴史と論理から抽出された原理である。理想の生き方は、多様な個の確立、対象化と一体化のそれぞれをより完全にしながら、統一する新しい世界観を持ち、これが態度、行動を規定する生き方である。これが新しい制度も作る。今の一瞬だけが大事であるとする生き方である。今の一瞬を、自分たちの自由と、他の生命、他のものへの愛のために、永久の努力をし続ける生き方である。今の一瞬が、祈りであり思考であり変革であるような生き方である。

これは、結果として、サルトルの「全体化」の実現である。[SRTR]
また、マルクスの次の難解な言葉の意味を考えて得られたような気もする。マルクスのこの作品は。彼の死後数十年を経て発見された未完成未公開の草稿で、一部だけが読める状態で残っていたものである。そのため、全体として、難解で未熟な表現も多い。

「人間が彼の対象のうちに自己を失わないのはただ,この対象が彼にとって人間的な対象あるいは対象的な人間となるときだけである。このことが可能であるのはただ,対象が人間にとって社会的な対象となり,彼自身が自分にとって社会的な存在となり,同様に社会がこの対象において彼のための存在となるばあいだけである」
「私が実践上,事物に対して人間的にふるまうことができるのは,ただ,事物が人間にたいして人間的にふるまうときだけだ」[EPM第三草稿p.153] [DV]

根源的網羅思考により一時的な両立矛盾から永続する一体型矛盾が得られている。価値の要素である種の存続、個の生、対象化と一体化、自由と謙虚な愛という価値が歴史から抽出された。
この価値実現を始めたのが農業革命という太陽エネルギー革命だった。化石燃料革命である産業革命を経て、一体化と対象化、謙虚な愛と自由、謙虚さと批判という一体型矛盾の展開が必要かつ可能だと分かった。

全ての人の今の誠実な努力が世界と歴史の全体に繋がる喜びになり、対象化と一体化、自由と愛、多様性が画期的に進展するポスト資本主義を作るチャンスを迎えた。
この価値を超える大きなオブジェクトの大きな価値も全員で求め続ける必要がある。今後数百年の課題である。
この変革は、所有や帰属、「罪と罰」のような一方向一体化から生まれた今までの常識を考え直す変革なので,ゼロベースで考え直してみる必要があった。そして従来の演繹、帰納と異なり、仮説設定と検証だけが正しく新しい情報を作る推論である。
技術者、科学者は、人工知能技術で、人の新しい生き方、制度、技術を作ることができる。その中で、哲学、教育の意味が大きい。

(世界観)

1.全ての運動は、何かと何かの差異とエネルギーが起動する。その後の全ての歴史は、論理によって変化していく。これは、ヘーゲルの論理学のようにあたかも神の論理どおりに、物事が進んで行くという仮説である。
この論理を、二項間の関係である矛盾による世界の単位近似と、粒度管理のための根源的網羅思考からなる弁証法論理とするのが第一の近似仮説である。これにより、次の事態が起こる。始まりには差異があり、差異解消のため運動が論理的に起動される。運動に、差異解消矛盾による運動と両立矛盾による運動がある。
差異解消矛盾という普通の意味の運動が、質的変化を起こすことがある。これが次の事態である。

2.外部または人が起こす偶然のように見える微細な差異がその後の歴史に決定的な影響を与える。
地球の物理的条件下で、個と種の維持ができる生命が生じ、知覚と反応という特性が加わる。
人のような知的生命には、さらに特性が加わる。人に言語が誕生し精神、主観が生まれ、外界である宇宙、世界についての像を自分の中に持つことができるようになる。他生命と異なり、道具の製作・利用をするようになり外界に多様で量的にも大きな働きかけができるようになる。

地球の物理的条件に依存した人の宇宙を認識、操作できる「範囲」が問題である。人は、宇宙を認識、操作できるようになる。これらは大きな人の特性である。
偶然のように起きる微細な差異が決定的な影響を与える実現手段は、一体型矛盾を実現する入れ子構造のような構造である。文化誕生後の文化は入れ子があった [FIT2016]。また、この微細な差異は、必要性と可能性の差異により人が必然的に発見したものだったと後で分かる。

人類は今までに多くの知識を得た。知識を得たら、その知識の利用、実現には責任が生じる。これも自由と愛の矛盾、その統一の解の一つの表現である。
地球誕生後、生命が生まれた。生命の系統樹の末端に、人、他の動物種、植物種が対等の立場で存在する。人が、もし、ペスト菌や他の動物種、植物種に比べて優れているとすれば、それは、得ている知識を、人のためだけでなく、ペスト菌や他の動物種、植物種の「価値」のために使える画期的な存在であるからである。人が一瞬でも傲慢になればこの優位は消えてしまう。

本稿では、物々交換後の文化の歴史が、ここでの人類を特徴づけるとした。人の歴史が対象化を生み、さらに文化において一体化を生んだ対象化が、人を画期的な存在にすると考えたからである。これがハラリとの大きな違いである。ユバル・ノア・ハラリが「サピエンス全史, 文明の構造と人類の幸福」[YNH2011]で書いた内容は少し違うのではないか?
この立場、粒度が人類の今後の展望も示すことができると思う。

対象化と一体化の矛盾がつくる副産物も、書けるものは全て網羅されたと思う。中途半端のように見えるかもしれないが、今の時点で検討できる全てを書いた気がする。
一般論だが、問題が提起され書かれたということはほとんど解決に近づいたということではあるが、その解決策、または解決の方向が正しいとは限らない。

 

(課題)

残った課題は次のとおりだと思う。これに関する本文は、整理されておらず読みにくいと思うがそのままにしている。

・ 多様化とは、対象化と一体化、自由と謙虚な愛、謙虚さと批判の内容である。これは、取りあえず、何を対象化するか、何と一体化することから始まるだろう。何を対象化するか、何に一体化の感情を抱くかは、自分では制御しにくい。生まれて以来の教育やマスメディアに作られた固定観念が邪魔をして、自分の対象化、一体化の内容はおそらく相対化、対象化しにくい。これは多様化、特に個性の開花は難しいということだろうと思う。

努力を続ける人とそうしない人の差をなくすという課題は長く残る。多様化の重視で一部解決するが、どうしても、他の人が汗を流しての努力で得られた社会制度に安住し努力しない人は出てくる。
この生き方をする人としない人の二分の固定が起こるのではないか?格差の拡大が起こるのではないか?今、話題にされている所得の格差だけなら配分を外部から見直せば取りあえず解決する。生き方によって生ずる差は、片や、する人の全能力、全人格を発揮し、自分と他人、他オブジェクトを良くし続ける。そうしない人との差はどんどん広がる。

「一体化の一体的努力を全ての人が行う」結果、できる社会は「善人」だけからなるつまらない社会かもしれない。
実際には理屈どおりにはならないから大丈夫と言ってはならない。論理的な可能性を無視してはならないだろう。多様化の重視で一部は解決する。しかし、単純な一方向一体化は、この多様性を排除してしまう。相手の排除という多様性否定(他を排除する帰属感)と多様な価値の軽視(所有していないものを大事に扱わない所有観)をもたらすからである。

一方向一体化がもたらしてきた欠点を排除するために、次の双方向一体化へ「発展」すればいいのか?多様化と統一すればいいのか?
ここから二つ方向がある。一つは、「彼らを非難してはいけない。非難自体、彼らを上から見ている。彼らの生き方も別の生き方として尊重し、それで良いのかもしれない。しかしそれだけでよいのか?」と考える。
二つ目は、「あくまで努力する生き方が正しいので、そうしない人の立場に立って、何とか自発的に努力するようにさせるようにしなければならない、彼らを生むのは目指す価値が必ずしも完全に正しくないからではないか?だから目指す価値の正しさは常に見直さなければならない」と考える。
どちらがいいのか全く分からない。後者の「目指す価値の正しさは常に見直さなければならない」気持ちを継続すればどちらも同じかもしれない。これと別の答えがあるのかもしれない。

ただ、おそらく、書かなかった、書けなかったことの中にこれからの本当の課題がある。

(結論)

今、人類は岐路に立っている。
本稿では、物々交換後の文化誕生後の文化の歴史が、人類を特徴づけるとした。人の歴史が対象化を生み、さらに一体化を生んだ対象化が、人を画期的な存在にする。
論理的かつ歴史的という二つの粒度の統合でしか、人類の今後の生き方のような大きな問題を解決しない。この立場、粒度が人類の今後の展望も示すことができる。
矛盾モデルと根源的網羅思考という基礎的「論理」とそれによる世界観の仮説、さらに重要と思う応用問題を述べた。応用は、全くゼロベースではない独断的仮説の羅列に終わった。ゼロベースで検討すると様々に有益な結果が導かれるはずである。

 

 

謝辞

本稿は、大阪学院大学名誉教授中川徹博士のご理解ご支援の賜物である。
中川徹先生の、
・ 「TRIZのエッセンス」[NKGW2001](これは、技術に限定されているが全領域に拡張して適用できる。短い中に、矛盾のとらえかたと生き方が凝縮され画期的であった)、
・ 「六箱方式」(前にも書いた [THPJ2015/01,02] が、一見当たり前のように見える六箱方式であるが自分で書いていくと同じものになった)[NKGW2005]
・ 「人類文化の主要矛盾「自由 vs 愛」」[NKGW2016] [NKGW2017] (一見異なるように見えるところは中川徹先生の「倫理」へのコメントである)
の三つは驚異的、本質的でありほぼ全面的に賛同する。

中川徹先生のhttp://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jC/index.html「4.資料」に載っている「CIDコース教材セット: 創造的想像力の開発コース (小学校1-3年生向け) (Natalia V. Rubina (ロシア)、英訳Irina Dolina)」は、根源的網羅思考を考える上で大変参考になった。今、福田ちはるさんが訳を進めておられる。
今まで、中川徹先生のL. Ball,「階層化TRIZアルゴリズム」[LB]や、Denis Cavallucci [DC] 、D. Russo, S. Duci [RUSS]、Ed Sickafus [ES] などの本や論文の翻訳をお手伝いしてきた。いずれも目から鱗が落ちるものでその後の生き方を変えるものになった。いくつかは古謝秀明氏との議論と共訳の作業である。
これを記し古謝秀明氏、福田ちはるさんにも感謝を申し上げる。

 

 

文献   [第一部〜第四部 全体の参考文献]

[RDI] デカルト,「精神指導の規則」野田訳, 岩波文庫, 規則第3-8. 11. 1950 (同じ訳者による新訳あり), 原著1701. 「網羅」は、本書の”enumeratio”の訳で、野田訳では「枚挙」である。なお、次のAMAZON書評内の高原利生の書評参照。http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4003361342/ref=cm_cr_dp_hist_five?ie=UTF8&filterBy=addFiveStar&showViewpoints=0

[KNT] I.カント,「純粋理性批判」篠田訳, 岩波文庫上, 1961. 原著2版1787.
pp. 149-159, (ここではカテゴリーの二分、三分について述べている)
pp. 286-294, (ここでは、存在と関係の関わりについて教えられた。I, 第二部門, 第一部, 第二篇, 第二章, 第三節, 3, c.)

[EPM] K. マルクス, 「経済学・哲学手稿」藤野訳, 国民文庫, pp.98- 157, 1963, 原稿1844.

[F] F. エンゲルス, 「フォイエルバッハ論」松村一人訳、岩波文庫、1960. 原著1888.

[CSP1] C.S.パース, 「論文集」上山、山下訳, 中公バックス, 世界の名著59, 中央公論社, 1970, 原著1931-1935. 原論文1877-1905.

[CSP2] C.S.パース, 「連続性の哲学」伊藤編訳, 岩波文庫, 2001, 原著1992, 原講演1889.

[GSA] G.S.アルトシュラー他 “発明的創造の心理学について” 雑誌『心理学の諸問題』第6 号, 1956.黒澤訳, http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jlectures/Classics/Altshuller1956/jAltshuller1956-060304.htm

[JPS] J.P.サルトル, 「方法の問題」, 原著1960. 平井啓之訳, 人文書院.

[DV] ダヴィドフ,「疎外と自由」(ロシア語原著名「労働と自由」1962、ドイツ語訳1964、藤野訳, 1967. 青木書店.

[UEYM1] 上山春平, 「弁証法の系譜」第二版, 未来社, 1968.

[UEYM2] 上山春平, “プラグマティズムの哲学”, 中公バックス 世界の名著59 パース、ジェイムス、デューイ, p.7, 中央公論社, 1980.

[HDK] 日高敏隆, “虹は何色か”,「現代思想」青土社, 1978.5.

 

[STP 2016] “科学技術基本計画”, 閣議決定, Jan. 2016. p.11. http://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/5honbun.pdf

[TRSW] 寺沢恒信:「弁証法的論理学試論」大月書店, p.157, 1957.

[YSMT1] 吉本隆明,「論註と喩」言叢社, 1978. その他、吉本にキリスト教、仏教の教義についての著作は多い。

[YSMT2] 吉本隆明,「『反核』異論」深夜叢書社, 1982.

[YSMT3] 吉本隆明,「反原発異論」論創社, 2015.

[YNH2011] ユバル・ノア・ハラリ「サピエンス全史, 文明の構造と人類の幸福」(河出書房新社2016. 原著2011, 英訳2014)

[IR]「生きるための論語」安富歩/ちくま新書

[DIA] 中山正和, 「演繹・帰納・仮説設定」産能大, 1979.

[RH] R. Horowitz, “ASIT’s Five Thinking Tools with Examples”, The TRIZ Journal, Sept.2001.

[DM] D. マン, 「体系的技術革新」, p.181-183. p.353, 中川監訳, (創造開発イニシアチブ, 2004.) 再刊 クレプス研究所, 2014.

[LB] L. Ball,「階層化TRIZアルゴリズム」, 高原, 中川訳,(ドラフト版, 創造開発イニシアチブ2007.) クレプス研究所, 2014.

[RUSS] D. Russo, S. Duci, “アルトシュラーの 76の標準解から 新しい111の標準解へFrom Altshuller’s 76 Standard Solutions to a new Set of 111 Standards”, ETRIA, TRIZ Future 2013. 日本語訳は下記。http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2014Papers/Russo-TFC2013-Standards/Russo-TFC2013-Standards-140427.html.

[DC] Denis Cavallucci, “How TRIZ can contribute to a paradigm change in R&D practices?”, 高原・古謝・中川共訳, 2012年第8回TRIZシンポジウム基調講演.

[ES] Ed Sickafus, “夢想ヒューリスティックスを用いた潜在意識問題解決”, International Journal of Systematic Innovation, Vol. 3(1) . ICSI2015, 2014. 7. “Subconscious Problem Solving Using Hazy Heuristics”, 2014. 高原・古謝・中川共訳、2015年7月1日, http://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2015Papers/Sickafus-ICSI2014/Sickafus-ICSI2014-Subconcious-150721.html

[HMG] 発明楽, http://www.med.tottori-u.ac.jp/hatsumeigaku/

[SB] Southbeach Modeller, http://www.southbeachinc.com/

[HKD] 福田ちはる, http://ipmainly.com/category/triz

[THPJ] 中川徹, TRIZホームページ, http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/

[NKGW2001] 中川徹, “TRIZのエッセンス−50語による表現” http://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/Essence50W010518.html

[NKGW2005] 中川徹, “創造的問題解決の新しいパラダイム−類比思考に頼らないUSITの6箱方式−” 日本創造学会第27回研究大会 2005. http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2014Papers/Naka-CrePS-JTS-JCS-ETRIA-2014/Naka-CrePS-JTS-JCS-ETRIA-141105.html#Slides. [THPJ]再録2005.11.

[NKGW2015] 中川 徹, ”創造的な問題解決の方法論:TRIZ とその発展 〜技術革新のための科学的方法〜” 鳥取大学講演. http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2015Papers/Naka-CrePS-Tottori-2015/Naka-CrePS-Tottori-150406.html

[NKGW2016] 中川 徹, “社会の貧困の問題にTRIZ/CrePSでアプローチする:人々の議論の根底に、人類文化の主要矛盾「自由vs. 愛」を見出した”, 第12回日本TRIZシンポジウム. Sept. 2016.  http://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2016Papers/Naka-TRIZSymp2016-Social/Naka-TRIZSymp2016-Social-160906.html

[NKGW2017] 中川 徹, “人類文化の主要矛盾「自由 vs 愛」を考察する(2) 個人における「自由 vs 愛」の矛盾・葛藤と「倫理」”, 第12回日本TRIZシンポジウム. Sept. 2017. http://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2017Papers/Naka-LivertyLove2-2017/Naka-LibertyLove2-TRIZSymp-JCS-TFC-170923.html

 

[WIKI演繹] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%94%E7%B9%B9

[WIKI帰納] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B0%E7%B4%8D

[https://ja.wikipedia.org/wiki/宗教の起源]

[https://ja.wikipedia.org/wiki/初期のヒト属による火の利用]

[松本明子,岡本秀輔,曽和将容, “拡張ハイパーキューブについての研究”, 情報処理学会計算機アーキテクチャ研究会117-12, 1996.3.6.]

[TS] 田中宇の国際ニュース解説 http://tanakanews.com/

 

[OUYOU1990] 高原, 龍, “理想技術論と情報ネットワークシステム”, 応用科学学会誌, Vol.4. No.1, pp.19〜25. 1990.

下記の引用資料は、中川徹教授のウェブサイト  総合目次 (C)Papers 「学会等発表・研究ノート・技術ノート」 高原利生論文集(1),(2),(3)参照:  http://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/indexGen-Paper.html#talksReports

[FIT2004] 高原,  “オブジェクト再考”, FIT2004, K-053, Sept. 2004.

[FIT2005/2] 高原, “オブジェクト再考3−視点と粒度−”, FIT2005, K-085, Sept. 2005

[TS2008] 高原, “オブジェクト変化の型から見えるTRIZの全体像−機能とプロセスオブジェクト概念を基礎にした差異解消方法 その3−”, 第4回日本TRIZシンポジウム, Sept. 2008.

[TS2010] 高原, “理想的TRIZ TRIZという生き方その2”, 第6回日本TRIZシンポジウム, Sept. 2010.

[TS2011] 高原. “一体型矛盾解消のための準備的考察―生き方の論理を求めて―”, 第七回TRIZシンポジウム, Sept. 2011.

[IEICE2012] 高原, “物々交換誕生の論理 ― 矛盾モデル拡張による弁証法論理再構築のための ―”, 2012信学総大, A-13-1, Mar. 2012.

[TS2012] 高原, “根源的網羅思考と矛盾”, 第8回日本TRIZシンポジウム, Sept. 2012.

[THPJ2012] 高原, “技術と制度における運動と矛盾についてのノート”, TRIZホームページ, 2013.

[FIT2013] 高原, “世界構造の中の方法と粒度についてのノート”, FIT2013. D-001, Sept. 2013.

[THPJ2015/1] 高原,  “粒度、矛盾、網羅による弁証法論理ノート:ノート2015-1”, TRIZホームページ, 2015. http://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2015Papers/Takahara-2015-NotesABC/Takahara-NoteA-151012.html

[THPJ2015/2] 高原,  “中川徹の6箱方式へのコメント:ノート2015-2”, TRIZホームページ, 2015. 同上 http://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2015Papers/Takahara-2015-NotesABC/Takahara-NoteB-151013.html

[THPJ2015/3] 高原,“弁証法論理の応用展開ノート:ノート2015-3”, TRIZホームページ, 2015. 同上  http://www.ogjc.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2015Papers/Takahara-2015-NotesABC/Takahara-NoteC-151103.html

[FIT2016] TAKAHARA Toshio, “Radical Enumerative Thinking and Contradiction of Unity for World View, the Way of Life and the Future of Human Being”, FIT2016, Sept. 2016. これから一体化と対象化の矛盾が各階層の構造の運動をエネルギー最小にすることが分かった。

[IEICE2016] 高原, “地球の弁証法論理”, 2016信学総大, A-12-1. Mar. 2016.

[CGK2016] TAKAHARA Toshio, “A Note on Energy and Post-Capitalism”, 平28電気・情報関連学会中国支部連合大会, Sept. 2016.

[FIT2017] TAKAHARA Toshio, “World View, Attitude and Logic of Life to Survive in the Universe”, FIT2017, O-018, 2017.

[IPSJ2017] 高原, “大きな問題の解決方法”, 情報処理学会79全大, 7F-02, 2017.

[CGK2017] TAKAHARA Toshio, “Radical Enumerative Thinking and Contradiction as the Way of Life”, CGK, R17-25-07, 2017.

[IEICE2018] 高原, “矛盾モデルと根源的網羅思考による人類史の論理と価値実現”, 2018信学総大, A-12-, Mar. 2018.

本ページの先頭 全体構成 概要先頭   おわりに 参考文献 研究ノート全体ページPDF   英文ページ
高原利生論文集第4集 研究ノート全体ページ 研究ノート第一部:根源的網羅思考 研究ノート第二部:矛盾 研究ノート第三部  研究ノート第四部:展開 論文集第1集 論文集第2集 論文集第3集

 

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 TRIZ関連サイトカタログ(日本) ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート   (D) フォーラム Generla Index 
ホー ムページ 新着情報 子ども・中高生ページ 学生・社会人
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最終更新日:  2018. 9.1    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp