大阪学院大学 外国語学部ホームページ
社会で活躍する卒業生の体験談や、留学中の学生からの現地リポート等が閲覧できます。

III. アメリカ留学

2) 大学選び(Step 2)

アメリカの州立大学は規模が大きいだけでなく、専攻できる学科も多いので、気候、立地する都市の大小、経済的負担などを考慮する必要がない人は選択に困るほどです。しかし、特殊な分野の勉強を志す人には選択肢は限られます。そのひとつはホスピタリティ経営学です。大阪学院大学外国語学部の皆さんに人気のあるホスピタリティ経営学を学ぶことのできる大学を紹介します。ホスピタリティ経営学の世界最高峰はCornell Universityのホテル・スクールです。コーネル大学は私立大学とニューヨーク州立大学の合体した、珍しい形の大学で、ホテル・スクールは私立大学に含まれています。ですから私立大学に含まれる学部であるホテル・スクールの授業料は5万ドルを超えます。大学としては珍しく、入学試験に面接も含まれています。(日本の応募者はコーネル大学の日本支部で面接を受けます。)

コーネル大学の全米で一、二を争う美しいキャンパスの真ん中に実習用のホテルが建っています。ホテル・スクールの学生が実習するためのホテルですが、153の客室と、宴会室と、3つのレストランを備えていて、一流のシティー・ホテルと比べても遜色がありません。ホスピタリティ経営学を学ぶことのできる大学でコーネルほど敷居が高くなく、キャンパスに実習用のホテルを持っている大学として、皆さんの留学先に勧めたいのは、Northern Arizona Universityです。学生数は15,000人で、人口6万人弱のフラッグスタッフにあります。アリゾナ州立の大学なので授業料は年間13,316ドル、これ以外の諸費用が6,260ドル必要です。アイダホやワイオミングの州立大学に比べると少し割高ですが、カリフォルニアやミシガンの州立大学よりは経済的です。諸費用に含まれる生活費や食費はキャンパス内の寮に2学期住んだ場合を想定しています。さて、皆さんがNorthern Arizona University(NAU)のSchool of Hotel and Restaurant Managementに入学願書を出すことを想定して、そのプロセスを詳しくチェックしていきましょう。
NAU之キャンパス内に建つ実習用ホテル"The Inn"

3) 留学先大学のHPを読む

NAUのホームページを開いて下さい。ここからは(当たり前ですが)たくさん英語を読まなければなりません。大学で使われる特殊な単語も出てきます。こういう表現に慣れないとアメリカで大学生活を送ることはできません。辛抱強く辞書を引いて読み進めましょう。最初のページのAdmissionsをクリックすると3つのセクションが現れます。皆さんはInternational Studentsですから、この部分をクリックします。次にundergraduate Studiesをクリック。するとCenter for International Educationというサイトが現れて、青、緑、赤のボタンが表示されます。留学生ビザの必要な人たち(皆さんです)はF-1と書かれている青ボタンを押します。(緑ボタンは交換留学生用ビザJ-1の持ち主のためのものです。) このページには入学願書とそれに添付する資料、あわせて4点が示されています。このうちのどの一つが欠けてもあなたの願書は受理されません。この「4点セット」はアメリカのほとんどの大学で共通しています。
(ア) 成績証明書。もちろん英語版です。教務課で発行されます。
(イ) 英語力の証明書(下記参照とあって、TOEFLのスコアなどが示されています。)
(ウ) 預金証明書。二学期(1年間の授業料と諸費用、あわせて2万ドルを支払うことができることを証明するもの。銀行で発行してもらう。)

「受験料」として50ドル。日本以外の国には入学金という制度がありませんから、入学金を用意する必要はありません。(留学斡旋業者が「入学金」や「受験料」の名目で、実際には必要のない金額を請求することがあるので注意。筆者の
知り合いがカナダの語学学校へ留学を決めてから、この話をしたら青くなりました。「入学金」を既に払い込んでいたのですね。)

このリストの下部に、要求される英語力が示されています。TOEFLの点数(525 PBT, 70 IBT, 193 CBT)は、本学の交換留学提携校のセント・トマス大学よりも少し高くなっています。でも、ほぼ同じレベルと考えてよいでしょう。セント・トマスはカソリック系の大学ですが、NAUは州立大学です。つまり、NAUの学生集団はそれだけ多様だということです。同じページのClick here for application due datesをクリックすると願書提出締め切り日が表示されます。秋学期入学を希望する人は4月15日までに届くように必要書類を揃えましょう。締め切りに間に合わない場合でも、運がよければ希望の学期に入学できます。運が悪ければ、次の学期(春学期)入学の合格通知が届きます。たいていの大学の入学許可証の有効期限は通常一年です。予定の学期から入学できなくなっても、次の学期あるいはその次の学期から入学できます。これも日本の大学との大きな違いです。

願書の提出と一緒に寮の申込書類も送るのを忘れないようにしましょう。ほとんどの州立大学には大規模な寮があります。寮に住めば留学にかかる費用を切り詰めることができるのはもちろんですが、キャンパス内にあるので教室まで近くて便利です。アメリカの大学では期末テストの開始時間が朝の8時ということもあります。そういう場合にも好都合です。友だちをつくる機会にも恵まれます。大学も寮生の交流のためのイベントをしばしば企画しますが、進んで参加しましょう。友達をたくさんつくることは留学の成功に結びつきます。「寮はどうも苦手」という人には留学を勧めません。NAUの寮生活について、詳しくは“Resident Life”というページを参照して下さい。

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