編集者より
ご挨拶: 新年にあたって (2020年)

中川 徹 (『TRIZホームページ』編集者、大阪学院大学 名誉教授)

2020年 1月14日

掲載:  2020. 1. 14

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  ご挨拶: 新年にあたって (中川 徹、2020年 1月14日)       

新年にあたり、皆さまのご健康・ご多幸・ご活躍をお祈りいたします。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

私事、昨年3月に弟 中川 晃 が 永眠いたしました(享年77歳)ので、年賀を控えさせていただきました。

国内の状況も、世界の状況も、ますます困難さを増してきていると感じます。その中で、「創造的な問題解決の方法」を研究・推進しようとしている者として、自ら考えられること、社会に寄与できることが、本当にわずかであることを痛感します。そのわずかずつのことを、日々積みかさねて行くしかありません。この『TRIZホームページ』が、私の人生の記録であり続けてくれていることを、幸いなことと思っております。

昨年の主要な実績を振り返り、今年するべきこと、懸案事項を考えてみます。

  

(1) 「世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP) 」が昨年の私の活動の中心でした。

プロジェクトに賛同する人は多いけれども、諸サイトを紹介記述する共同作業に実際に加わる人がなかなか得られないことが、一貫した困難点でした。その中で、世界の主要なTRIZサイト、TRIZ周辺サイトを検索・調査をし、また、世界のサイトカタログ集を構成する方法を見出すことができました。昨年10月のETRIA国際会議で、WTSPの論文発表をし、「世界TRIZサイト 基本カタログ」と「世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ」を具体的に作り上げたことが、大きな成果です。

今年は、これらをさらに充実させねばなりません。「これらのカタログの各サイトの記述が有用だ、カタログ集が有用・重要なサイトを適切に選択している、それなら、自分たちのサイトもまた他の人たちのサイトもどんどん寄稿するようにしよう」と多くの人たちに認めてもらうことが大事です。そうすれば、ボランティアでの共同作業が、実際に各国で始まるでしょう。これが可能になるのは、「優れた先例を一つ一つ積み上げる」という活動以外にないと思っています。今年はWTSP第3年の正念場です。昨年のDr. Bill Fowlkesのメッセージが、いまのWTSPプロジェクトを支えてくれています。

  

(2) 「創造的な問題解決の方法論」の研究と普及の活動が、本ホームページの一貫したテーマです。
(1)の他にも、しようとしていることがいろいろあります。

(2a) TRIZ関連の、国際会議や日本TRIZシンポジウム、また種々のWebサイト(1)や著作 などに注目して、優れた論文・発表・記事を見出し、それらを自分で理解するとともに、『TRIZホームページ』上に原文・和訳で紹介していくこと。昨年はあまりできていない。

(2b) 故 Dr. Ed Sickafus の記念アーカイブズを英文・和文で『TRIZホームページ』上に作り、同博士のUSITおよびその後の展開の業績を記録・顕彰すること。現有の(公開・未公開の)デジタル資料もいろいろある。ご遺族からも寄贈いただいて、公開できるようにしたい。

(2c) 「創造的な問題解決の方法論」の諸(関連)分野を概観できるようにして、「6箱方式」の枠組みに整理し、その体系を理解しやすくする。新刊の『デザイン科学事典』(日本デザイン学会編)、および『実例から学ぶ創造技法』(日本創造学会監修)をベースにして考える。特に、諸方法を概観する図の作成を試みる。(昨年末にとりかかりました。)

(2d) 『こどものためのCIDコース 小学校1年生〜3年生のための教材』の和訳を進める。Natalia Rubina著(ロシア語)のIrina Dolina英訳版 を2000〜2002年に『TRIZホームページ』に掲載している。昨年、その第1分冊(全6分冊)を、福田ちはるさんの協力を得て和訳・掲載した。これを第2分冊以後に続けていきたい。子どもたちにTRIZの考え方を伝えていくための素晴らしい、具体的な教材。(和訳はなかなか大変です。)

    

(3)  「自由」vs「愛」と 「倫理」に関する考察を進める。昨年(2019年)の年賀状に、つぎのように書きました。

人類文化は、「自由」と「愛」を主要指導原理としていますが、その両者内にも両者間にも、未解決の根源的な矛盾を抱えています。両者を動機づけ、調整できるはずのものは、「倫理」(すべての人に幸福追求の権利があることをベースにした指導原理)です。「自由を伸ばし、愛を広め、倫理を深めること」の三者を並立させることが(各人にとっても社会にとっても必要な)「善」です。「自由だけ/愛だけ/倫理だけ」の主張・固執は「善ではない」。これが私がいま理解したことです。

倫理学関連の本をいろいろ読んでいて、上記の理解をますます強固にしています。さまざまな具体的な(生活、教育、社会、政治、人生などの)問題で分かりやすく書き・話せるようにすることが懸案です。昨年は発表する機会を持ちませんでしたが、今年も懸案としていつも心に留めておきます。

    

(4) 生活に潤いを持つこと。健康・運動・記憶力・旅行・趣味など、・・・ (私事ばかりですが、参考にしていただけることがあるかもしれません。)

(4a) いまは幸い健康を維持しています。6年前には前立腺がんに罹りましたが、HIFU(焦点集中式超音波施術、2泊3日)で治癒できました。4年前には腰部脊柱管狭窄症で、30メートル歩いては立ち止まる状態に陥りましたが、3か月のリハビリ(電気療法、マッサージ、柔軟運動)で全治しました。2年前から軽度の巻き爪で、治療継続中です。それから、約20年ほど血液サラサラの薬を服用しており、問題はありません。

(4b) 食事と運動には気をつけています。「できるだけ大股で歩くこと、できるだけ階段を上ること。」 もっと柔軟体操をするとよいのですが、さぼっています。また、プールで泳いでいます(10年前は、「ノンストップ40分で1200m」でした。4年前は、半年以上まったく泳げませんでした。その後少しずつ良くなって、今は、「週1,2回、60分かかって(数回休んで)1200m泳ぐ」と言えるまでになりました。)

(4c) 記憶力の衰えはやはり歳には勝てなくなってきています。日常の細かなことの短期記憶の衰え(同時に覚えておれることの数が少ない、だから、短期記憶がすぐに入れ替わって忘れるのが速い)を実感します。もちろんこれは仕事のしかたにも影響を与えます。ただ幸いなことに、PCやこのホームページに大事なことを記録していますから、それを引っ張り出して作業をすれば、記憶をカバーできることです。学会発表でも、スライドなしでどんどん話すことは到底できませんが、きちんとしたスライドを用意しておけば、話したいことは全て話せます。

(4d) 2012年に定年退職してから、カルチャスクールの二つのクラスに通っています。
一つは漢字の書道教室で、月2回2時間のクラス、毎月教材(雑誌)がでて、楷書・行書・草書の3体で書きます。父が晩年ずっと書道をしていましたので、それに習いました。毎月、会(龍賓書道会)に書いたものを提出し、雑誌に段級別、成績順に名前が出ます。クラスの前日・前々日などに泥縄で練習することが多いので、「二段」の中で上がったり下がったりです。三段以上になるには、条幅が課せられますので、当分二段止まりです。

もう一つは、一眼レフのカメラ教室です。それぞれが撮影しプリントした写真を10〜20枚ずつ持ち寄って机に並べ、みんなで見るとともに、先生が一人一人のものを講評・指導してくださいます。みんなの「見る目」が上達し、「撮り方」も上達してきていることが分かります。私は海外の学会や旅行の際にいろいろ写真を撮ってきました。山や街の中での人々のスナップ写真が今好きになっています。ここに、昨年撮った写真2葉を掲載します。

    

サウンド オブ ミュージック (ザルツブルグ(オーストリア)にて、2019.4.)

 

学遊  (カサブランカ(モロッコ)にて、2019.10)

 

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最終更新日 : 2020. 4. 5     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp

 

最終更新日 : 2020. 4. 5     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp