高原論文集: 第6集: 2020年−2021年

高原利生 論文集(第6集) 2020年−2021年

『永久に未完成の哲学ノート』 他 (全19編) 親ページ

高原利生、
『TRIZホームページ』最終寄稿、2021年12月 3日

『TRIZホームページ』掲載、2022年 1月14日

掲載:2022. 1.14

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編集ノート (中川 徹、2021年 12月23日)

本『TRIZホームページ』は、高原利生さんの研究の重要さに注目し、2003年以後の同氏の学術発表・研究ノートなどのすべてを収録し、『高原利生 論文集』として公開してきております。前回は、2018年秋〜2019年末までのものをまとめて、『高原利生 論文のまとめ 2018年秋−2019年』という題で掲載しましたが、その題をやはり『高原利生 論文集 第5集と改めます。今回は、その後の2020-2021年の論文 19編をまとめ、『高原利生 論文集 第6集』として掲載します。この第6集の編集作業を10月半ばに始めたのですが、高原さんの著作・論文が膨大で、(また途中に私自身の論文作成やWTSPプロジェクトの仕事がいろいろありましたため) いまようやく全体をなんとか、読者の皆さんに読んでいただける形ができつつあるところです。掲載は年明けになるだろうと思っています。

この2年間も、高原さんは本当に驚くばかり精力的に仕事をされ、その発表論文・著作は次表一覧のようです。このうち、[55]〜[59]は学会等の発表論文です。最後の二つ [65][66]は、第6集全体の文献解題とまとめです。特に、まとめ[66]「未完成の哲学の概要と今まで」 (Overview) を、この論文集全体の入門としてお薦めします。著者が自分の「思考の原動力と進展過程」を分かるように、苦心して書いており、『高原利生論文集』を初めて読まれる皆さんにも、入門として読んでいただけると思います。

[60]〜[64]は、2019年2月に初版を自費出版された著作『未完成の哲学ノート』(B5版170頁)の推敲・改訂版です。「考えが進む度に書き改め、2か月に1回くらいのペースで改版を重ねてきた」と高原さんは言います。その版のすべてを採録するのはあまりにも多くなりますので、この第6集では、[60] 11版(2021年3月)、[61] 14版(2021年6月)、[62] 17版(2021年10月)を収録しています。また、著者は、読みやすいように調整して、少し小型のA5版の2分冊にしたシリーズも並行して出版・更新しており、今回はその第5版の2分冊[63][64]を収録しました。なお、これら [60]〜[64]はそれぞれ大部ですので、現段階での主著[62]をHTMLページ8編できちんと掲載し、他はPDFでの掲載だけにしました。

[62] 『未完成の哲学ノート』 (17版)(B5版 144頁)が現在の著者の主著です。 そこで、この著作の全体を章ごとに7分割し([62A]〜[62G])、それぞれきちんとHTMLページにして、読んでいただけるようにしました。[62A] が、前書き、概要、概要の概要、目次などと、解説、後書き、文献などをまとめています。

[論文番号] 題名 (原発表) (タイトルの訳) 出典 (年) 言語、形態、ページ数 本サイト内の掲載ページ 原文 .pdf
[55] 推論 の 網羅 と 仮説設定の定式化 ―高原[50]への補足 RET 2020 (THPJ 寄稿2020. 2.11) 和文3頁  
[56] 事実から作る 価値,真実,シンプルな論理学の骨子
(Facts Decide Outline of a Simple Logic, a Way of Life and a Society)
FIT2020 (2020.10. 6) 和文4頁    スライド 
[57] 思考の構造と論理の原理
(The Structure of Thinking and Essence of Logic)
CGK2020 (2020.10.24) 和文2頁   スライド 
[58] 通常の推論を仮説設定に統一する条件
(The Condition That Unify Usual Reasoning into Abduction)
IPSJ2021 (2021. 3 ) 和文2頁   スライド 
[59] 弁証法論理学が作る 哲学、その 歴史的論理構造
(The Historically Logical Structure of Philosophy Made by Dialectic Logic)
FIT2021 (2021.8.25-27) 和文2頁   スライド 
[60] 未完成の哲学ノート(初版2019年2月) 11版 2021年2月
矛盾モデル,根源的網羅思考と世界観、生き方とポスト資本主義
Book B5 V11  All 和文
B5 144頁
 
[61] 未完成の哲学ノート (初版2019年2月) 14版 2021年6月
矛盾モデル,根源的網羅思考と世界観、生き方とポスト資本主義
Book B5 V14  All    
[62] 『未完成の哲学ノート』 (初版2019年 2月) 17版 2021.10  (親ページ)
矛盾モデル,論理的網羅思考と世界観、生き方とポスト資本主義
Book B5 V17 All  
[62A] 『永久に未完成の哲学ノート』 Part A. はじめに、目次、前書き、概要 他 //  解説、後書き、謝辞、文献、他 Book B5 V17 PartA (Preface, Abstract, Postscript)  
[62B] 『永久に未完成の哲学ノート』 Part B. 1.事実、基本概念、価値と思考 Book B5 V17 PartB (Facts, Basic Conceopts)   
[62C] 『永久に未完成の哲学ノート』 Part C. 2.弁証法論理:矛盾モデルと論理的網羅思考 3.矛盾モデル(運動モデル) Book B5 V17 PartC  
[62D] 『永久に未完成の哲学ノート』 Part D. 4. 論理的網羅思考の内容と方法 Book B5 V17 PartD  
[62E] 『永久に未完成の哲学ノート』 Part E. 5.対象化と一体化、自由と愛の統一による生き方 Book B5 V17 PartE  
[62F] 『永久に未完成の哲学ノート』 Part F. 付. マルクス再考、 人類の統一理論、 宇宙論理学とその前提 Book B5 V17 PartF  
[62G] 『永久に未完成の哲学ノート』 Part G. 第二部  ポスト資本主義の準備 Book B5 V17 PartG  
[63] 『論理学、世界観、生き方へ  永久に未完成の哲学ノート 第一部』 5版 Book A5 V5 Part1  
[64] 『宇宙論理学とポスト資本主義の準備へ  永久に未完成の哲学ノート 第二部』 第 5 版 Book A5 V5 Part2  
[65] 2016 年−2021 年の論文解題 Guide 2016-2021  
[66] 未完成の哲学の概要と今まで  (Overview) Overview -2021  

高原さんの文は、論理的で簡潔ですが、(論文でも本でも)スペースの制約のためにびっしりと書き込まれています。私はHTMLページにしたときに、文の構造を明確にする意図で、行替えや字下げを多く導入して、長い文を読みやすい位置で折り返し、文ごとに行替えし、並置されている句を縦に並べて明示する、などをしました。切れ切れで煩わしいと思われるかもしれませんし、一部には構文の取り違えがあるかもしれません。そのようなときには、PDF版の著者の原文を参照ください。

ここに、著者の主著である [62] 『未完成の哲学ノート』 (17版)の本体部の目次を掲載しておきます。その内容の要約や紹介は、(上記のように) [66] が全体的入門、[62] が本の構成など、[62A] 著者による前書き・概要・文献など、そして[62B]〜[62G]には各章ごとの編集ノートを付けています。

『未完成の哲学ノート』 第一部:  論理学、世界観、生き方    [62B]

1.事実、基本概念、価値と思考   [62B]

事実;   事実についてのいくつか;    全体への態度と基本概念:仮説、オブジェクト・粒度・網羅 ;   
思考が生まれる歴史と論理;   価値の全体と価値の実現:生き方の前提と準備;   思考の機能 ;   
生きることの全体 

2.弁証法論理:矛盾モデルと論理的網羅思考    [62C]

目的と定式化;   対象の解;   論理の解;   弁証法論理学   

3.矛盾モデル(運動モデル)         [62C]

矛盾(モデル)とは何か;   矛盾の構造の発展;   小さな問題の認識と変更;   大きな問題の認識と変更;
矛盾の運動領域、矛盾の原動力;   矛盾の種類(まとめ)  

4.論理的網羅思考の内容と方法       [62D]

論理的網羅思考の内容:全体、本質への指向;   論理的網羅思考の方法:粒度決定と推論;   論理の原理

5.対象化と一体化、自由と愛の統一による生き方       [62E]

弁証法論理と歴史;   物々交換の開始以前;   物々交換の開始とその後;   対象化と一体化の矛盾 
(対象化の誕生; 一体化、その不十分な展開; 対象化と一体化の歴史総括; 対象化と一体化の今後と、個と世界の多様化) ;   実現の課題 ;   実現の課題の検討  

付1.  マルクス再考    (「経済学・哲学手稿(草稿)」の4文;  「資本論」 ;  マルクスの長所、短所、展開すべきところ)     [62F]

付2. 人類の統一理論   (エネルギーの原理;  事実の論理的扱いと「論理」によらない微細な差異; 個々の統一理論)     [62F]

付3. 宇宙論理学とその前提   (前提;   あり得る宇宙人の論理の区分)  [62F]

 

未完成の哲学ノート  第二部:  ポスト資本主義の準備       [62G]

ポスト資本主義への態度;   世界観、常識と支配層;   政治のインフラストラクチャー;   
情報のインフラストラクチャー  (マスメディア; 人工知能);   教育のインフラストラクチャー
                                

下図に、2003年以来現在までの、諸論文の全体構造を示します。上右が2003- 2007年の主テーマ、上の左半分が2008- 2012年の主テーマ、下右が2013年以降の主テーマを表します。

なお、[62G] 「未完成の哲学ノート 第二部: ポスト資本主義の準備」の部分は、著者が作り上げてきた思考の方法「弁証法論理」、「生き方」、「人間の歴史」をベースにして、さらに踏み込んで考察したものです。この考察・記述は、まだ学会などには一切発表していなくて、「未完成の哲学ノート」である自著と本ホームページの論文集(例えば、[47] (2018.8.30)、[51] (2020.1.14))でだけ掲載してきました。人類の将来を考え、今後の100年〜1000年を見据えて「お金だけが価値ではないポスト資本主義の世界」を提唱しています。そのために世界・日本の状況に対するいろいろな批判・変革を論じており、その中には現在の(種々の)権威者、大多数の人々と違う見解が(当然)あります。著者本人も公表に一抹の不安を持っていましたが、編集者(中川)と相談の上、「研究ノート」として記録・公開することを選択しました。(著者と読者の)その時々の(政治的)見解によって、学術的・根本的な論述内容(特に [62] の第一部)の理解が、歪まないことを願います。

 

[62] 主著『哲学ノート』17版 親ページ

[62A]『哲学ノート』 前書き部/後書き部

[62B] 1.事実、基本概念、価値と思考

[62C] 2. 弁証法論理、3. 矛盾モデル

[62D] 4. 論理的網羅

[62E] 5. 対象化と一体化

[62F] 付 マルクス再考 他

 

[62G] 第二部 ポスト資本主義 [62] PDF

高原論文集(第6集)2020-21 親ページ

第6集ページ一覧

[57] CGK2020

[58]IPSJ2021

[59] FIT2021

[62] Book B5 V17

[64] Book A4 V5 Part2

[65]第6集論文解題

 

 

高原利生論文集(第6集)2020-21 親ページ

[66] 第6集 Overview

[62] 主著『哲学ノート』17版 親ページ

高原論文集(第1集)2003-07

(第2集)2008-12

(第3集)2013-15

(第4集)2016-18

(第5集)2018-19

 

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最終更新日:  2022.1.14    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp