編集者より: WTSPカタログの原稿

『TRIZホームページ』 ("TRIZ Home Page in Japan")

サイト紹介(特徴と主要記事): 世界TRIZ関連サイトカタログ用

中川 徹 (『TRIZホームページ』編集者、大阪学院大学 名誉教授)

2020年 2月12日

掲載:  2020. 2.13

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  編集ノート (中川 徹、2020年 1月28日)     

ここに本サイト『TRIZホームページ』 の 特徴と主要記事を紹介します。WTSPカタログのためのサイト詳細紹介の原稿です。

WTSPプロジェクト(世界TRIZ関連サイトプロジェクト)を2017年12月に開始し、その成果として、昨年10月に「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の初版を作りあげ、ETRIA TFC2019 で発表するとともに、本ホームページ上にカタログ集全体を公表しました。特に、「(A) 世界TRIZサイト 基本カタログ(◎○)」と「(C) 世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ(◎○)」とが重要・有用な情報です。
これによって、WTSPカタログ集の構成法が確立でき、世界での重要なサイトのかなりの割合を(簡単ですが)紹介できました。このカタログ集が「本当に有用だ、通常のインターネット検索よりも、はるかに便利で、大事なサイト、大事な情報源をすぐに知ることができる」という、(専門家たちおよび一般の人たちの)評価を得ることが、第3年目である今年の目標です。9月の日本TRIZシンポジウムと10月のETRIA TFC2020で発表の予定です。

そのために何をするべきかと考え、「(世界レベルでの)重要・有用なサイトを、きちんと紹介・記述する」ことであると思い至りました。個々の(重要)サイトにどんな貴重な情報があるのか、それを分かりやすく、メリハリをつけて紹介・記述することです。このような紹介の詳しさには、4段階があるでしょう。

(a) カタログ集の索引(表)中の1行の紹介。サイト名、ドメインURL、国、言語、役割、分野、1行タイトル(性格・目的・特徴など)。それぞれ簡略な記述。通常の「リンク集」より少し詳しい。-- WTSPカタログの目次部分の一覧表での記述。

(b) 標準書式のサイト記述(A4 1頁程度): (a) の情報 + 役割、分野、方法などのやや丁寧な記述 + 紹介記述(5〜10行程度、自由形式) + (オプショナル)特記すべき特徴・記事など。 -- WTSPカタログの内容として、標準的に必要。

(c) 自由書式のサイト紹介記述(A4 2〜5頁程度):  特記するべき特徴や記事など。自由形式。全体が分かるようにし、特に世界レベルから見て重要と考える特記記事を簡単に紹介しリンクを張る。-- WTSPカタログではオプショナル。しかし重要サイト◎○では作ることを標準にする。

(d) サイト内の構成目次、概要記述、導入部など。+ 各種の記事、情報記述、の本体。--- サイトそのものであり、WTSPカタログは関与しない。

いままでWTSPカタログでは、上記(a)(b) を標準にしてきました。しかし、世界的に重要・有用なサイトでは、A4 1頁程度の記述(b)では、本当に有用な情報を紹介し、リンクを張るにはまったく不十分です。そこで(c)の段階のものを、積極的に導入することにしました。世界の重要なサイト、特に◎○レベルのサイトが、このレベルの情報を紹介し、WTSPカタログで一覧できれば、ユーザにとっては非常に有用・魅力的になるでしょう。このような(b)(c)レベルの記述は、世界に情報発信をしている重要サイト◎○にとって、自サイトの情報発信力を強めるのに、大いに役立つことと思います。

上記の趣旨で、私は自分のサイト『TRIZホームページ』について、(b)の原稿を確認し、(c)の原稿を作ることにしました。そのための準備として、『TRIZホームページ』の記事(和文HTML 約1400編 + 英文HTML 約1100編)の「棚卸し」をしてみました。頁数制限を気にしながら、取捨選択をしました。日本のみなさん向けの和文での紹介と、世界の人々に向けた英文での紹介は、採り上げるべき記事や紹介のしかたを変えねばなりません。やってみると、大事だと思う記事がやはり多くて、随分多数になりました。1400の記事を160に絞るのは随分困難でした。

本ホームページの場合は、21年間の歴史をがあり、自分の教育・研究・活動、国内の活動や多数の論文・事例、そして海外の活動・論文・事例など多面的で、さらに時期的にいろいろなテーマがあります。そこで、基本的に活動時期の順にし、その中で自分のテーマと日本と世界の動きをまとめていくという構成にしました。(他の多くのサイトでは、きっと活動の形態や方法を主分類にして、歴史的経過はあまり強調しない書き方をするだろうと思います。)各サイトで適切な選択が必要と考えます。

 

『TRIZホームページ』 サイト紹介(特徴と主要記事)   (世界TRIZ関連サイトカタログ)  目次

 

(1) 特徴

歴史、 編集者、 目的、 記事分野・タイプ・スコープ、 特徴(a) 和英並行、 特徴(b)記事の分類・索引・相互参照

(2) 主要記事

(a) TRIZの導入   (1997〜2001年)

(b) USIT(統合的構造化発明思考法)の導入  (1998〜2001年)

(c) USIT の拡張 (USITオペレータ体系)  (2002〜2003年)

(d) TRIZの現代化の吸収 (国際会議参加、Darrell Mannの体系的技術革新)  (2001〜2004年)

(e) USITの研究から「創造的問題解決の新しいパラダイム:6箱方式」の着想  (2003〜2006年)

(f) 日本TRIZ協会と日本TRIZシンポジウムの立ち上げと活動  (2005〜2008年)

(g) 教育とTRIZ/USIT (大阪学院大学での教育実績)  (2000〜2012年)

(h) 日本TRIZ協会の活動と国際交流の発展  (2009〜2012年)

(i) 「6箱方式」をベースにした「創造的な問題解決の方法論」の提唱  (2012〜2016年)

(j) いろいろな交流、問題提起、関心の広がり   (2011〜2019年)

(k) 社会的な問題にCrePS/TRIZを適用し、人類文化の主要矛盾を認識  (2015〜2019年)

(l) 世界TRIZ関連サイトカタログ集の作成(WTSPプロジェクト)  (2017年末〜現在)

 

本ページの先頭

特徴

主要記事

a. TRIZ導入

b. USIT導入

c. USITの拡張

d. 現代化TRIZ

e. 6箱方式

f. 日本TRIZ協会

g. 教育

h. 日本TRIZ協会の活動

i. CrePS

j. いろいろな交流

k. 社会的問題

l. WTSP

英文ページ

 


 

 『TRIZホームページ』(TRIZ Home Page in Japan) の紹介: 特徴と主要記事

   (1) 特徴: 

歴史:  

1998年11月1日 和文サイトを開設、同11月15日 英文サイトを開設。
以後いままで21年、不定期ですが2〜4週の間隔で継続して、更新・運用しています。
現在、和文HTMLページ 約1400編、英文HTMLページ 約1100編。

編集者: 

中川 徹が編集、運営の一切を自分で行っています。
大阪学院大学情報学部教授(1998〜2012年)、同名誉教授(2012年〜)。

目的:

創造的な問題解決の方法論の理解と普及のための、情報公開と交流の場であり、非営利の公共的サイトです。
編集者自からの情報発信とともに、国内・海外の専門家や一般から寄稿を受けて、掲載・発信しています。

記事分野・タイプ・スコープ:

当初TRIZの導入と普及を目的にしていましたが、TRIZの現代化に並行して、TRIZ関連・周辺技法とその応用にスコープが広がっています。
研究・教育・実践・普及・推進など、幅広い意図を持ちます。
論文、解説、紹介、適用・推進事例、学会報告、リンク集、読者との通信など、各種タイプのページがあります。

特徴:

(a) 和文と英文の記事を並行させ、双方向の翻訳により、グローバルな情報共有を目指しています。

和文 トップページ: URL: http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/    
英文 トップページ: URL:  http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/eTRIZ/    

海外の論文や記事を、日本語に翻訳し、ホームページに掲載・紹介するとともに、一部は和訳書を出版しています。
また、編集者自身をはじめ国内の著者の論文や記事を、できるだけ英語にもして、海外に発信しています。
各記事で、和文ページと英文ページを容易に切り替えできます。

(b) 各ページに書誌情報を明記し、分類・索引・相互参照リンク等を充実させています。

すべての記事・ページに、著者・訳者、出典、掲載・更新日、編集者・編集ノートを記載し、(自サイト、他サイトの)先行・関連記事への参照リンクをつけています。

全記事の掲載順の目次(書誌情報と概要記述あり)が整っています

全記事を分類した総合目次があります。大分類(3種)、中分類・小分類があり、各分類内では掲載日順に並べています。
  References  : 参考文献、リンク集、ニュース、活動、ソフトウエアツール;
  Papers  : 論文、事例、技術報告、解説、教材、方法論資料
  Forum  : 学会等報告、文献紹介、通信・討論・質問・意見・感想など

4つの「入口ページ」を設け、読者の方それぞれに親しみやすく、また適切な記事・資料にアクセスしやすくするように、分類した主要記事を示しています。
   (子どもたちと中高生のみなさんに)  「工夫はたのしい」         
   (学生と社会人の皆さんに)       「問題を創造的に解決するには」 
   (技術者・研究者の皆さんへの入門) 「創造的な問題解決の方法」    
   (本格的に適用・推進している皆さんに) 「創造的問題解決の実践と方法論」 

サイト内キーワード検索の機能があります。
和文ページ検索、英文ページ検索

 

 (2) 主要記事

時期、側面(研究・教育・実践・普及など)、テーマ、著者、などが多様な多数の記事があります。
基本的に時期区分に従い、編集者の研究テーマあるいは国内・海外の動向によってまとめています。
記事のタイトルは略記します。
著者・訳者を明示していないのは、中川によるものです。
なお、中川の主要論文で海外の国際会議での発表だけを表示している場合にも大抵、国内の学会でも並行して発表しています。

 

(a) TRIZの導入   (初期: 1997〜2001年)

私は1997年5月に初めてTRIZを知り、日経メカニカル誌や三菱総研の研究会でTRIZを学びました。
富士通内で1年足らず普及を試行し、1998年4月から大阪学院大学に移りました。
『TRIZホームページ』の開設時に掲載した主要記事が次の二つです。

解説:「TRIZの意義と導入法」 (大阪学院大学 人文自然論叢掲載) (1998.11)。

解説&マニュアル:「TRIZソフトツール(TechOptimizer 2.5)の仕組みと使い方・学び方」(富士通時代に作成) (1998.11)。
(このInvention Machine社のソフトツールが私の初期のTRIZ理解に大いに参考になりました。)

米国で、最初のTRIZの国際会議が1998年11月に開かれ、1999年3月にはTRIZCON99が開かれて参加しました。
参加報告を国内向けに書きましたが、ここには割愛します。

また、1999年8月にロシアとベラルーシに2週間の調査旅行をし、その手記を書きました。

「TRIZ母国(ロシア・ベラルーシ)訪問記」 (1999. 8)。

Yuri SalamatovのTRIZ教科書の英訳版"TRIZ: The Right Solution at the Right Time"が出て、これを三菱総研のTRIZチームと一緒に和訳出版しました
(英訳者Valeri Souchkovが当方の質問に丁寧に応じてくれました)

『"超"発明術 TRIZシリーズ 5 思想編 「創造的問題解決の極意」』(原著者: Yuri Salamatov、中川 徹監訳、日経BP刊、2000年11月)。
同書 出版案内と資料  (2000.11)。

なお、上記の調査旅行の際に、「子どものためのCID(創造的想像力の開発)コース」の教材一式を、著者Natalia Rubinaからもらいました。これを日本で英訳してもらい、ホームページに全編を掲載しました。
「技術者にさえ難解なTRIZの考え方を、一体どのように子どもたちに教えられるのだろう?」というのが私たちすべての疑問とおどろきでした。

『創造的想像力の開発コース (小学校1-3年生向け)』 (N.V. ルービナ著, I. ドーリナ英訳, 中川編) (2001. 1 〜 2002. 2)
(小学校1年生〜3年生用、前期と後期が分かれ6分冊。指導の手引きと生徒用ワークブック)

 

(b) USIT(統合的構造化発明思考法)の導入  (初期: 1998〜2001年)

1998年11月の学会でEd Sickafus の発表を聞き、その後彼のUSIT教科書を読みました。
そして、TRIZCON99の直後に、彼のUSIT 3日間トレーニングを受けました。
研修は、講義をしては実地の問題解決演習をする形式で、その間にUSITをマスターしました。
Sickafusの学会発表2編を和訳掲載し、USIT研修のやり方と演習事例をHPに発表しました。

「USIT法研修セミナー参加報告」 (1999. 3) 
(これらはフォード社以外で発表された、USITの最初の解説・事例です)。

私は、簡潔・明快なUSITに魅かれ、企業内および公募制のUSIT3日間研修を、開始しました。
公募制の研修は三菱総研が主催しユーザーグループの企業の人たちが参加しました。
(数年後にはアイデア社の主催になりました。)

この(a)(b)の段階でのTRIZ/USITの理解と導入の方針をつぎの論文で発表しています。

論文:「日本におけるTRIZ適用のアプローチ」 (TRIZCON 2000) (2000. 5)。

論文(部分):「TRIZのエッセンス (50語による表現)」 (2001. 5) 。
(下図。主としてSalamatovの教科書からの理解を反映しています。)

論文:「TRIZのエッセンスをやさしいUSIT法で学び・適用する」 (ETRIA TFC 2001) (2001.11)。

論文:「TRIZ - 創造的問題解決のための技術思想」 (日本創造学会) (2001.11)

 

(c) USIT の拡張 (USITオペレータ体系)  (2002〜2003年)

USITの研修・適用により、日本の TRIZユーザの中でUSIT理解が進んできました。
その中でUSITの解決策生成法の段階に、TRIZの各種の方法を整理して取り組もうという考えが生まれました。
古謝秀明が最初に40の発明原理について試み、私が引き継いで、76の発明標準解、技術システムの進化のトレンド、Sickafus のヒューリスティクスなど、TRIZのすべてをとりこみました。
得られたものを、「USITオペレータ体系」と呼びました。

「TRIZの解決策生成諸技法を整理してUSITの5解法に単純化する」 (中川 徹・古謝秀明・三原祐治) (ETRIA TFC 2002) (2002.11)

「USIT解決策生成法の使い方」 (中川・古謝・三原) (TRIZCON2003) (2003. 1) (2003. 4)

 

(d) TRIZの現代化の吸収 (国際会議参加、Darrell Mannの体系的技術革新)  (2001〜2004年)

世界のTRIZ界は、毎年春に米国で(Altshuller Institute 主催の国際的な)TRIZCONが開催され(1999年より)、
秋には欧州でETRIA (欧州TRIZ協会)主催の TRIZ Future Conference (TFC) が(2001年から)開かれ、
公共サイト”TRIZ Journal"が毎月数編の論文・記事を活発に掲載していました。
(国内では三菱総研が主宰する、IMユーザーグループの月例セミナーや「IM ユーザーグループミーティング」が開催されています。)
私はこれらの国際会議に毎回出席・発表し(TRIZCON2002 欠席)、またその参加報告(諸発表の紹介)を書いていました。
参加報告は、初めは国内向け(和文)が主体でしたが、海外読者からの要請を受け、英文主体にしました。
できるだけ全発表論文に目を通して、優れていると思うものを、内容の要点が分かるように紹介・記述しました。
(当たり障りのない紹介ではなく)自分なりの評価を書きましたので、「Personal Report」と呼びました。
それは読者への紹介だけでなく、世界の最先端のTRIZを私自身が学ぶためでもあります。
多数の個別論文を(それだけで理解できる程度に)きちんと紹介しているPersonal Reportにはつぎのものがあります。

「Personal Report: TRIZCON2001(2001.3.25-27、ロサンゼルス近郊)」 (和文概要) (英文詳細) (2001.4)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2001 (2001.11. 7 - 9、バース(英))」  (英文詳細) (2001.11)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2002 (2002.11. 6 - 8、ストラスブール(仏))」 (英文詳細) (2002.12)

「Personal Report: TRIZCON2003 (2003.16−18、フィラデルフィア)」 (和文概要) (英文詳細) (2003. 4)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2003 (2003.11.12 -14、アーヘン(独))」 (英文詳細) (2003.12)

「Personal Report: TRIZCON2004 (2004. 4.25−27、シアトル)」 (和文概要) (英文詳細) (2004. 5)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2004 (2004.11.3-5、フィレンツエ)」 (和文概要) (英文詳細) (2004.12)

2002年にDarrell Mann の著書”Hands-On Systematic Innovation"が出版されました。
そこには、TRIZの考え方が分かりやすく説明され、周辺の諸方法と連携されている現代化されたTRIZの姿を知りました。
私は、三菱総研のユーザグループの人たち16人と一緒にこれを和訳し、2004年6月に出版しました。
また、この和訳作業の時期に、Darrell Mann とSimon DeWulfのグループから、大規模な研究プロジェクトの報告がありました。
それは、Mannの著書の土台になったもので、1985年以後の米国特許(後には世界特許と科学技術情報)を分析して、
TRIZのさまざまな知見を刷新(現代化)しようとするものでした。わたしは、それらの論文を和訳掲載しました。

論文:「TRIZ の現代化: 1985-2002年米国特許分析からの知見」 (D. Mann & S. DeWulf、TRIZCON2003) (2003. 4)

論文:「TRIZの矛盾マトリックスの現代化」(D. Mann & S. DeWulf、TRIZCON2003) (2003. 4)

論文:「古典的矛盾マトリックスと新版 (2003年版) との比較」(D. Mann、TRIZ Journal 2004.7.) (2005. 4)

『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』(Darrell Mann著、中川徹監訳、(株)創造開発イニシアチブ、2004年6月刊)。同書 出版案内と資料 (2004. 6)。

『TRIZ  実践と効用 (2) 新版矛盾マトリックス (Matrix 2003) (技術一般用)』, (D. Mann, S. Dewulf, B. Zlotin, A. Zusman 共著;中川訳, 創造開発イニシアチブ、2005年4月刊)。同書 出版案内と資料 (2005. 4)。

解説:「TRIZ 実践と効用 体系的技術革新 −世界で最も強力な創造性と技術革新のプロセスをさらに発展させる」 (Darrell Mann、 『体系的技術革新』和訳出版記念講演会(東京、京都)、2004年 9月) (2004.10)。

これらは、アルトシュラーが行った特許の分析から矛盾マトリックスを作るやり方の精神を受け継ぎ、
PCを使って最新の米国特許を全件サーベイした、大規模な研究です。
新版の矛盾マトリックス(Matrix2003)はパラメータ48個で、古典版よりはるかに使いやすく、
発明原理の示唆も適切です。
[なお、2020年の現在でも、大多数の「TRIZ専門家」がアルトシュラーの古典版(1973頃)に固執し使用しているのは、創始者の精神を理解しない愚かなことだと、私は思います。]

この時期のいろいろな人たちの論文発表のうち、つぎのものに注目しています。

論文:「物理的矛盾の解決: 超節水型トイレ」(H.S. Lee, K-W. Lee; 福澤英司・中川 徹訳、TRIZ Journal 2003年11月) (2004. 1) 

事例発表:「パナソニック コミュニケーションズ: TRIZの導入情況と新型電子黒板の開発事例」 (山口和也・永瀬徳美、第4回日本IMユーザグループミーティング発表) (2003.11)

この時期に私が話したTRIZの全体的な紹介には、下記のものがあります。

「技術革新のための問題解決技法 TRIZ/USIT 〜 その思想・方法・知識ベース・ソフトツール 〜」(2004.2.27−29、北陸先端大) (2004. 3) 

 

(e) USITの研究から「創造的問題解決の新しいパラダイム:6箱方式」の着想  (2003〜2006年)

私たちのUSIT理解は、公募制と企業内でのUSIT研修、企業ユーザによる適用、大学のゼミでの適用、そして、SickafusのUSIT News Letterの受信と和訳などによって、着実に進んで行きました。

「シリーズ: USIT ニュースレターとミニ講義」 (Ed Sickafus; 訳: 古謝秀明、中川 徹)) (2003.1−2004. 1)

「eBook: USIT の概要」 (E. Sickafus, 訳: 川面恵司・越水重臣・中川 徹) (2004.10)

その中で、USITのプロセスを、従来のフローチャート表現から、データフロー表現に直したときに、大きな発見がありました。
それは「6箱方式」と名付けた下図の基本方式です。
これが「創造的な問題解決の新しいパラダイム」であると理解しました。
TRIZの全体プロセス(たとえばARIZ、またMannの全体プロセス)に関する従来の難解・輻輳・複線・乱立の状況を解決し、
さらに、科学技術の基本パラダイムである「抽象化の4箱方式」の曖昧さを克服する、と理解しました。

論文:「TRIZにおける解決策生成のためのUSIT オペレータ: 問題解決 のより明確な道案内」 (ETRIA TFC 2004) (2004.10) 

論文:「TRIZ/USIT における創造的問題解決の全体構造」 (TRIZCON 2005) (2005. 3) 

論文:「創造的問題解決の新しいパラダイム: USITの「6箱方式」 」 (ETRIA TFC 2006) (2006.11)

 

(f) 日本TRIZ協会と日本TRIZシンポジウムの立ち上げと活動  (2005〜2008年)

TRIZの推進を協力して進める、全国的なセンターを作る動きが、企業ユーザ、大学、コンサルティング企業の間で興りました。
2004年に懇話会ができ、2005年に(任意団体)日本TRIZ協議会が発足ました。
これが2007年12月にNPO法人日本TRIZ協会として東京都の認可を受け、公的に設立されました。
それらの主要な活動は、日本TRIZシンポジウムを毎年9月初旬(前後)に開催することです。
私は立ち上げに参画し、2005年の第1回から継続してシンポジウムのプログラム委員長として活動しました。

「日本TRIZ協議会 公式ページ」(2005.2〜2007.12)    
(注: 私が委任を受け、 『TRIZホームページ』内で公開・管理していました。現在も継続・公開しています。)

日本TRIZシンポジウムは「基本的に国内向け(全国的)、部分的に(できるだけ多く)国際的」という目標を掲げました。
発表時(日本語または英語)に和文と英文のスライドを並行投影しました。
公的な計画発表と結果報告は、TRIZ協議会・TRIZ協会の公式ホームページに掲載されています。
参加者数は、104人(2005年)、157人、204人、180人(2008年)で、盛会でした。
日本の諸企業・諸大学・諸コンサルタントの活動、適用方法、事例などが多く紹介されています。

私は「Personal Report」を書き、毎回の(全)発表の紹介をしました。つぎのものがあります。

「Personal Report:  第1回TRIZシンポジウム2005」(和文概要) (英文詳細) (2005.10)

「Personal Report:  第2回TRIZシンポジウム2006」(和文概要) (英文詳細) (2006.11)

「Personal Report:  第3回TRIZシンポジウム2007」(和文概要) (英文詳細) (2007.11)

「Personal Report:  第4回TRIZシンポジウム2008」(和文概要) (英文詳細) (2008.10)

この時期の海外からの情報には、TRIZシンポジウムでの招待講演や一般発表、また個別の来訪やセミナーなどがあります。

「TRIZのクリティカルなSWOT (強み・弱み・機会・脅威): 体系的技術革新の今日と明日」(Darrell Mann、TRIZシンポ2005基調講演、2005.9) (2005. 9)

「構造化問題解決の諸方法論 (TRIZ、USIT他) を基礎づけるやさしい理論」 (Ed Sickafus; 川面恵司、中川 訳、 TRIZシンポ2006基調講演)  (2007. 6)

「WOIS (矛盾指向の技術革新戦略) による技術革新」 (Hans-Juergen Linde他; 仲畑光蔵・林 利弘訳、TRIZシンポ2006基調講演) (2006.10)

「サムソン電子におけるTRIZ推進と適用」(Valery Krasnoslobodtsev)  (2006.11)

「新規/改良機能のために特性を変化させる」(Simon Dewulf、TRIZシンポ2007基調講演) (2007.10)

「階層化TRIZアルゴリズム」 (Larry Ball; 高原利生、中川訳、TRIZシンポ2007基調講演) (2008. 2)

「TRIZ の開発と適用の将来の方向」(Sergei Ikovenko、TRIZシンポ2008基調講演) (2008. 9)

「Intel におけるTRIZの適用」(Amir Roggel、TRIZシンポ2008基調講演) (2008. 9)

なお、上記に関連して注目されるのは、Larry Ball の教材を和訳して連載していたことです。
TRIZの全体プロセスおよび問題解決の個々の技法の説明を独自に大幅に改良しており、現代化TRIZの一つとして注目しました。

「イラスト教材: 階層化TRIZアルゴリズム」(Larry Ball 著、TRIZ Journal 連載(2005. 5−)、 高原利生・中川 訳) )(2006. 2 - 2007. 7)

この時期に、日本の発表(諸企業や大学、コンサルタント、あるいは多企業からのユーザーグループなどからの発表)が多数あります。上記のTRIZシンポジウムのPersonal Reportからアクセスするとよいでしょう。

「親子で取り組むTRIZ〜夏休み自由研究「アメンボ」へのTRIZ活用」 (宮西太一郎・宮西克也、TRIZシンポ2008 発表)   (2009. 4)

中川自身の学会発表・解説もいろいろあり、特に月刊雑誌などに解説記事の連載(和文)をし、『TRIZホームページ』に再掲載しました。

「解説連載(全4回): なるほどtheメソッド: 新しいTRIZ」 (日経ものづくり、2005年5月〜8月号)  (2005.7−10) 

「新しい世代のやさしいTRIZ」 (日本TRIZシンポ2005基調講演)) (2005.9)

「解説連載(全22回): 技術革新のための創造的問題解決技法!! TRIZ」 (『InterLab』誌、2006年1月号〜2007年11月号)  (2006.1−2007.11)

「解説連載(全5回): USIT入門: 創造的な問題解決のやさしい方法」(『機械設計』誌、2007年8月〜12月号) (2007.7−12)

「日本におけるUSITの発展 −創造的問題解決の新しいパラダイム−」 (日本TRIZシンポ2008発表) (2008.9)

この時期での国際会議について、つぎのものできちんとしたPersonal Reportを書きました。

「Personal Report: TRIZCON2005 (2005. 4.17-19、デトロイト)」 (和文概要) (英文詳細) (2005. 6)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2005 (2005.11.16-18、グラーツ(オーストリア)」 (和文概要) (英文詳細) (2006. 1)

「Personal Report: TRIZCON2006 (2006. 4.30−5. 2、ミルウォーキー)」 (和文概要) (英文詳細) (2006. 6)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2006 (2006.10.9-11、コルトレイク(ベルギー)」 (和文概要) (英文詳細) (2007. 1)

「Personal Report: TRIZCON2007 (2007. 4.23−25、ルイズビル)」 (和文概要) (英文詳細) (2007. 7)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2007 (2007.11.6-8、フランクフルト」 (和文概要) (英文詳細) (2008. 2)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2008 (2008.11.5-7、エンスヘーデ(オランダ)」 (和文概要) (英文詳細) (2009. 3)

 

(g) 教育とTRIZ/USIT (大阪学院大学での教育実績)  (2000〜2012年)

大阪学院大学の情報学部は2000年4月にスタートし、私は情報科学序説、数値計算、ソフトウエア工学など、いろいろな授業を担当しました。
そのうち、創造性教育や1年次ゼミナール、卒業研究ゼミなどを中心に、定年退職までの教育面での記事をここにまとめます。

講義ノート、教育実践のまとめ・報告・発表

「講義ノート(全13回): 創造的問題解決の方法論」 (大阪学院大学情報学部の授業、2001年度後期) (2002. 2−7)

「「創造的な問題解決の思考法」の教育実践」(大阪学院大学人文自然論叢 2007)  (2007. 1);(TRIZCON 2007)   (2007. 5)  

「TRIZ/USITによる創造的な問題解決の思考法の教育と訓練」 (ETRIA TFC 2007) (2007.11)

「レポートの作り方・書き方−内容の準備、構成、そして文章の心得−」 (大阪学院大学通信、2010年9月号) (2010.10)

「教育とTRIZ:新しい展望のために」 (日本TRIZシンポ2010 テーマ講演)) (2010.12.30)

「講義ノート (全14回) : 創造的な問題解決の方法論」(大阪学院大学情報学部授業、2010年度後期) (2012. 1)

「創造的な問題解決の方法論TRIZ/USIT: 研究・教育・普及活動のまとめ」 (大阪学院大学 人文自然論叢)  (2012. 3)

「教育実績: Information Letter: TRIZ Activities at OGU: Research, Education, Application, and Proliferation」 (2017. 4)

ゼミナール・卒業研究などの事例発表など

「オートロックドア方式のマンションで不審者の侵入を防ぐ方法 −身近な社会&技術問題へのTRIZ/USITの適用事例」 (中川 徹・藤田 新、日本TRIZシンポ2007) ) (2007. 9); (ETRIA TFC2008) (2009.3)

「コード・ケーブルを絡まなくする方法:諸事例の体系的分類による考察」 (中川 徹、伊藤智之、塚本真庸) (日本TRIZシンポ2009); (ETRIA TFC2009) (2009.11)

「教育実践報告: 1年次ゼミナールでショーン・コヴィー著『7つの習慣 ティーンズ』を学ぶ (続) 学生レポート集:ゼミで、学んだこと、考えたこと 」  (中川 徹編、大阪学院大学 ゼミIB レポート文集) (2010. 3)

「「中川 徹のミッション・ステートメント」 と その心」 (大阪学院大学 ゼミIB レポート文集) (2010. 1)

「さまざまな筆記具: 身のまわりのものから技術の発展のしかたを学ぶ」 (中谷くるみ・中川徹、日本TRIZシンポ2010; ETRIA TFC 2010) (2010.11)

「身近な問題解決:草取りの方法と道具の考察」 (三宅貴久・中川 徹) (日本TRIZシンポ2011); (ETRIA TFC 2011) (2011.11)

 

(h)日本TRIZ協会の活動と国際交流の発展  (2009〜2012年)

NPO日本TRIZ協会のTRIZシンポジウムを中心とした活動(前記(f))が順調に定着した時期です。
TRIZシンポジウムには、海外から(招待者とは別に)一般の発表者が少しずつ増え、一般参加者も数十人あるようになりました。

「Personal Report:  第5回TRIZシンポジウム2009」(和文概要)(英文詳細) (2009.11-2010. 3)

「Personal Report:  第6回TRIZシンポジウム2010」(和文概要)(英文詳細) (2010.10 - 2011. 9)

「Personal Report:  第7回TRIZシンポジウム2011」(和文概要)(英文概要) (2011.10)

「(公的報告)第8回TRIZシンポジウム2012」(日本TRIZ協会HP) (2012.11)

「サムスン電機における TRIZ と イノベーション・カルチャ」 (SeHo Cheongら(韓国)、TRIZシンポ2008 発表)    (2009. 7)

「TRIZ: 必要だが不十分。 市場およびすべてを包括する理論」 (Darrell Mann、小西慶久訳、TRIZシンポジウム2009 基調講演) (2010. 4)

「未来の技術システムの予測: TRIZの活用」(Boris Zlotin、黒澤愼輔訳、TRIZシンポジウム2009 基調講演)   (2010. 6)

「韓国におけるTRIZ活動とその成功要因 (2009年)」 (Kyeongwon Lee、TRIZシンポ2009 発表) (2010. 7)

「ものづくり課題解決体系におけるTRIZの役割」 (熊坂 治・菊池史子・福島章雄、TRIZシンポ2009 発表) (2010. 7)

「マネジャの為のTRIZ〜科学的手法を活用したアプローチとマネジメント〜」 (山口和也、小西慶久英訳、TRIZシンポ2010 発表)  (2010.12)

「イランにおけるTRIZの普及活動: TRIZの適用と推進による新しい国民的パラダイムへの転換」(Mahmoud Karimi、坂田寛訳、TRIZシンポジウム2010 基調講演) (2011. 9.19)

「OTSM(強力な思考の一般理論): 発展の経緯、理論的背景、諸技法、 および活用分野」 (Nikolai Khomenko、黒澤愼輔訳、TRIZシンポジウム2010 基調講演) (2011. 9)

「寄稿: 中国におけるTRIZの状況」 (周 賢永、寄稿)  (2011.11)

私はETRIA TFCに毎年参加・発表していましたが、多忙のため参加の速報・概要しか書けていません。

一方、これらの交流をバックにして、私がアジア諸国でのTRIZ学会に招かれる機会がでてきました。

「Creative Problem-Solving Methodologies TRIZ/USIT: Overview of My 15 Years in Research, Education, and Promotion」 (マレーシア TRIZ Conf 2012 基調講演)  (2012.12)

「マレーシアにおけるTRIZとその戦略」 (TS Yeoh、マレーシア TRIZ Conf 2012 基調講演) (2013. 4)

「日本におけるTRIZの導入・普及」 (イラン PSST 2012 基調講演) (2012. 3)

日本TRIZ協会が、日本規格協会からの要請で、同協会の機関誌にTRIZ特集を分担執筆しました。

解説(全7編): 「TRIZで問題解決・課題達成!! -TRIZの全体像と活用法」 (分担執筆: 林利弘・澤口学・中川徹・有田節男・津波古和司・井上敬治・長谷川公彦・上村輝之、『標準化と品質管理』2013年2月号TRIZ特集) (2013. 2−5)

この時期に、Umakant Mishra の著書を、5人で和訳(中川が監訳)し、出版準備をしています。

翻訳プロジェクト案内(3)(4): 「Umakant Mishra 著 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集』 日本語版翻訳完了!! 近日出版計画中」  (2011. 8 - 9)

私は2012年3月末で大阪学院大学を停年退職しましたが、名誉教授という立場で大学のメールアドレスと『TRIZホームページ』のためのWebサーバーの使用を許されました。
そこで、自宅をオフィスとして(授業などはまったくありませんが)ほぼ従来どおりの仕事をしてきました。

ところが、2012年11月、日本TRIZ協会の理事会が突然、林利弘理事長と私の理事解任の動議を可決し
私は12月末で日本TRIZ協会の(TRIZシンポジウムのプログラム委員長などの)運営から離れました。
TRIZシンポジウムの「(できるだけ多く)国際的」という路線が、運営の負担が過重だという理由でした。

 

(i) 「6箱方式」をベースにした「創造的な問題解決の方法論」の提唱  (2012〜2016年)

2012年のTRIZシンポジウムにおいて、「若い人たちにTRIZを広めるにはどうすればよいか?」という問題意識の特別セッションを持ちました。その準備の過程でいろいろな図を使って考察した結果、TRIZよりももっと大きな一般的な目標を立てるべきだと理解しました。

「若い人たちに TRIZを広めるにはどうすればよいのか?」 (日本TRIZシンポ2012、テーマ講演セッション導入) (2012.12)

「 「若い人たちにTRIZを普及させるために」から、新しい目標「創造的問題解決・課題達成の一般的方法の確立へ」に至った過程 (2012年5月〜11月)」(研究ノート) (2012.12)

そして、「この新しい目標は、「6箱方式」を新パラダイムとして、実現できる」と提唱し、CrePSと名付けました。

「創造的な問題解決・課題達成の方法の体系を確立する −TRIZを越えて-」 (ETRIA TFC 2012) (2012.12)

「創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論 (CrePS)−そのビジョン」(日本TRIZシンポ2013);(日本創造学会2013) ; (ETRIA TFC2013)  (2013.10)

「創造的な問題解決・課題達成のための 一般的な方法論(CrePS): いろいろな適用事例と技法を「6箱方式」で整理する」(日本TRIZシンポジウム2014、日本創造学会2014)、ETRIA TFC 2014) (2014.11)

「6箱方式: 創造的な問題解決のための新しいパラダイム」 (ICSI 2015 基調講演、香港)  (2016. 3)

「USIT: 6箱方式をパラダイムとする 創造的な問題解決のための簡潔なプロセス −USITマニュアルとUSIT適用事例−」(日本創造学会論文誌2015)  (2016. 6); (ETRIA TFC 2015) (2016. 5)

「創造的な問題解決のための一般的な方法論CrePS: TRIZを越えて: なに?なぜ?いかに?」(TRIZCON2016) (2016. 6)

この方法論のためのドキュメントの体系を記録し、また、紹介を書いています。

「CrePS(創造的な問題解決・課題達成の一般的な方法論): 体系的な資料」 (2013.10)

「USIT プロセスの全体資料(索引) USIT: 「6箱方式」による創造的な問題解決の一貫プロセス (USIT マニュアル、USITオペレータ体系、USIT適用事例集、USIT主要参考文献)」 (2015. 5)

紹介:「トリーズ(TRIZ) (Theory of Inventive Problem Solving)」(『デザイン科学事典』、丸善出版、2019.10刊、pp.550-555) (2019.11)

紹介:「6箱方式 (Six-Box Scheme)」(『デザイン科学事典』、丸善出版、2019.10刊、pp. 274-277) (2019.11)

この時期の日本および海外でのTRIZ関連学会についてのPersonal Reportは以下のようです。

「Personal Report:  第9回TRIZシンポジウム2013」(和文概要) (英文詳細) (2013.11)

「Personal Report:  第10回TRIZシンポジウム2014」」(和文概要) (英文詳細) (2014.11)

「Personal Report:  ETRIA  TFC 2016 (2016.10.24-27、ブロツワフ(ポーランド)」 (和文概要) (英文詳細(全件)) (2017. 2 - 6)

「アルトシュラーの 76の標準解から 新しい111の標準解へ」 (Davide Russoら、高原利生・中川 徹訳、ETRIA TFC2013)  (2014. 4)

「中国におけるTRIZ の開発と産業界への普及活動」 (Runhua Tan (中国)、TRIZCON2017)  (2017.11)

 

(j) いろいろな交流、問題提起、関心の広がり   (2011〜2019年)

この節には、いままでの節とは少し違うテーマ・側面のものを集めておきます。時期的には少し前のものも含みます。

2011年3月11日の東日本大震災 (地震、津波、原発事故) に際しては、海外の多くの方々からメールをいただきました。深く感謝いたします。関連のページの主なものはつぎのようです。

読者の声: 「東日本大震災 (地震、津波、原発事故) について: 編集者のメッセージ、海外からのメッセージ」 (中川 徹、海外読者 52名、寄稿)   (2011. 3 - 5)

論文: 「日本における科学者の責任論の議論の系譜とその課題: 省察に注目した解決策の考察」(大河雅奈)  (2013. 8)

フォーラム: 「東電原発事故の本質 ― JR福知山線事故との精神的類似性―」 (山口栄一(FUKUSHIMA プロジェクト委員長)、東大YMCA会報2013.8)  (2013. 9 -10)

フォーラム: 地震予知研究の紹介「電磁気学的な現象を手掛かりとする地震の短期(直前)予知の研究についての紹介: 吉岡匠教授(北海道科学大学)の研究を中心にして」 (中川 徹) (2015. 3)

[注(2020.1.31): その後私は(一般社団法人)日本地震予知学会の会員となり、毎年暮れの学術講演会には出席しています。
同学会のHPに年2回のニュースレターが公開されており、地震予知研究の進行状況の一端が分かります。]

「読者の声」のページに、読者の皆さんからの通信・コメント・寄稿などを多数掲載してきました。
そのうちで独立ページにしたものから、特に注目されるのが次のものです。

問題提起と討論: 「TRIZのいままでの旅程とこれからの道」 (S. Saleem Arshad、中川 徹)   (2010. 5. 9)

寄稿: 「TRIZとの出会いから理解の深まりへ (私のTRIZ学習): さまざまな矛盾を解決するための問題解決の統合手法を目指して」(長谷川陽一、寄稿) (2011.12)

フォーラム: 「「学び (Learning)」偏重から、「創り(Creation)」の重視へ」 (弓野憲一、 「恩田先生を囲んでの新春座談会」、日本創造学会、2011年 6月)、 (2012.7)

フォーラム: 「問題解決よりも、問題定義と解決策実施が研究の焦点」(Darrell Mann)/ 「問題解決のための考える方法の確立が重要な土台」(中川 徹) (2013.12) 

フォーラム: 「討論: リーンとTRIZ について」 (長谷川陽一、熊坂治、林 利弘 、石濱正男、村田朋美、高山直彦、中川 徹)  (2014. 7) 

問題提起: 「学術界における「創造的な研究の方法」とは? 「創造的な問題解決の一般的方法論(CrePS)」は寄与しうるのか?」(某先生・中川 徹、寄稿) (2016. 7 - 8) 

2014年に、個人事業としてクレプス研究所を興し、以下の5編の書籍を(PODの形式で)出版しました。
これらは、いままでに(株)創造開発イニシアチブのもとで出版あるいは出版準備をしてきたもので、
同社の廃業に伴い私が著作権・出版権を継承したものです。

『TRIZ 実践と効用 (1A) 体系的技術革新(改訂版) 新版矛盾マトリックス Matrix 2010 採用』 (Darrell Mann 著、中川 徹監訳、クレプス研究所、2014年2月刊)。同書出版案内と資料   (2014. 2 - 3)

『TRIZ 実践と効用 (2A) 新版矛盾マトリックス Matrix 2010 (技術一般用)』 (Darrell Mann 著、中川 徹訳、クレプス研究所、2014年4月刊)。同書出版案内と資料   (2014. 4)

『TRIZ 実践と効用 (3) 階層化TRIZアルゴリズム - 初心者から上級者までの図で学ぶ教材−』 (Larry Ball著、高原利生・中川 徹訳、クレプス研究所、2014年6月刊)。同書出版案内と資料   (2014. 6)

『TRIZ 実践と効用 (3S) 階層化TRIZアルゴリズム(入門編) - 初心者のための図で学ぶ教材−』 (Larry Ball著、高原利生・中川 徹訳、クレプス研究所、2014年7月刊)。同書出版案内と資料   (2014. 7)

『TRIZ 実践と効用 (4) ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集−TRIZの発明原理で分類整理−』 (Umakant Mishra著、中川 徹監訳、クレプス研究所、2014年8月刊)。同書出版案内と資料   (2014. 8)

図的表記による思考支援に私は強い関心を持っており、つぎの二つのツールを学習・習得しました。

図的表記と思考法 (論文):「赤、緑、そして青 - Southbeachを使って状況を改善する」(Howard Smith、Southbeach Solutions Ltd. White paper、中川訳)  (2013.6)

TRIZ フォーラム: 「Southbeach 表記法とモデリング: 紹介・情報交換・評価のページ」  (2013.6 - 2014. 4)

図的表記と思考法 (解説): 「 ソフト「札寄せ用具」と ウェブサイト「第一考舎」の紹介」 (片平 彰裕) (2015. 1)

図的表記と思考法: 「 「札寄せ」しながら考える (1)(2)(3)」(片平彰裕・中川 徹、寄稿)  (2015. 7 - 9)

解説論文: 「札寄せ用具と図的思考: 札寄せ用具の開発の意図、操作法、使い方、使用実践例、図的思考の有効性」 (片平彰裕・中川 徹)  (2016. 9)

また、「子どものためのCIDコース」の英訳版(2001〜2002掲載)の和訳掲載を始めました。

子どものための教材: 「子どものための 創造的想像力の開発(CID) コース: 「新しいことを思い描く力をつける」(小学校1年生〜3年生用、教材セット)(ナタリア・V・ルービナ著、イリーナ・ドーリナ 英訳):
第1分冊 「おとぎ話の学校」(1年生前期)(高原利生、福田ちはる、中川 徹 和訳) (2019.2)

 

(k) 社会的な問題にCrePS/TRIZを適用し、人類文化の主要矛盾を認識  (2015〜2019年)

「創造的な問題解決の一般的方法論」として6箱方式に基づくCrePSに辿り着いたときに、
それを(いままでTRIZがあまり適用して来なかった)社会的な問題解決に使うことを考えました。
2015年の高齢者による新幹線焼身自殺放火事件と「下流老人」の問題をきっかけに、スタートしました。

図的表記と思考法: 「 「札寄せ」しながら考える (1) 新幹線焼身自殺事件を例に」(片平彰裕・中川 徹、寄稿) (2015. 7) 

フォーラム:「「札寄せ」しながら考える (4) 日本社会の貧困を考える: 高齢者、現役、若者、子ども(索引ページ)」 (2015. 9)

社会: 「「日本社会の貧困」を可視化しながら考える [A] 高齢者の貧困化 [1] 藤田孝典著『下流老人』の可視化とまとめ」  (2016. 1 - 3)

社会:「 『下流老人』(藤田孝典著)へのカストマーレビュー(中川 徹)と Amazonサイトの『下流老人』カストマーレビュー(82件)の考察」 (2016. 3 - 4)

多数の人々のカストマーレビューの議論の根底に、自己責任論と社会福祉論の対立がある。
それは、「自由」と「愛」の対立であり、「人類文化の主要指導原理間にある主要矛盾だ」と気づきました。

社会問題: 論考:「「自由」 vs. 「愛」:人類文化を貫く主要矛盾 ―『下流老人』に対する人々の議論を踏まえ、その根底を考える―」、 (2016. 4)

論文:「社会の貧困の問題にTRIZ/CrePSでアプローチする: 人類文化の主要矛盾「自由vs. 愛」を見出した」 (ETRIA TFC2016) (2016.11)

解説:「 「自由」vs「愛」: 人類文化を貫く未解決の「主要矛盾」」(東大YMCA会報) (2017. 1)

論文:「人類文化の主要矛盾「自由 vs 愛」を考察する (2) 個人における「自由 vs 愛」の矛盾・葛藤と「倫理」 」((A) 日本創造学会研究大会2017、(B) TRIZシンポ2017 、(C) ETRIA TFC2017) (2017. 9; 2018. 6)

論文:「人類文化の主要矛盾「自由 vs 愛」を考察する (2) 個人における「自由 vs 愛」の矛盾・葛藤と「倫理」 」、(『TRIZホームページ』発表、2018. 6)  (2018. 6) (2018. 8)

論文:「「自由」vs「愛」と「倫理」: 人類文化の主要矛盾とその解決の方向 」 (ICCI (International Conference of Creativity and Innovation) 2018、2018. 9.10-12、大阪)  (2018. 8) (2018.11)

 

人類文化は、「自由」と「愛」を主要指導原理としていますが、その両者内にも両者間にも、未解決の根源的な矛盾を抱えています。両者を動機づけ、調整できるはずのものは、「倫理」(すべての人に幸福追求の権利があることをベースにした指導原理)です。
「自由を伸ばし、愛を広め、倫理を深めること」の三者を並立させることが(各人にとっても社会にとっても必要な)「善」です。「自由だけ/愛だけ/倫理だけ」の主張・固執は「善ではない」。これが私がいま理解したことです。
    (2019. 1. 中川 徹 年賀状)

 

高原利生論文集 (1)(2)(3)(4)(5) (2003〜2019年)をここに紹介します。
稀有なことですが、私は高原利生氏の研究の重要性に着目し、2003年以来の氏の発表論文のすべて(54編)を収録し、本ホームページに公開・掲載してきております。
基礎理論として、一つ一つの概念/用語を吟味・再定義しつつ積み上げて、独自の体系を創り上げました。
システムの記述、矛盾の考察、差異解消(現状と理想の差をなくす/縮めること)、そのための思考法、人の生き方、人類文化の成立の考察、対象化(「自由」)と一体化(「愛」)との矛盾の繰り返しの解決(止揚)、「ポスト資本主義」の考察、など高度に緻密に展開しています。
(現在また後世の)読者の方が、この大きな体系を理解しさらに発展させられることを期待しております。

論文集: 「高原利生論文集: 『差異解消の理論』 (2003-2007): 論文集解題と論文14編」 (高原利生) (2008. 3)

論文集: 「高原利生論文集(2): 『差異解消の理論(2)』 (2008-2012): 論文集解題と論文13編」 (高原利生) (2013. 3)

論文集: 「高原利生論文集(3): 『差異解消の理論 (3) 弁証法論理と生き方』 (2013-2015): 論文集解題と論文9編」 (高原利生)  (2015.11)

論文集: 「高原利生論文集 (第4集) : 『差異解消の理論 (4) 根源的網羅思考と矛盾モデルによる生き方』 (2016-2018)」 (高原利生)  (2018. 8)

高原利生:「論文のまとめ(2018年秋−2019年)、 『永久に未完成の哲学ノート』 他(全8編)」 (高原利生)    (編集:中川 徹) (2020. 1.14)

 

(l) 世界TRIZ関連サイトカタログ集の作成(WTSPプロジェクト)  (2017年末〜現在)

世界のTRIZ(および関連・周辺)のサイトのカタログ集を作り、創造的問題解決/イノベーションに関するサイトの参照を容易にし、それに関わる人々の協力関係を強めよう、というプロジェクトを提唱・主動しています。

「WTSPプロジェクトの計画と招待」 (2017.12)

「WTSPプロジェクトの索引ページ」  (2017.12、継続更新中)

「日本国内TRIZ関連サイトカタログを作成・掲載」、和文カタログ (2018. 3)、英文カタログ (2018.4)

アピール: 「全世界のTRIZ関連サイトのカタログを作ろう」 (中川 徹、Darrell Mann、 Michael Orloff、 Simon Dewulf、 Simon Litvin、 Valeri Souchkov) (2018.6)

論文: 「世界TRIZサイトプロジェクト (WTSP):全世界のTRIZ 関連サイトのカタログを作成し維持しよう」 (中川 徹、Darrell Mann、 Michael Orloff、 Simon Dewulf、 Simon Litvin、 Valeri Souchkov) (ETRIA TFC2018)  (2018.11)

論文: 「世界TRIZサイトプロジェクト (WTSP) (2) 世界WTSPカタログ集の構築」 (中川 徹、Darrell Mann、 Michael Orloff、 Simon Dewulf、 Simon Litvin、 Valeri Souchkov)(TRIZシンポ2019); (ETRIA TFC2019) (2019.10)

「WTSP (A8) WTSPカタログ集 最新版」  (2019. 8、継続更新中)

「WTSP (A8) (A) 世界TRIZサイト 基本索引(◎○)」  (2019. 8、継続更新中)

「WTSP (A8) (C) 世界TRIZ周辺サイト 基本索引(◎○)」  (2019. 9、継続更新中)

 

本ページの先頭

特徴

主要記事

a. TRIZ導入

b. USIT導入

c. USITの拡張

d. 現代化TRIZ

e. 6箱方式

f. 日本TRIZ協会

g. 教育

h. 日本TRIZ協会の活動

i. CrePS

j. いろいろな交流

k. 社会的問題

l. WTSP

英文ページ

 

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 TRIZ関連サイトカタログ(日本) ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート (D) フォーラム サイト内検索 Generla Index 
ホー ムページ 新着情報 子ども・中高生ページ 学生・社会人
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出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

CrePS体系資料 USITマニュアル/適用事例集 Ed Sickafus博士記念アーカイブズ WTSP (世界TRIZサイトプロジェクト) Home Page

最終更新日 : 2020. 4. 5     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp

最終更新日 : 2020. 4. 5     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp